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【⚽️日本サッカーを愛そう】【ジュビロ磐田】2022ホーム鳥栖戦の憂鬱。

期待高まる新シーズン。
全選手の背番号も決まり、キャンプを目前にして徐々に盛り上がり始めています。

しかしながら個人的に、シーズンが始まる前にはっきりさせておきたいモヤモヤがあったりします。
正直どのくらい共感してくれる磐田サポが居るのか不安ではありますが、オフシーズンのネタの一つとして赤裸々に綴ってみます。

その内容はタイトルにある通りでズバリ!
2022ホーム鳥栖戦の憂鬱

快勝したあのゲームを振り返るとやや憂鬱である。
果たしてどういう意味なのか。


■あの試合

6月18日土曜日。実はあの時、僕自身もスタジアムにいました。
前半だけで3点。後半早々に1点返されるも終わってみれば快勝。鳥栖も勢いがあっただけに会心のゲームでした。

御厨駅までの帰り道、少年のようにペンライトを付けたり消したりしながら小さなガッツポーズを繰り返して帰宅。
片道2時間を掛けた静岡遠征は、おかげで最高の想い出となったのです。


恐ろしいほどの湿度の中、チームは勝利してホームスタジアムに清々しさと歓喜をもたらしてくれました。
故に、この日をベストゲームに挙げる人も多いですね。現地に居たという贔屓もあいまって個人的にもベストに挙げたい気持ちは大いにあったりします。

しかし、
冷静に振り返るとそこには受け入れなくてはならないもう一つの真実があると思うのです。

実はこの試合以降、次節の川崎戦ドロー、7/30湘南戦勝利を除いて全く勝てていないという事実。しかも全て無得点での敗戦を喫しているのです。

ジュビロ磐田はホーム鳥栖戦の快勝から何かが変わってしまった
明らかにあの試合、いやあの試合の後半から歯車が軋みだしていたと、結果論に過ぎませんが個人的にそう思っています。

一体何が起きたのか。

ほとんどメンバーが変わらない2023シーズン。ここを明らかにしなければ新シーズンは迎えられないような気がしてなりません。


普段は比較的前向きなnoteを心掛けているのですが、今回ばかりは諸手を挙げてヒーヒー言うような内容になっていないかもしれません。。。

ホーム鳥栖戦の憂鬱
その正体は成功体験がもたらす負のスパイラルだったのではないか、と。



■ルキアンの影

快勝した鳥栖戦以降、ジュビロ磐田は勝てなくなりました。
それとの因果関係に一つの不可解な事実がありました。記憶している人も多いのではないでしょうか。

ラッソがスタメンから忽然と姿を消したのです。

故に僕自身も上にあるようなツイートをしました。

ラッソの代わりにワントップに入ったジャーメインや大津祐樹はボールキープできるタイプではありません。彼らが悪い、と言うよりはラッソ不在が諸悪の根源のように見えました。
同じ感覚を持ったサポーターも多かったようで、これらのツイートにはあっという間に多くの「いいね」が付いたのです。


しかし、どうやら僕らは何か大きな勘違いをしていた

そもそもだ。
相手が食いついてきたところをロングフィードでラッソに預けて、時間的猶予を作りながら後ろから上がっていくサッカーなんて、2022年度のアキラとジュビロ磐田は目指していただろうか?

下田さんに何度も「志を感じる」と言ってもらっていたシーズン初期。
危ういながらも人とボールが動いてポゼスするスタイル。奪われてからも距離感良く素早いトランジションを仕掛けるスタイル。そんなJ1仕様を目指していたじゃないか!
あれは一体どこへ行ってしまったのか。


振り返ると快勝した鳥栖戦から確実にタガが外れたように思う。
暑くて走れないチームがラッソという手軽な武器を見つけ、楽をするようになった。勝ったという事実が本当の課題を盲目させ、「志」を見えなくしてしまった。

そして、あろうことかラッソがいないと点が取れないチームになってしまった。僕自身もラッソ不在が敗戦の真理だと思い、大いに嘆いた。
それだけホーム鳥栖戦の勝利は眩しかったのだ。


かつてそんなサッカーをして勝てていたという事実も邪魔をしたのではないだろうか。この時、ルキアンの成功体験がちらついていたことは間違いないだろう。

皮肉なことにチームがかつての成功体験を意識した瞬間、それを経験したステージ、すなわちJ2に向かって邁進することになってしまったのです。



■山田大記の復活

全く前線でボールが収まらず、勝てないどころか点が取れない日々が続く。しかし、ついにその悪しき流れに終止符を打つ出来事が起きました。

山田大記の復活です。

前にボールが収まらない。奪われても戻れない。奪われるのが怖いから上がれない。だから中盤でつなげない。
そんな最悪の状態を打開したのが山田大記のポジショニングと運動量でした。彼一人が入ったことで杉本健勇、金子翔太らが活き活きしだしたのも事実でした。
上原力也の攻撃参加が増え、山本康裕も効果的なボール奪取が増えました。ラッソは切り札として存在感を発揮し、古川陽介もジョーカーとして大成したのです。

残り5節の出来事でした。


山田大記が復活したセレッソ戦を含めてチームは7得点を挙げ1勝3分けの負け無しとなり、残留への望みをつなげます。

ホーム鳥栖戦で路頭に迷ってから実に12節。セレッソ戦のドローゲームは2022シーズンの磐田がやろうとしてきた事を再び垣間見た瞬間だったように思います。



■不安と期待

新シーズンをJ2で過ごすジュビロ磐田。

恐らく2年前と同じで、スピードが遅く強度が無くても勝ててしまうのかもしれません。嫌な取られ方をしてもシュートを外してくれます。
相手のプレッシャーが強くてボール保持できなければブロックを組んで裏を取るやり方をすればいい。そしてこれは楽だし(J2の世界では)効率的です。

2022のホーム鳥栖戦は苦しいチーム状況において、それを思い出してしまった試合だったように思う。

チーム全体が堰を切ったかのようにそちらに流れ、そして真実を見失った。夏場の失速はラッソ不在が真因ではない。走れない磐田が、走らなくてもイケると誤認識したことが原因だったのではないだろうか。


メンバーがほとんど変わらないジュビロ磐田は、この誤認識を自らの意思と強い気持ちで覆さなくてはいけません。それも昨年よりぬるいお湯の中で。

とても難しいミッションだと思います。
けど、これを乗り越えなくては未来は無い。横内さんと俊哉さんと、それからチームに加入した若いメンバーに期待したい。

最近のジュビロ磐田はことあるごとに「走れるチーム」を強調しています。それがこの憂鬱を吹き飛ばしてくれるものだと、期待しています。



最後に。
これはホーム神戸戦を現地観戦したときのツイート。

相当フラストレーション溜まってますね・・・。
偉そうに書いて反省していますけど、割りと今でも同じこと思ってたりします(汗)。


勝ててしまう試合より、志ある試合が見たい。
そしてそれはJ1基準とセットであって欲しい。心から期待しています。



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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