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【大学サッカー⚽️】【緊急提案🔥】拓殖大でJリーグの未来を占ってみる!

ここのところ僕のnoteでも頻繁に述べている大学サッカーが完全にキテいる件。

まぁそれはわかったけど何をどう見たら良いのさ。と疑問を持たれている方に激しくお勧めしたいのが今回取り上げる拓殖大学。


理由は2つあります。
ひとつは何と言っても最近メキメキと力を付けてきているという点。

下の表を見ていただきたい。

これは関東大学リーグの順位(10年間分)を並べたものなのですが、
2012年以降2部リーグを彷徨っていた拓殖大は2020年に昇格を成し遂げると、2021年は10位、昨年は8位とじわりじわりと順位を上げてきているんですよね。

今、完全に勢いのあるチームの一つ。


そしてもうひとつの理由。

力を付けてきているチームなので当然と言えば当然なのですが・・・近年入部する選手が凄いんです!

強豪校、強豪ユースから名だたる選手が集結しているのですが、その中でもひときわ目を引くのが静岡学園勢

特に2023年度は森下蒼大選手、鈴木新選手、白井柚希選手、栗原耕平選手とプレミアリーグ4位チームの主力がなんと4人も入部するんですよね。


これについては長年 静岡サッカーをウォッチしているTakaさん(僕も大変参考にさせていただいています!)もびっくりの豪華さ。

拓殖大は、マジでリーグの序列を変えにきています。


そして、
実はここからが本題なのですが、勘の良い方であれば「拓殖」「静岡学園」とくればおのずとあるJ1チームが浮かんでくるのではないでしょうか・・!?


そう。そのチームとは、川崎フロンターレ


では、
なぜ拓殖大を見ているとフロンターレの名前が出てくるのか、そしてそれがJリーグの未来を占う(かもしれない)とはどういうことなのか。

詳しく述べて行きます。



■川崎と拓殖大の関係

僕は先日のnoteの中で川崎の強さ整理した際に、以下の3つをポイントとして述べました。

①いち早く大学生を軸にしたチームビルディングをしたこと
②その成果が出だした時期と、DAZNによる報奨金増額が重なったこと
③U-12の設立と、もともと上手かったマーケティング効果で地元有望なユースっ子が集まりだした時に、風間さんが就任したこと

そのうち、今回大きく関わってくるのが①の部分。

今となっては当たり前の風潮ですが、当時どこよりも先に大卒選手に目をむけ、即戦力として活躍させることでリーグを代表するチームになった川崎。
そのキーマンが、スカウトの向島建氏でした。

そんな向島さんがスカウトとしての敏腕っぷりを発揮したのが、当時無名だった小林悠の発掘

彼は拓殖大で2部リーグを戦っていた選手でした。


また、
向島スカウトの逸話を語るうえで必ず名前が挙がるのが大島僚太。彼は川崎が声を掛けなかったらサッカーを止めていただろうと語っています。

そんな大島選手の出身といえば静岡学園。これは向島さんの母校でもあります。


「大学サッカー」「拓殖」「静学」という3つのピースが繋がると浮かび上がるフロンターレの存在。
そして今年、大挙として入部する静学のレギュラー陣。

何かがうごめいている予感、しませんか?



■2選手の存在と、未来予想

今年度入部する静学出身選手の多さも話題ですが、既に在学中で活躍している選手も当然います。

今回僕が、拓殖大に注目せよ!!と息巻いているのはこの2選手の存在がとても大きいからに他ありません。

既にかなり有名ですが改めてピックアップしてみます。


MF 浅倉廉 (静岡学園 →拓殖大 新4年生)

静学時代の雄姿はこちら。

選手権優勝時の8番。
といえば記憶している方も多いのではないでしょうか。密集するゴール前でもボールをこねくり回してネットを揺らすザ・テクニシャンでしたね。

鳴り物入りで拓大に入部。下級生からベンチ入り、先発を掴むとそれと呼応するかのように拓殖大は順位を上げていきました。

最終学年の今シーズンは1部リーグにおいて最も注目する選手の一人であることは間違いないでしょう。


それからこの人。

DF 関根大輝 (静岡学園 →拓殖大新3年生)

静学時代の雄姿はコチラ

最終ラインをまとめた学園のキャプテン。
大学に入ってから本格的にサイドバックに転向。大学選抜には必ず選ばれていて、最近では世代別代表も常連になりつつあります。パリ五輪も狙える年齢なんですよね。

上背あって足元も上手い。どこのチームも欲しがる逸材。



さて、
今挙げた静学経由、拓殖大の2選手。プレーはもちろんなのですが僕が個人的に大注目しているのがその進路

彼らの行く末にJリーグの未来予想図が見えてくるのではないか、と。



■ゲームチェンジャーの常識

その昔、大卒ルーキーを積極的に獲得するという概念は今ほど主流ではありませんでしたが、それを変えたのが川崎フロンターレ。

中村憲剛、小林悠、谷口彰吾、車屋紳太郎、守田正英、脇坂泰斗、三笘薫、旗手玲央、橘田健人、佐々木旭、そして山田新。

挙げたらきりがないほどの精鋭と、向島さんの実績。これが今ではゲームチェンジャーを狙う若いチームの新常識となりました。


その証拠に、
今シーズン初めてJ2を戦う藤枝は4選手を、いわきは5選手もの即戦力大卒ルーキーを獲得しています。

C契約、および交代枠5のルール改正のおかげでコスパが異常に良い大卒選手は、序列をひっくり返すための今や常識。

つまりどのチームもこぞって大学サッカーに目を光らせているわけです。
こちらの監督さんも。


そこで、拓殖大です。



■川崎か、それ以外か。

小林悠選手の母校で活躍する静学出身の選手たち。

これまでであれば向島さんが声を掛けて川崎入りし、その基盤を築いていくのが定石だったでしょう。

しかし、
盛岡のように監督自ら足を運んでスカウティングするなど、ここに来てライバルが増えています。選手側にも圧倒的に選択の余地が増えました。

ピックアップした浅倉、関根両選手がその進路をどこにするのか。


もし川崎なら、まだまだ川崎王国は健在。
しかし、それ以外のチームが獲得するならJリーグは大きな変革点を迎えているのかもしれません。


近年メキメキと力を付けている拓殖大の新シーズン。2選手の進路と共に着目してみてはいかがでしょうか。

新たな大学サッカーの見方、そんな提案でした。



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!




※ちなみに浅倉廉選手は川崎U-15の出身なので、まぁ川崎かなーとは思っています(汗)。
いずれにせよ注目しましょう😎





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