【ビジネス考察】令和時代の敬語に驚愕した話
敬語は難しい。
失礼とかそういう意味ではなく小さい頃からあまり得意では無かったのでなるべく使わないようにして人生を乗り切ってきた。
決して帰国子女的な馴れ馴れしさがあるわけではなく、「~すね!」「~すか?」。次のレベルとして「~ですね!」「~でしょうか?」。基本的にこの程度で乗り切って生きてきたのだ。
例えばどうだろう。「えー知らないっすね」というのを「えー存じ上げませんね」とさらりと言える人はどのぐらいいるのだろうか。
あくまでもさらりと、だ。
一般人がむやみに手を出すと「存じ上げませぬでござる」的になってしまうので、基本的に私はこの手の敬語は使えなかった。苦手なものから逃げるようにして生きてきたので少し残念な大人になってしまったでござる。
■鬼使いのハル
通称「ハル」という男がいるとしよう。彼こそが社会人になって敬語を変な感じに自分の中にインプットしてしまい、若干の無理やり感も含めて会話の80%がへりくだってしまう男だ。
彼が会議中に話し出すと内容が全く入ってこない。口調は柔らかく、落ち着いていて丁寧だ。話しぶりから温厚かつ実直な人柄がうかがえる。声質も問題なく、聞き取りやすい。
だがしかし、
全く内容が入ってこない。実に珍しい人種だ。彼は説明のほとんどに敬語を使う。自分が謙譲語で相手側が尊敬語とか、そんなものは関係なしだ。
な、なげぇ。
「先日の打ち合わせで宿題になってた件ですけど、あのあと我々の方で調査および議論いたしまして・・」ぐらいで良いはずだがハルぐらいの使い手になるとそんな味のしない敬語は使わない。
へりくだって持ち上げて、敬語のジェットコースターで参加者全員をグロッキーにさせるのだ。
一瞬会議室がざわついた。敬語は令和時代ともなるとついにはAIにまで使う必要が出てくるというのか!
かろうじてデータを食わせることをお召し上がりになるとは言わなかった。これが現代の人類とAIの距離感なのだろうか。
いずれにせよ、鬼使いのハルは今日も鬼のような敬語で我々を翻弄する。つくづく思う。やっぱり使いこなす自信がない。。。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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