バレットジャーナルを始めようとした。

最近よく目にしたり聞いたりする「バレットジャーナル」、ご存じだろうか。

簡単にいうと自由度のめちゃくちゃ高いアナログ手帳である。

人によっては便利グッズを用いる人もいるが、基本的にすべて手書きで、カレンダーのページやら趣味のページやらを書き込んでいく。

和気文具さんのサイトがわかりやすく紹介してあって、自分も参考にしたのでよければ。

きっかけ

わたしは持ち物を増やしたくないこと、修正の手軽さなどの点から基本いろんなものをデジタルで済ませている。

例えばカレンダーやタスクの管理などは全てグーグルさんにお世話になっているし、お絵かきもデジタルで描くし、趣味についてもアプリを活用して管理している。

そのため、始めバレットジャーナルなるものについて知ったときも、「なんだこれ。時間の無駄だしめんどくさそう。」「インスタとか好きな主婦とか意識高い人がやってそう(偏見)」なんて思っていた。

なぜ、そんな私が始める気になったかというと、祖父と話したことがきっかけである。

祖父は中学生のころ軍隊(予科練)にいたため、その日の訓練などを記録する習慣が身についていて、それがずっと続いて92歳になった今まで日記(記録)をつけ続けている。

先日、大学の授業の一貫で祖父に昔のことについてインタビューする機会があったのだが、そのとき祖父が持ち出した資料に私は感動した。

彼が生まれてから今までの記録が全て1つのファイルにまとめてあったのである。(マメすぎる…)

自分がつけ続けてきた記録や日記を参考に、1年を1ページに再編集して、公的行事(歴史や国際情勢など)と私的行事(家族の誕生日やできごとなど)に分けてまとめていた。

あいだに大学の成績表や兵隊のときの集合写真なんかも挟んであったりして、見るだけでもとても楽しかったし、当時の世界のできごとや流行ったことなども書いてあって、歴史の振り返りや勉強にもなった。

とにかく、祖父のマメさに感動するとともに、アナログ媒体の力みたいなものを強く感じたのである。

今は携帯ですら数年で買い替えてしまうし、引き継ぎや移し替えの技術があるとはいえ、やはり個人の技術で100年近くデジタルで保存しておくのは難しいだろう(図書館の電子蔵書のようなものはまた別である)。PCだってこの先どう変化していくかわからないし、このnoteもずっと使えるかわからない(すみません)。現段階でデジタルに紙媒体ほどの保存の信頼性がないことを実感した。

祖父もぜひこのような(紙の)記録を残しておくように、と言っていた。

祖父は相当真面目な人だし、社会貢献も国から表彰されるくらいすごい人なのでそりゃあ書くこともいっぱいあるだろうし、後から見返しても誇れると思う。対して私はしょぼい毎日を送っているし、人柄も祖父の輝きで灰になってしまうくらいぺらぺらなのだが…でも、なんにせよ記録は大事かなと思った。こんなしょぼい日々も、あとから見返したら笑えるようになっていますように。

始める。

前置きが長くなってしまったが、そんなこんなでアナログで記録をつけようと決めた私はバレットジャーナルに向き合ってみることにした。

が。

開始数分で挫折した。

向いてない。

これは私のためのノート術ではない。

そう強く思った。

まずアナログでフューチャーログ(未来の大まかな予定)やマンスリーログを書く意味がないと思った。もう何年もグーグルカレンダーにお世話になっているので、今更切り替えるのがめんどくさかったし、デメリットのほうが多いと感じたのである。

それから、自分は母にもらったノートを使おうと嬉々としていたのだが、いざセットアップを初めてみると、ページ構成の不自由さで頭がパンクしそうになった。

自分の性格というか特性みたいなものもあると思うが、このページはどこに配置すべきか、先にここに書いていたら後から書き込む時に邪魔になるのでは?あいだに白紙があるのは嫌だ、かといって関連性のないページを続けて書きたくない、ページを入れ替えたくなったらどうするんだ…などとページ構成を考えるだけで一時間近くうなり、最終的にストレスになってほおりだしてしまった。

おそらくルーズリーフのようにページを入れ替えられる手帳やノートを使えばその悩みは多少は改善されるかもしれないが、今ふさわしいノートが手元になかったのでとりあえずあきらめた。

でもやりたい

ことごとく自分に向いていないと感じたバレットジャーナルだったが、やはりアナログで記録を残したいという意欲はあったので、自分なりの記録の付け方を考えてみた。

・予定やタスクの管理は今まで通り、グーグルカレンダーとグーグルタスク(スマホかPC)を活用する。

・メモやアイデアはグーグルキープ(スマホやPC)にささっとかきこむ。

・一日の活動を、グーグルカレンダーで予定とは別に「記録」というカレンダー(ユーザー)を用意して、それに予定を記入するのと同様のやりかたで記録していく。
細かい内容は予定のほうに書いているはずなので、記録の方はほんとにざっくりと。たとえば大学の授業も科目名を書いたりせず、「授業」にとどめたり、お風呂や睡眠などは絵文字一個で済ませるなど。

・そしてこれらをアナログにまとめなおす。(これが今までと違うところ!)

これに落ちついた。

今までやってきたことに作業を加えるのだから、きっとめんどくさいしやらない日もあると思う。でも少なくともデジタルの方の記録は欠かさないようにして、気力と時間があるときにいい感じにアナログに落とし込んでいけたらいいなと思っている。

もう一つの課題

バレットジャーナルで、もう一つ気になっていたことがある。

それは「カスタムコレクション」なるページである。

これが私をページ構成で悩ませた要因にもなるのだが、月の予定や日々の記録とは別に、自分の好きなことを書いていいよ~というページで、「習慣トラッカー」や「睡眠ログ」「読書記録」なんかがある。

こんなの書いてたらぜったい後からページかさむし、カスタムはカスタムでまとめておきたい!と思ったので、私は記録とカスタムを共存させるのをあきらめた(バレットジャーナルの醍醐味を投げ捨てている)。

要するに、記録ノートとは別にアナログ趣味ノートを作ることにしたのである。

これもやはりページの入れ替えができないと私はキーっとなると思うので、趣味のためのノートはルーズリーフを使おうかなと思っている。

そして、ページ番号は振らない。

ページ番号をふるのもバレットジャーナルの基本らしいが、そんなことしたらますますページの入れ替えがやりにくくなるし、多分インデックスを作っても一生見ない。パラパラめくって探すし、場所は覚えていると思う。

こんなふうに、自分のための、自分にとって自由度が高くて使いやすいノートを作ることにした。

まとめ

今回はバレットジャーナルを始めようとして、合わなくて、自分なりのノートを作ることを決めた、という内容でした。

自分にはバレットジャーナルは合わなかったけれど、もちろん世界にはバレットジャーナルがめちゃくちゃ使いやすくて、すごく役に立った!って言う人もいるので、使いやすいかどうか、続けられるかどうかは人それぞれだと思います。

多分「バレットジャーナル」で検索したら超キレイにデコレーションされたノートとか使ってる文房具の紹介とかが必ず出てくると思うんですけど、そんなのも気にしなくていいと思います。自分の好きなようにノートづくりを愉しめばいいと思うので。

この記事が、自分と同じようにバレットジャーナルなんかやりにくいな…でも手帳とかやってみたいな…って人のお役に立てれば幸いです。

もし自分流の記録や趣味ノートが安定してきたらまたそれについて書いてみようかなと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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