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【企画参加記事】若かった部門~出産、初めての育児~

めげないやつ子さんのコチラの企画に参加させていただきます✏️

今まで様々なことで自分なりに頑張ってきたが、これだけは外せない!それは今から6年前の『出産、初めての育児』について。

私は実の両親との関係性がはっきり言って良くない。
妊娠前から女の子を熱烈希望されたが、おなかの子は男の子だと判明。そのことをすごく残念がられ、まだ妊娠中にも関わらず次の妊娠について母が意見し出したことに私は激怒、その後音信不通になっていた。

それでも産気付いて苦しんでいる時、あんな母からでも励ましてもらいたくて電話をしたが、
「まぁ、みんな(病院の方々のこと)いるんだから」
の冷たい一言で終わり、病院まで遠くもないのに来ることはなかった。
出産後すぐに夫が電話をしたが、携帯の電源を切って寝ていた。(21時前にも関わらず)

次の日面会時間外に母が病院へ来たが、すぐに追い返した。私の態度に激怒した母は、
「せっかく来てやったのに。そんな子、孫でもなんでもない!」
と捨て台詞を吐いて帰っていった。
父からは
「終わったことをネチネチいつまでも言うな!」
と心無い発言をされた。

産後の回復が遅く、母乳の出も悪い。息子に会いに来てくれる人もいない。男の子だったことがそんなにいけないことなのか、なぜそんなに否定されないといけないのか、心身ともにボロボロだった。
私がしっかりしないと!という気力だけで、夜中も出ない母乳をあげに新生児室へ通った。
ただ愛おしい息子を抱っこするだけで、心と体が救われた。

退院後、もちろん実家へ帰ることはなかった。
ベッドに寝かせると泣く為昼夜問わず抱っこ、授乳回数も多く、オムツ替えも思いの外大変。寝る時間も身体を休める時間もほとんどなかった。
抱っこで左腕は腱鞘炎になり、自分たちのご飯もろくなものを用意できなかった。

慣れない育児を夫婦で奮闘し始めて3日目、夫が疲れからか発熱した。
私はまだ体が回復していなかったが、息子の育児をしながら夫の看病もした。
夜中の授乳や夜泣きも全部ひとりでやり、昼間の家事も育児も全部ひとりでこなしていたが、産後の回復しきっていない身体はあちこち痛くなり、既に精神的にも限界を突破していたことも重なり、夫の発熱4日目で動けなくなってしまった。
今まで経験したことがない過酷な状況に、もう心が折れていたのだ。

ついに夫が義実家へ連絡し、地方で暮らしている義母が1週間だけ手伝いにきてくれることになった。
連絡した次の日の朝、義母は早々に来てくれ、なぜもっと早く連絡しなかったのか叱られた。
私は人を頼ることが苦手なので義母の手を煩わせることがすごく申し訳なかった。そしてなにより実母の振る舞いを義母に知られることが恥ずかしかった。

しかし義母が来てくれたことで、私はやっと身体を休められた。
「産後はしっかり身体を休ませることもお母さんの仕事だから!」
ときつくも優しい言葉を掛けてくれた。
義母は1週間しかいられなかったが、あの1週間がなかったら私も息子もどうなっていたか本当にわからない。

産後、息子可愛さと気力だけでよくあそこまで頑張れたと、初めて自分で自分を褒めたいと思った出来事だったことは間違いない。
しかし産後の新米ママさんがここまで頑張ることは絶対に反対!!若かったからなんとかなった、それだけだと思っている。
出産は云わば三輪車がトラックに体当たりしたくらいのダメージがあり、産後は本当に心身ともにボロボロで、家族や周りの人のサポートは不可欠!どんどん家族や自治体に頼るべきだと、私は強く感じる。
旦那様にしっかり頼る、旦那様も奥様が頼る前に『手伝う』のではなく、動く。

義母が義実家へ戻り、私はマイペースに動きながら育児を楽しんだ。
初めて息子とふたりで外出するのに、準備だけで4時間もかかった。
無理は絶対しない、そう心に決めて。
それはあの時から今でもずっと守っている。

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