【週刊ユース分析】清水東高を改めてチェック!!
さて、高円宮杯 東海プリンスリーグに所属している静岡の高体連チームを調査しているこのnoteですが・・・
藤枝東や清水桜が丘(清水商)ときたらこの高校を取り上げないわけにはいきませんね。
今はプリンスリーグの二つ下である県リーグ2部に所属しています名門校・清水東を取り上げます!!
■高円宮杯9年間の戦歴をおさらい
プレミア参入に挑戦した歴史はなく、ポイント0となっています。
清水東の場合、近年はとても厳しい戦いになっていて東海プリンスに所属していたのが2013年の1度だけ(2011年は2部制の2部だったためこれは除外)。
それ以外は県リーグのAとBを行き来しているのが実態。ちなみに2020年度はBリーグで3位という成績でした。
清水東の強さを知っている者としてはやはり寂しいですね・・・。
■清水FCの象徴
前回、清水桜が丘高校を調査した際、堀田哲爾(てつじ)氏と清水FCの存在について触れました。
簡単におさらいすると・・・
小学校の教師であった堀田氏は1956年(昭和31年)同校にサッカーチームを結成(これが日本で初めての小学生サッカーチームと言われています)。これが清水市内に伝搬。
そして1969年に各小学校の優秀な選手を終結させた全清水サッカー少年団(後の清水FC)を結成し、小学生に海外遠征などをさせながら「清水=サッカー」と呼ばれる土壌を作っていきます。
こうして育てられたサッカーエリートが清水商業の風間さんや名波さんだったりするのですが・・・実はこれら取り組みの成果を最初に2種年代で花開かせたのが清水東高校なのです。
長谷川健太、堀池巧、大榎克己らの誕生です。
■文武両道
清水東は、現在においても静岡県内で静岡高校、浜松北高校と並んで3本の指に入る進学校です。(県民の皆さんも異論はないでしょう!)
現在のようにサッカー留学に対する理解が乏しい時代、ましてや公立校ですから当時の東高サッカー部は勉強とサッカーを本当に厳しく追及したと言います。
大榎氏はインタビューの中で
清水東に行きたくて、長谷川や堀池と必死に受験勉強した。
と述べています。
近年の清水東の苦戦は学問と部活の両立の難しさにあるのかもしれません。
(多くの部員が一般入試!)
公立であるだけでも難しいと思うのですが、そこに勉学の概念が加わるとなると・・・学校としても「サッカー強豪校」として突き進むのが難しいと理解できます。
それだけ清水東は優秀ですから。札幌の野々村社長も清水東で文武両道を極めた人ですね。現在の経営センスを考えても納得です。
■オールタイムベストイレブン!!
今回も完全なる偏見で選出してみました!
個人的には静岡学園、藤枝東、清水商業と比較しても、最も充実したイレブンになったのではないか、と感じています。
名選手だらけですよ。
選出できませんでしたが反町康治さんや西澤明訓さんも清水東出身ですね。
個人的に最も印象深いのは相馬さん(現・鹿島監督)ですかね。
清商の藤田俊哉選手と双璧をなしながら、とってもクレバーな印象でキャプテンらしいキャプテンだったと記憶しています。
↓ 面影がまったく変わりませんね(笑)
■最後に、
実はここまでの記事はインターハイ県決勝の前に書き終えていました。そしてここからはそれをライブで視聴してからの記述になります。
まず、
県大会決勝 素晴らしかったです!!
全国トップレベルの静学相手にPKまでもつれましたが、静学が不調だったとか、清水東が神がかっていたとか、そういうことではなく、本当にがっぷりよつでの3-3でしたね。
所属リーグで言えば2段階違うのですがそれはチームの「継続的強さ」という部分での差であって、現時点を切り取ったチームとしては思ったほど差が無いんだな、と言うのが感想でした。
県の2部リーグですよ!?
そこのチームが静学相手にここまでやるんですからやっぱり静岡はレベル高いですよ!
チェイスの出足とダブルチーム形成の質が本当に高く、奪ってからの速攻も一つ一つが正確でした。
進学校ゆえ、多くの3年生がこの試合で引退すると聞いています。これもまた清水東の宿命です。ただそんな制限の中でインテリジェンスと球際の強度が融合した好ゲームを見せてくれました。
清水東の復活は全県民が待ち望んでいます。
これからも文武両道の先に強い清水を見せて欲しい!もっともっと県内のサッカーを盛り上げて王国復活を確信させてほしい!
清水東には、間違いなくそれを牽引する責任があります。
夢を見させて欲しい!期待と激励を兼ねて。
素晴らしいゲームをありがとう!!
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
おまけ。
なお意外と知られていないのですが長谷川、堀池、大榎が三羽ガラスと呼ばれるようになったのは彼らが社会人になってから😎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?