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中学入学前の学習 中学準備講座

初めまして。 女医のすずかと申します。

現在子育て中で、中2と小4の子供がおります。
上の子は中学受験をして、中高一貫の私立中学に通っています。下の子は公立小学校です。

もともと幼児教育に興味があり、Twitterやブログでも、幼児教育から中学受験のこと、教育に関することなどを発信しています。

今回は、オンラインで中学準備講座を行った時のお話です。


注意すべき中1ギャップ!


知り合いのお子さんに、小学6年生(今年小学校卒業し、4月から中学入学)の子供たちが複数人いました。
全員地元の公立中学に進学することになっています。
塾に通った経験のある子もいれば、全く勉強系の習い事をした経験のない子もいました。

中学生になると、生活が大きく変わります。
「小1の壁」は、ワーママさんなら聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
学習面ではほかにも、「小4ビハインド(小4のつまずき)」という言葉もあります。
そして中学生に上がるときには、「中1ギャップ」というものが言われています。

それでは、「中1ギャップ」とはなんなのか。
大きく、「学習面」と「生活面」のことに分けられます。

「中1ギャップ」が起こる原因として、学習面で考えられることは、

英語が本格的に入ってくる
教科担任制になる
定期テストがある
順位が出ることで、学力差が明確になる

生活面で考えられることは、

小学校に比べて通学に時間がかかる
放課後に部活があって帰宅が遅くなる(勉強時間の確保が困難にもなります)
先輩後輩の関係が、小学校に比べて厳しい

こういったことでしょうか。


どちらも大人からすれば、「ああ、そんなこともあったよね」と懐かしく感じるくらいのことかもしれません。
ですが、当の本人たちからすれば、小学校とのあまりの違いに、困惑することが多々あるのです。

生活面での変化は、入学後に徐々に慣れていくしかありません。
ですが、学習面に関しては、入学前にある程度準備しておくことが可能なのです。


この時期、いろんな塾が行っている中学準備講座を受講するのであれば、ある程度心配はいらないのですが・・・
6年生のお母さん方に尋ねてみたところ、塾の講座を受ける予定はないという方が複数名いらっしゃいました。

「それならば!」と、「中1ギャップ」の話をして、今のうちに少しでも学習面の準備をしておいた方が良いということを話しました。

話をしたのは1月の終わり。
この時期だと、もうほとんど小学校の履修範囲は終わっているので、宿題も徐々に少なくなっていきます。卒業式の準備も始まりますし。
なので、中学準備講座で授業や宿題を出しても問題ないだろうと判断しました。
実際、塾で行われる中学準備講座も、だいたい2月から始まりますしね。

ということで、公立中進学の小学6年生の子供たちに、算数・数学・英語の中学準備講座を行うこととなったのです。


中学準備講座の授業内容


コロナ禍ですので、授業はすべてzoomでのオンラインで行いました。
今回は近くに住んでいる子たちだったので、宿題に関しては、提出返却はポストインで行いました。

オンライン授業の内容については、

算数:小学校の復習
数学:中学の導入
英語:中学の導入

を行いました。

英語に関しては、小学校で習っていた「英会話」寄りの英語ではなく、ちゃんとした文法や単語などを行いました。
単語テストも毎回行い、新しい学習を楽しんでくれていました。

教材は、以下のものをみんなに購入してもらい、一緒に学習を進めていきました。


また、算数・数学に関しては、こちらを使用しました。

小学校のまとめの部分を行い、算数の出来ていないところを確認しつつ、数学は教科書を元に授業を行っていきました。
中学入学後も、定期テストの確認用などとして、自分で勉強するために使えますので、おススメです!


中学準備講座に思わぬ落とし穴

算数の復習問題で、算数の分かっていないところや穴を探し、そこの部分は改めて授業を行い、さらに問題演習を重ねて確認を行っていきました。

それと並行して、数学に関しては、教科書をもとに授業を行っていました。

始めた当初、私としては、小学校の復習はさらっと行い、中学の導入に力を入れるつもりでいました。
ところが実際に始めてみてわかったこと・・・

小学校の算数が、思ったより出来ていない・・・・!!!

これは、自分の中では衝撃でした。

自慢をするわけではありませんが、我が家の子供たちは、公立の小学校の中では勉強はできる方です(でした)。
なので、正直なところ、他の子がどのくらい出来るのか・出来ていないのかは、全く知らなかったのです。

つまずきが見られた範囲は、まずは

小数の割り算
分数の割り算
大きな桁の割り算

といった、計算の分野。

そしてさらに、こちらは予想通りとも言えますが・・・
「速さ」の単元ではほぼ全員がつまずいていました。

もちろん分かっている子もいるのですが、それでも「本質的に理解しているのか?」というところには疑問が残る感覚でした。

それから「割合」。
この単元も、出来てなくはないがあやしい・・・という子が数名。

どの単元も、小学校の算数でつまずきやすいと言われているところ。
やはり、ここが完璧に出来ていないまま小学校を卒業する子が多くいるという現実を見ました

これらの単元は、もう一度解説をし、問題演習を何度も重ねました。
同じ単元の中でも、子供によってつまずき方が異なっており、全員に向けた指導だけでは理解を深めることが難しく感じることもありました。
その場合は、短い時間ですが1対1の時間を取り、指導を重ねました。

そのかいあってか、全員がつまずいていた単元を克服することが出来ました!

もちろん、あくまで公立小学校の基本・練習問題レベルです。
難し目の応用問題や、中学受験レベルに対応できるようになったわけではありませんが、本人たちから苦手意識は無くなったようでした。

また、最大公約数・最小公倍数に関しても、出来ていない子がいました。

ここに関しては、小学校では教えない「連除法」を教えることにしました。
素因数分解を用いますが、これから数学に入っていけば必要な知識ですし、敢えて教えることにしたのです。


このように、埋めておかなくてはいけない穴が意外と多く、数学の導入にかなり手間取ってしまいました。
英語に比べると、まったくスムーズに進まない状況でした。

ですが、具体的な数字で思考する算数が出来ていないと、その上に抽象的な思考を必要とする数学を積み上げていくことは到底できません。
なので、ここは踏ん張りどころ。
「中学の勉強が出来るんだ!」と思ってうきうきしていた子供たちには申し訳ないとも思いましたが、避けずに算数の基礎固めをしっかりと行いました。

おかげで、算数の穴はずいぶん埋めることが出来たと思います。


中学準備講座 中学の勉強の導入は必要!


今回中学準備講座を受けてくれた子供たちは、決して勉強が苦手だったわけではありません(好きではないと思いますが)。

お母さんたちからは、「小学校ではテストの点数も悪くなかったし、所々苦手はあるみたいだけど・・・」という話を聞いていたので、私もこんなに算数に時間を割かなくてはいけないとは思っていなかったのです。

小学校のテストでは、やはりつまずいていても分かりにくいものなんですね。

小学校では宿題の量もそんなに多くなく、おそらく演習量としても少ないはず。
テストもあまり難しくなければ、ある程度できていれば、点数はそんなに悪くはなりません。

つまり、小学校の算数は、学校の勉強だけでは卒業時においても穴だらけになってしまうという事・・・・!

これはかなり怖いことだと思います。

中学に入る前のこの時期、とくに算数の復習は大切だと痛感しました。

そして出来れば中学の導入も。

中学生生活をスムーズにスタートさせるためにも、この春休みを逃さずに、しっかり頑張っておきましょう!


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