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恐怖ってなんだろうの実験をしてきました。

日本一の高さを誇る岐阜県八百津町にあるバンジージャンプ215mにチャレンジしてきました。

参加のきっかけは、クライアントセッションです。
セッションで、今年まだ未完了なチャレンジは何か?という問いの答えに「バンジージャンプ」という項目があり「できそうなことは、チャチャッとやりませんか?付き合いますよ」と声をかけると「ぜひ!やりたい」とかえってきたので、計画実行という流れ(クライアントは、車の運転をしない方なので、運転手をさせていただきました)(笑)

せっかくのチャレンジなので、自分の感覚と感情を考察したので、記録しておきたいと思います。

結論としては、恐怖とは想像力の賜物だなということ

実は、わたしは、かなりのびびり屋でこわがり

十津川にある吊り橋に行った時も、足もとがスース―。カラダがザワザワ。颯爽(さっそう)と軽快にわたっていく友人の背中を遠い目線で眺めながら、途中で「もういいじゃん」と引き返してしまった。

登山に行っても下りは、かなり慎重派。沢くだりとか足場の悪い場所では、渋滞の原因になるほど。(ご迷惑おかけしてすみません)

高い場所から下を眺めると首元がスース―して、腰が引けてしまう。

そんな、びびりなわたしが215mのバンジージャンプをしてみるとどうなるのだろう?と逆に好奇心がありました。(我ながら安易すぎるか?とも思いますが何事も経験!)

結論としては、最高に楽しめて、「怖さ」は、まったく(というと語弊があるかもしれない)?ほぼ?なかったのです。

自分でも「意外~」と思いつつ。
「なるほど」と納得感もありました。

恐怖は、生存本能が正常に機能しているサイン

人間の根底にある欲求は「生きのこること」生存欲求です。

「欲求」についての研究をされ、身体的欲求、心理的欲求を細かく分類したのは、心理学者のヘンリー・マーレ氏。1938年に刊行された著書でカラダの機能的に生じる欲求を13種、心理的生じる欲求が27種あると記しています。のちに様々な心理学者によって、さらに細分化された研究発表があります。

今回のチャレンジは、身体的欲求の「リスク回避欲求」に分類できるかなと個人的に考察しました。

単純に「死ぬかも!?」という想像から「回避したい」というサインをカラダに引き起こしています。日程が近づくにつれ、なんかソワソワする感覚は、まさにまさに正常なカラダの反応です。

自分の生存にかかわることにカラダが反応するのは、当たり前なこと。正常に感覚が機能していてよかったです。(私も人間だった(笑))

バンジー③

「恐怖」は、想像力のたまもの


215m!?「怖そう」「リスク」がありそうという想像をすると、想像からさらに過去の「怖い体験」と結びつきが強い言葉がたくさん想起されます。言葉を引っ張り出し、脳内でストーリーをつくりだそうという動きがありました。
脳内に想起されてくることをそのまま誰かにアウトプットしていく毎に恐怖心や場面の臨場感が高まっていきます。結果「ソワソワ感」が増長されていきました。

逆に「チャレンジ」「楽しそう」などの言葉を想起するように意識すると「ソワソワ感」が減っていき、より前のめりな感覚がカラダにめぐります。

どんな場面に、何の感情が起こるかは、人それぞれ違います。日常、わたしたちのカラダは、さまざまな感覚機能をフル回転して多くの情報を脳でキャッチアップしています。「何に」「どんな」反応が起こるのかは、個体や状況によってさまざま。

自らの内面に起こる生理反応を情動と心理学では、表現しています。この情動に言葉で定義や意味付けをしていて記憶しているものが「感情」。

人それぞれに感情を伴うさまざま記憶をストックしています。

起きてもいないことを想像できる能力は、人間だからこそできる才能。この能力をどのように活用していくかは、自分次第です。

自分の「情動」生理反応や「感情」言葉の意味付けの傾向を知ることで、自由に、自在に変化させていくことができる。今回のチャレンジで改めて実感できました。

バンジー②

恐怖をのりこえる効果的な2つのポイント

今回、「恐怖心」が起きなかったのは、何故だろう?と振り返るとポイントが2つありました。

1.ネガティブな反応の感覚を素直に受け止める
2.楽しいイメージを何度もシュミレーションする

1.ネガティブな反応の感覚を素直に受け止める

事前に、わたし自身の恐怖体験の時に起こる「情動反応」を整理していました。「リスク回避欲求」のサイン「スース―」「ザワザワ」「ソワソワ」が出てきたら、素直に正直に感覚を受け止めること。

「あー今、自分は、リスクを感じ取っているんだな」と。そこに連想を持ち込まず。ただ、感覚を受け止める。へんに、否定や抑制をせずに、ただ受け止めていく。

これは、傾聴技術でよく名前がでてくる臨床心理学者カール・ロジャース氏の自己一致。自己内観ですね。自分の内側に起こる反応をただ、受け止めていく。

2.楽しいイメージを何度もシュミレーションする

ネガティブなイメ―ジが想起されたら、ポジティブなイメージを想起しました。「楽しいチャレンジ」という意味付けを自分にすりこんでいきます。

ここで、大事なのが過去の楽しい体験記憶です。コーチングでもゴール設定には、臨場感が大切という話をしますが、臨場感を作る際に重要なのが、体感覚を伴うイメージです。使える資源(リソース)は、過去のポジティブな感覚体験の記憶とその時の体感覚。

ポジティブな感覚体験を話したり、思い出しながら深呼吸を数回するだけでも効果は、高まります。

脳内に何を想起させるかは、自分でコントロールできます。

これは、NLPやコーチングスキルでも出てくる催眠療法家、心理学者のミルトン・エリクソンの「注意のそらし」。重要視しているフォーカスポイントをずらすことで、内面の感覚をコントロールすることができました。

わたしは、今回楽しく「ムササビ」のように飛ぶイメージを何度もしました。経験してからは、スキージャンパーの選手をイメージすればよかったなと思いましたが(笑)

覚悟を定めることで恐怖をのりこえることができる

結果をまとめると
目的地や何をするか「ゴール」を定めることで、いかようにもマインドの調整が可能になるということを実証できました。

今までの「吊り橋」「登山」「高所体験」では、今回ほどにはゴールイメージを持っていません。なんとなくその場、その場にタダ反応している時は、感情を自らがコントールする余裕がうまれにくい。

自らの意志で向かう方向を定めることで、得られる感覚は、格別に内面の豊かさを高めることができます。

「達成感」「充実感」「満足感」「肯定感」「効力感」ポジティブなさまざまな感情を体験することができます。

バンジージャンプ台の景色

「決める」とみえる景色がある。

「やってみる」と感じられる感覚がある

そして、最後に

人は、一人でやるよりも誰かと体験を共有することで高められるものがあります。

自分では、気づきにくい能力
1人では得られない幸福感

今回、貴重な体験をご一緒させていただいたクライアントに感謝をこめて

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