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スカートno幼稚園教諭

幼稚園の先生にはどこまで求めていいものか?
卒園間近だけど、わからなくなった。

ひとまず3年間過ごした幼稚園で入学式、保護者会、運動会、面談と事あるごとに登場したキーワードは
『神様が見守って下さっています』
だった。

先日息子と久々に公園へ行ったが、ショックなことに泥団子を幼稚園で作ったことがないと言う。
コロナの影響でほとんど保育参観がなく、幼稚園での園生活がどういうものなのか、あまり知る機会がなかったのだ。

「なんで幼稚園でやらないの?」と目を丸くして聞いたが、
手が汚れることはやっちゃいけないんだよ」とアホな返し。
「え?先生は一緒に遊ばないの??」
「遊ばないよ。先生はそばで見張ってるだけだよ」とあたかも、それが当たり前だけどなにか?と言わんばかりの息子。
そして砂場に持っていったスコップで砂をペシペシ叩いているだけ…

確かに泥だらけの靴や服を、必死にゴシゴシ洗った記憶が一回もない。
幼稚園の先生は一緒に遊んでいないの??
なにもしないって…
幼稚園の先生ってそんなものだっけ??
幼稚園児は汚れてなんぼだと思うのだが、それを許さないなんて信じられない。
汚れたら洗えばいい。
手や足であらゆるものの感触を知るということはとても大切なことなのに、それを許さないとは…

その日私は自分の服と靴が汚れることなんて一切気にせず、砂場で泥団子を作り、砂に水を流して山や川を一緒に作った。
息子はきゃっきゃっと喜んでいた(σ≧▽≦)σ

砂場で泥んこは思いの外楽しい。

息子からでた『見張っている』というワード。
それがすべてを物語っている。

息子の幼稚園の先生方は全員スカートで、綺麗な花柄のフリフリレースなんかがついたエプロンを着けて保育している。
ジャージの先生は誰ひとりいない。

なにかあっても親に引き渡したあとの降園後ことは責任持たないと明言しているし、園内で起きたもめ事も二言目には
「神様が見守って下さいます」とほざく。
(ごめんなさいね、つい言葉が汚くなりまして。)

息子が幼稚園へ行けなくなった当初もそうだった。
担任へ相談しても一向に改善しようとしない。
それどころか相手の親御さんにも一言も伝えない。
(伝えたところで親も一緒になってやってるから意味ないのだが)

今日担任へ別件で電話をした際に
「お母様もおつらかったでしょうね。なにもお力添えできませんで…」と他人事な言い方をされたので、
「本当に。先生にいちいちお話ししてもなにもご対応していただけなかったですからね。もういちいちお話ししていないだけで、大変でしたねー」と初めて笑顔で殴り合いをする立場に立ってしまった。

今まで取り繕ってきたが、息子の幼稚園に対する不満と不信感を最後に吐露したまで、私の本音はこんなことを感じていたのだ。

もうあと数日で卒園。
卒園式前日には保護者会があるが、園長がなにを話すつもりなのか想像がつく。
とりあえず締めは
『神様はいつでも見守って下さっています』

もうすべてが馬鹿馬鹿しいが、この感覚も数年経ったら懐かしくなり、思い出す日が来るのか…と淡い期待を胸に、卒園式までの日数を指折り数える。

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