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【週刊ユース分析】静岡学園高を改めてチェック!!

今週から、東海プリンスの静岡勢をチェックしていきたいと思います!

2021年度の東海プリンスリーグは10チーム中8チームが静岡のチーム。アカデミー福島を除くと実に7つが静岡の高体連チームなのです。

清水エスパルスとジュビロ磐田のユースがカテ上のプレミアに属していますが、残念ながら高体連チームはここに入れていないのが実態。
いずれかが東海を制してプレーオフを乗り越えれば、ユース2、高体連1(もしくは2)という王国復活の狼煙アゲアゲ状態が待ち受けています。
※プレミアからの降格は無い前提!

その来るべき時に向けて、有力チームをチェックしていきましょう!!まずは静学から。


■高円宮杯の戦歴

静学

ポイント33の24位。2013年まではプレミア所属。東海プリンスでは上位常連ですが、参入戦でいずれも大津高に敗れているんですね。

選手権を制した2019年は惜しくも2位でプレーオフに進めず。あの強さで2位ですか・・・。東海プリンス恐るべしです。(ちなみに1位はアカ福)


■伝統のR・T・I。そして、

静学と言えばこちらのテーマ。

Rhythme
Technique
Intelligence

いずれも代名詞として違和感なく、紛うことなき事実。

特に個人技を全面に押し出したスタイルは間違いなく先駆者だし、全国にもたくさんのファンがいるのではないでしょうか。そして、

静学といってもうひとつ印象深いのが「ロン毛」。1995年の鹿実との同校優勝はその強さだけでなく、丸坊主の鹿実と比較してNumberなどでも評論されていましたね。
見た目チャラくてもテクニックあれば強い。

井田監督がそう言ったかはわかりませんが、身なりもまたインテリジェンスの一部。これこそが井田イズム。

懐かしい写真を3つほど ↓

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約25年前ですか~。今の現役生と比べてもかなり大人っぽく見えますね。サッカーうまくてこの見た目ならモテますわ(笑)。

ただ、井田イズムとは見た目とテクニックだけなのか。それを紐解いてみます。


■いかに面白い選手を育てるか

井田監督のインタビューを拝見するとこんなポリシーが見えてきます。少し抜粋します。

オレはいかに面白い選手を育てるかが勝負だと思っている。世界はそれを欲しがっているんだから。

昭和51年から続く変わらない信念です。

トップを見据えたクラブユースの育成方針とは一線を画していますね。その独特さゆえに批判する人も多いのですが、個性、打開という点ではこちらの方が優れている。最近ではそんな風潮にも見えます。


また、教え子でもある三浦泰年氏との対談で、ヤスさんからはこんな話も。

今はよく「良いサポートをしろ」と言うけどサポートがないとプレーできない選手ばっかりになってしまった。
良いサポートがなければ自分で持って行けばいい。監督にはそういうサッカーを教えてもらった。

確かに。今の静学もこのまんまですもんね。
それがまた圧倒的で迷いがない。

2009年からは川口修監督が引き継いでおり、就任10年目にして悲願の全国制覇。井田イズムが衰えていないことを全国に知らしめましたね。


■OBの存在

静学OBのプロ選手を挙げていけばそれはもう本当にキリがありません。

てことで、異論激論大歓迎。選出激ムズのオールタイムベストイレブンを自分なりに。

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繰り返しますが異論は認めます!!

上記以外にも現役では南選手(横浜FC)、木本選手(名古屋)、名古選手(湘南)、旗手選手、長谷川選手(いずれも川崎)、最近では松村選手(鹿島)などなどなど。前出の倉貫選手、元千葉の谷澤選手もOBです。

相模原から磐田に加入した鹿沼選手も「特徴は走力」と言いながら、平均点以上の足元を見せてくれています。さすがです。

おっと、川崎の名スカウト向島さんを忘れていたわけではありません!4トップにしようか迷ったぐらいですが泣く泣く選外に。



■注目選手!!

2019年の全国制覇メンバーと現役生から何名かをチョイス。


朝倉 廉選手(静岡学園 →拓殖大2年)

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昨年(2020年度)は1年生ながらチームの1部昇格に貢献。自らも新人賞に輝くなど順調に存在感を示しています。

U-15まで川崎の下部組織で育ち大島僚太に憧れて静学入りしたのは有名な話。持ち前の超絶テクニックに体幹などを身に着けて念願のフロンターレ入りを果たせるか。

彼の1年1年に注目です。


■加納 大選手(静岡学園 →中央大1年)

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青森山田との激闘で同点ゴールを決めた加納選手(当時2年)。Dを背負いながらワンタッチでシュートまで持って行く流れはしびれました。

残念ながら最終学年はケガに泣きましたが中央大学へ進学。しっかり成長してプロでの活躍を期待したいと思います!


ここからは現役生を。

■玄 理吾選手(静岡学園3年)

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ついた異名が「静学の精密機械」。もう絶対うまいじゃん(笑)!

ボランチの位置でタクトを振る静学の心臓。最終学年になって守備力の向上も川口監督から評価されているようで、注目しないなんてありえません!


■川谷 凪選手(静岡学園3年)

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こちらは「学園のスピードスター」。19年全国制覇のチームにおいても上手い選手の中において村松選手(鹿島)の存在は格別でした。

うまい+速いでチーム全体として緩急をつける。もう相手は止められないでしょう。


■伊東 進之輔選手(静岡学園3年)

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「上手い」「速い」だけでなく、「高い」選手がいるのが今年の静学。

センターバックの伊藤選手は190cmにせまる長身。空中戦に強いだけでなく、こういった選手に足元の技術が備わっているのが静学品質

念願の代表にも選出され絶賛成長中。名前を覚えておいて間違いない存在ですね。


■最後に、

実はまだまだ注目選手がたくさんいるのですが長文になり過ぎたため泣く泣く割愛。

新人戦も静岡を制していますし、東海プリンスも(5/2時点)で首位キープと、今年の静学は強いです。

また、U-16で戦う 関東Lookie League も好調のようですね。このU-16は優勝した静学を見て入学した世代。

高校サッカー界に、そして高円宮杯プレミアリーグに静学旋風を巻き起こすには今年度のプレミア昇格は必須でしょう。ポテンシャルは十分。あとは戦う環境を本来あるべきところに戻すだけですね。

選手たちも相当気合が入っているでしょう。


黄金期を構築しつつある静岡学園に大注目です!!

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本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!



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