見出し画像

語られる言葉には、いろんなものが詰まってる

つくづく、「言葉」って面白いと思う。

言葉には、その人の「見ている世界観」が映し出される。あるいは、「見たいと望んでいる」という表現もあてはまるかもしれない。

ひとつの言葉には、多数の要素がまざりあっていて本人も言葉の意味するところが不明確だったりする。

人に語ってもらうのが私の仕事だ。
今日も朝から6人の話を聞いている。

話したいことであふれかえっている人もいれば、何も考えずにセッション日をむかえる人もいる。コーチングセッションをどのように活用したいかも人それぞれだし、みんな傾向も背景も違う。

パート雇用から社員になったという方の話をきいた。「これから、どんな組織にしていきたい?」と軽い感じで、伺ってみると「働きやすい職場にしたい」とかえってきた。
「働きやすいって大事だよね。ところで、いろんな働きやすいがあるけれど、あなたのイメージしている働きやすいって具体的には、なんだろう?」と「働きやすい」という言葉の解像度をあげてもらうと彼女の「働きやすい」は、作業効率の話になった。

普段から「作業のながれがスムーズではないな」とか同じ姿勢や重たいものの上げ下げにカラダに不都合を感じていたんだろうな。話の随所に「社員さんが...」という表現もあった。面白なと思い「もうあなたも社員さんだね」って言ってみると「あっそうでしたエヘヘ」という感じで笑いが起こった。どんな立ち位置で何をみているのか。

ポンっと出てくる言葉には、その人独自のその時々の意味がある。
その後も変わらない言葉もあれば、どんどん変化する言葉もある。

また、別の方と「ゴールデンウイークどうでした?」というやり取りがあった。「ゆったり過ごせてよかったです」とかえってきた。
「ゆったり」という言葉の解像度をあげてもらうと「自分のペースで動けて良かった。」「やりたいことをやりたいタイミングで何でもできて良かった」という「自分のペース」の話になった。

頭の中にあるイメージを言葉にしてもらう。
抽象度をあげてもらったり、具体化してもらったり。

相手と私の間にテーブルがあるとしたら。
テーブルいっぱいにドサドサと言葉を出してみて、一緒にあれでもないこれでもないとやっている感じだろうか。しっくりくる言葉に出会えた時の相手の反応もまた、楽しい。
自分の内面を探るようにンギュ~っと絞りだされる言葉もある。ながいこと内側にとどまっていた言葉ほど外に出しにくかったりする。

出しにくい言葉ほど、大切なことがたくさん詰まっている。

イメージが膨らみ、楽しくなる言葉ってなんだろう
成長や望む変化につながっていく言葉ってなんだろう

語られる言葉をそのままの意味やイメージで、100%正確に聞くことは不可能だ。勝手に解釈をしてしまうと誤解やズレが生じてしまう。

相手の言葉を自分の解釈で勝手に想像しないこと。
これは、この仕事をはじめてから気を付けていることのひとつです。

気を付けているけど。時々は、でちゃうかもしれない。
勝手な解釈をしているなと感じた時は、面倒でもフィードバックをお願いしますね。





みなさんからサポートしていただけると「書いてよかった!」とはげみになります!ありがとうございます!