友達作りのためマッチングアプリを使ってみた 前編
友達新しく欲しいなと思ったキッカケ
わたしはライティング検定の資格を取得しようとしている。
過去問を解いている。せっせと解いている。
そんな中、こんな問題が出題された。
問4. 友達作りのコツを320~400文字以内で記述してください。
わたしに聞く?それ、わたしに聞く?
決まった交友関係の中でずっと生きてるわたしにそれ聞く?
ねえ死ぬほど出不精なわたしに聞く?
でも、これは仕事なのである。
こうしてわたしはこのような文章を絞り出した。
文字通り、絞り出した。
問4. 友達作りのコツを320~400文字以内で記述してください。
どの口が言うとんねん。
あんた、何もしてないやろがい。
何一歩踏み出すことを後押ししてるねん。
親に見せると「お料理教室wwwwwww」とウケてた。
始末しといたから安心してくれ。
というわけで、わたしは友だち作りのために一歩踏み出したのである。
どのアプリにするか?
友人を作るアプリまでこの世には沢山あるのだ。
まあわたしが書いた通り、社会人になってからの友人って作りにくいよね。
うんうん。この悩みはあるあるなのだ。
わたしはGoogleストアを見ていたところ、このようなアプリを発見した。
アリスと不思議なお手紙 - かわいい世界で、まったりトーク。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.starproject.alicemessage&hl=ja&gl=US
しかもクリエイティブきれいだし、夢のある話が出来そうではないか。
わたしはインストールボタンを押してみた。
わたしはワクワクしていた。
やったことのないことをするって気分が良いものだ。
早速、アプリに自分の名前を入れる。
みすず(仮)にすることにした。
ありす「わたしはお手紙を届ける仕事をしているの!!!」
みすず「そうなんや~~~いい仕事だね!」
ありす「もう行かなきゃ!お仕事が溜まってる!」
みすず「え、もう行っちゃうの?もっと話したかったよ…」
ありす「あ!みすずさんに新しくお手紙が来てるわ!」
みすず「え、そうなん?ほんまに?」
ありす「行ってみて!わたしも行くわ!じゃあね!」
ありすは駆け足で行ってしまった。
しかし、ありすは気になることを言っていた。
みすず(仮)に既にお手紙が届いているというのだ。
早くない?
うれしい。
偶然だがわたしは暇を持て余している。
さて行こうではないか!!
わたしはワクワクしながらも、お手紙のフォルダを開いた。
このフォルダのようだ。
maYuka「また好きじゃない人と寝ちゃった」
misAki「死にたい」
kaNa「薬飲むのやめられないつらい」
RIka「今日の夜、会える人います?」
Miyabi「なんでわたし生きてるんだろ」
sayU「仕事辞めたい」
ん????????????
んんんんんんんんんんんんん????!!!!
ん???わたしが描いていた未来は?どこ!?お茶会は?映画は?
何これ?
ナニコレ?
これTwitterの裏垢じゃねえか!!!!!!!!!!!!!!!
世紀末の断末魔じゃねえか!!!!!!!
可愛いキャラの皮被ってるけど透けて見えるんよ!!!
人生に病み、疲れ果てた女の姿が!!!!!!!!!!!!!!!
見えてんのよ!!!!!!!
そしてsayU!!!!
仕事しんどいの分かるぞ!
本当にしんどかったら辞めてええ!!人生は冒険や!!
彼女たちが悪いとは決して言わない。
わたしの心の許容範囲が狭かったのだ。
ただ、それだけだ。
ありす、ごめんな。
そんな手紙運んでてしんどくないか?
大丈夫か?
