紅茶日記:2021/9/11

昨日の夜に仕込んでおいたフレンチトーストを焼いて食べる。朝はなかなか起きないのだが、フレンチトーストを仕込んだ日は楽しく起きることができる。柔らかくて親知らずを抜いた逆側の歯だけでも簡単に食べられる。

親知らずの方は順調に痛みがひいて、腫れてもいないようだった。右側を抜いたときよりも調子がいい。治りも早い気がする。お昼は雑炊を食べたが、そろそろ柔らかいものにも飽きた。唐揚げが食べたい。

唐突に昨日家で見た映画を思い出す。「ダーク・スター」 。ホドロフスキーのDUNEに出てきた映画で、つまり魂の戦士たちの一員が作った映画なのだけど、本当に面白かった。私の好みのど真ん中を射抜いている。終始、笑っていいのかハラハラしていいのか怖がっていいのか泣いていいのか分からない感情のままシーンが進む。結局ずっと笑っていて、終わったあとは拍手をしていた。円盤に乗る派が好きな人は好きなんじゃないだろうか。

夕方からは円盤に乗る場で行われていた梨茄子の立蔵さんの歌集を観に行った。

今週です！
歌集（ご来場いただくタイプ）
『金平糖と月とあたたかいもの』
体験型の歌集です。乗る場月イチコンテンツ（β版）史上いちばんはりきってると思う。https://t.co/ZfOPISPjvL

— 梨茄子（つぶやいてるのはたちくらのほう） (@101213hiraya) September 6, 2021

こちらも本当に良くて、短歌から浮かび上がる情景・体験が展示されていて、その一つ一つの世界観が美しくて好きだった。波の前に立ち尽くしたり、暗闇でライターを灯したり、渋谷の真上を行く飛行機と駅の雑踏を眺めたり、かわいい黒猫を飼う人を羨んだり、屋上と月と金平糖の姿に見惚れたり。あのたった一部屋でいくつもの世界が交差していた。ああ、わたし、小さい頃お人形遊びが好きだったな、広島駅前の噴水でお人形を遊ばせているのが楽しかったな、と思い出す。あの頃はいくつもの世界が一緒にあることはそう難しくなかった。

乗る場から帰る頃に大雨が降って、寒くなったので肉まんとあんまんを買って食べた。子供の頃から、中村屋のこしあんまんが一番好きだ。