私とコロナと失業保険⑥

翌日、公共職業安定所(以下、職安)から預かった退職証明書を、現場の監督に失業保険を受給するために必要な旨を伝えお渡ししました。

退職の日を迎え、証明書も翌日に届くという良心的な対応をして頂いていたのですが、

雇用保険の受給には一週間の待機期間がありその間は一切の仕事をしてはいけないという決まりがある為(してもよいが、受給期間が先延ばしになる)

家政婦のアルバイトで迷惑が掛かりにくいよう、１日働いてから持参し、一週間の待機期間を過ごす事にしました。

家政婦のアルバイトを終えた翌日、私は受給する気満々で職安に向かいました。

が、

そこで、担当の方に言われたのは……

『 これでは受給出来ません。』

えっ？

その時の感情は……なんというのでしょうかね？

私は自分で自分の感情がよくわからない人なのですが……

解雇され、退職してから先、

とにかくコロナ渦でもなんとか生活していこうとか、出来る限り国や職場や家族や周りに迷惑が掛からないようにしようとか、それで分からない事や不安があって何度も職安に足を運んだのに……

なんで！？

って感じだったと思います。

担当して下さった方曰く

20時間以上の雇用を半年続けて加入されてないのはおかしいので、これでは適用されない

とにかくこちらに加入して貰ってからの手続きになるし、そうなるとこちらの離職票(コロナが理由での解雇)は適用されないので、給付期間は90日になるし、受給は一週間後ではなく多分2ヶ月後というお話でした。(短期アルバイトの離職理由が、契約終了なら一週間後だけど、私の話の内容からだと自己都合扱いの可能性が高い)

……

私、ビックリして嗚咽を洩らして泣いてしまって

今回、複雑だったので何度も足を運んで、こちらでこの手続きで大丈夫と言われたのに、大丈夫と思って今日までやってきたのに……

と、いい歳したおばちゃんが歳下の担当の方の前で泣くとか、我ながらなかなかカオスな状況でした。

職安の方曰く

受給するその時になってみないと判断出来ない事もあるのでと言う事だったのですが

私、結構石橋を叩いて渡るようなタイプで、自分では今回かなり慎重だったつもりなので、その時はなかなか納得出来ず……

このまま離職票がない状態で(退職証明書を貰った会社に雇用保険に加入して貰って離職票を発行して貰わないと手続きが取れないが)とりあえず仮手続きするか、離職票が届いてから手続きするか(ただし受給が更に先に伸びる可能性が高い)を提案して頂きましたが、なかなか決めきれず

様々な可能性を説明して頂き、結局……
受給する方向で手続きし、全ての手続きが終わった時には2時間近くかかってました。

気持ち良く働かせて下さって、退職証明書を出して貰ったアルバイト先には突然職安から雇用保険加入の連絡が入ってしまう事になったり、

更にその前の2ヶ月分も加入が必要という事になり、店長に電話しなくてはならなくなり、半年振りにかかってきたと思ったらの突然のお願いをしたり

何度も説明して頂いた職安の方々にも

とにかく自分の事で、余分に動いて貰わないといけなかったり、時間を割いて貰ったりしなくてはいけなくなった事

特にアルバイト先には本当に申し訳なくて、かなりの自己嫌悪に陥りました。

その日はとりあえずの仮手続きをし、二ヵ所の離職票は出来るだけ早くお持ち下さいとのご指示を頂いて帰宅しました。