でもさ、あのクリエイティブだからこそ、
エグみ、凄まじいで。
わたしの人生経験が豊かではなく、彼女たちが求めている話についていけないことが敗因と言えるだろう。
わたしはそっと、アリスと不思議なお手紙 - かわいい世界で、まったりトーク。をアンインストールした。
友人から「tipsys」が良いよと勧められたので、これも並行して使ってみようと思う。
tipsys
「tipsys」は、「アリスと不思議なお手紙 - かわいい世界で、まったりトーク。」と比較すると、大分治安が良かった。
さすがに死にたいとか言ってる人はいなかった。
よかった。
それだけで収穫だ!
結構既婚者の方が多い印象だ。
「カフェ好きです。一緒に行きませんか?」とか「〇月〇日、京都の▽▽に行きます。一緒に行きませんか?」「今日の18時から飲める人います?」
などのメッセージがさかんに飛び交っている。
わたしは、活気ある市場を初めて見た村人のように目を細めた。
初めての世界すぎて戸惑ったのだ。
え???その日にすぐ会って大丈夫?ねえそれ本当に大丈夫?お酒の席はやめておいた方が良いよ!
てか会ってすぐ何話すの?え、わたしがおかしいのか?井の中の蛙なのか?限られた世界でしか生きていないからそう思うのか?
「彼氏大好きです!」と公言している可愛い子や、「ダンス習っている人いませんか?」「いちご狩り行きたいんですが、一緒に行きませんか?」など沢山のメッセージが飛び交っている。楽しそうだ。
ダンス習っている人に関しては絶対話合わないだろと思い、何もリアクションをしないようにした。
ダンス部がこっちへ歩いてきたら道を譲るレベルで、ダンス部に怯えている。陰キャなのだ。
そもそも、初対面の人といちご狩り行って楽しめるのか?
もし話合わなかったら地獄過ぎないか?てか気合う人だって話噛み合うまでに結構時間要るよ?わたし営業だったから、話すの慣れてる方だと思うけど、それでも結構気遣うよ?みんな何話するの?
残り2時間拷問にならない?うっすい話して、なんとか場を持たせるの?仕事じゃないのに?
ダメだ!ネガティブになっている!!友達作りに向いてなさすぎる。うっすい話とか言うな!失礼だろ!そんなもんなんだよ!初回なんか何も分からんだろ!!そんなもんだ!
もっとポジティブに考えよう。
これでもし趣味の合う人と会えたらそれだけでラッキーじゃないか。
しかも初めて会う人と話すの結構楽しいかもしれない。
anNa「女の子の友達欲しい!既婚者です。女の子とくっつくの好きで、変な意味はないけどボディタッチとかしちゃうけど許して!」
みすず「……………」
みすず、もといわたしは途方に暮れていた。
わたしは、今までの人生で、会ったこともなかったのだ。
「くっつくの好き!ボディタッチとかしちゃう!」と明言して憚らない人を初めて見たのだ。
こういう人は、十中八九、男性に対して臆せず話しかけ、ボディタッチを繰り出し、その場のノリで寝てしまうに違いない。
女性に対しても同様だ。
だってボディタッチはやるよって言ってるもん。
もう飲みに行ったら最後やから。
自己責任やから。
だってanNa先に断ってるから。
こっちが悪いもん。(DT思考)
旦那さんは絶対心配だと思う。こんなモテそうな人が奥さんなんて気が気じゃないと思う。
anNaとの差は、大河並に広かった。
みすずはそこを泳いで渡れるとは到底思えなかった。
みすずはanNaにはいいねを送らないようにしようと思った。
普通に話合わないだろと思ったのだ。
てか普通に合コンのメンバー要因とか、一人で行けないところを見つけるため要因って公式が明言してたわ。
公式が言ってるんだから、こっちが合わせるしかない。
わたしは再び戦場(仮)に舞い戻った。
raN「就職活動の時に退職理由なんて言えばいいのか分かんない…」
分かる!!!全然話合いそうな人おった~!!良かった~!!!普通の人もおるやん!良かった良かった!
わたしはraNにメッセージを送ってみることにした。
次回!返事は来なかったのか?!
それとも来なかったのか?!
次回、みすず、死す。
絶対見てくれよな!
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