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闘病、介護を振り返る③

2016年10月下旬に手術が決まりいろいろ準備が始まりました。
母の病気の事については、私から父や姉、兄へと説明しました。
母と私は二人三脚状態で術前の検査や手続きについてなどに追われていました。手術前日に主治医2名と母、姉、私で説明を受け抗ガン剤の副作用について説明や今後ありうる症状などを聞かされました。かなり怖い話でしたね。

癌の手術として結果
当日は父、姉、私が病院に向かいました。夕方には兄も来ました。
手術の時間は5時間ほどだったと思います。
手術中は待合室にいましたが、皆静かに祈るような気持ちで座っていました。父は高齢ながら頑張って座ってました。
手術が終わり主治医からの説明がありました。
取り除いた癌も見せられました。
主治医「卵巣癌を全て取りきる事はできませんでした。残っている癌を抗がん剤を使って抑える事になりますが、癌と共存と考えてください。5年生存確率は20%です。これに関してはご本人から聞かれた場合は答えます」
そう言われました。その確率に私は衝撃を受け、深刻な状態であることを改めて感じました。家族それぞれにいろんな思いが巡ったと思いますが、それぞれの心中を知る事はできませんでした。
生存確率については家族で話す事はありませんでした。

その時の私の気持ち
正直、「癌は全て取り除く事ができました」って言葉を期待していたので、本当に苦しく思いました。そして、抗がん剤の副作用を考えると怖くもありました。とにかく不安ばかりでした。もう50歳を目前にて、やっと
「苦しい」って気持ちがわかったような気がしました。
でもこの頃は、まだなんとかなるって思っていたんです。

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