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烏 。

すずめ 。はと 。カモ 。

(駐車場の鳥) ハクセキレイ 。

鶯 。白鳥 。シジュウカラ 。


可愛い 鳥たちは 沢山いる 。

好きな 鳥たちは 沢山いる 。


でも 、私の思い出にいる 鳥は

真っ黒で 、厄介者とされている 。


昔 、公園で。


母たちは 何やら 
景色を見ながら 話している。

私は 暇だから 1人で散策していた。
てくてく歩いていると、鳥がいた。

鳩だ 。雀だ 。

私は パンを持っていた。
おまえ達に 少し わけてあげよう。


鳩や雀に パンをあげてみたが、

何やら 黒い物体が 横取りして行った。


あ!おまえっ!横取りするなよ!

私は 怒ってみせたが、
こいつってば、何度もやってくる。


それで 私は気付いた。

鳩や雀には 食べ物をくれる人が
沢山いるけれど、
こいつには 誰も くれないのだと。


私は 何だか 
くちばしを やけにギラつかせている
こいつが 可哀想にみえた。


私は この黒い鳥のとこに行き、
パンを あたえてあげた。


ほら 、思う存分 食べなさい 。

すると そいつは、すぐに食べようとせずに
パンを くちばしにくわえて、持っていこうとする。


私は たくさん パンを与えた。

すると そいつは たくさんのパンを
くわえて 持っていこうとする。

     

もう パンをくわえるスペースが
なくなっているのに、

まだ パンをくわえようと
頑張っている。


私は 笑った。声をだして 笑った。

くちばしからはみ出たパンを
ボロボロ 落としながら 、頑張っている。

欲張りなやつだ 。


すごく 滑稽な その姿は
厄介者とされている それとは

また 別の 生き物みたいだ。


この時から、私は 
カラス が 何だか好きになった。

みんなからは 何処がいいの と言われた。
目を合わせちゃ 駄目よ とも。

確かに、
たまに 恐ろしくも なるやつだが、

こんな 一面も 持っていたのだ。

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