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【考察】完璧主義という欠陥品について

こうと決めたら必ず成し遂げる。

継続的にnoteなんかを綴れている人ってのはこういうタイプの方が多いのではないかと想像します。気まぐれとは正反対の、きっちりとした感じ。

かくいう私もそういう方面の人種なのですが、これに関してはこれまでの人生の中で割と良い方に作用してきたのだという実感があります。


時間にしても事項にしても、約束した通り成し遂げるということは少なからず他人を嫌な気持ちにさせないし、そうして得た信頼の先に成果があるわけで、何とも聡明な成功の法則として多くの書物に示されている通りです。

しかし、


このきっちりとしたものが負に作用する場合もあるということを自らの戒めも兼ねて少し記しておこうと、その様に思うのです。


■完璧主義は個人戦

かくして完璧を求めたくなるこの思考回路が、最も負に作用するのはチーミングの最中ではないかと思います。

少なからず自分自身のやり方が評価されて組織長という立場を任されるようになるのですが、ここに自己の成功体験をそのまま移植しようとするといくつかの弊害が出てきます。

その最たるものが「チームで完璧を求めようとする姿勢」かと思います。

分かりやすく言うと、息苦しいのです。


■そんなの知ってる。けど求めてない

リーダーを任される人というのは既にある程度自律しているので当たり前のように実践できていることが、全ての人に当てはまらないということを知っておく必要があります。

きっちりやろう!という成功体験は、多くのメンバーにとってストレスに成るということです。


組織としてミッションを成し遂げるために、締め切りが危うい担当者に「何で出来てないの?」と詰め寄ったところでなんの効果もありません。

リーダー的には当たり前のことが出来ていなくて信じられないのですが、多くの人の場合、そうあるべきだと知ってこそいれどそこまで強く自分自身に求めていないからです。

結果としてリーダーは自分の仕事が増えたり、後の予定を変えざるをえなくなったりする訳ですが、ここで叱咤してはいけません。

いよいよメンバーが窒息してしまうからです。


■そんな理不尽な

多くのきっちりとしたリーダーがこの壁にぶち当たります。

やがてメンバーに好き嫌いが生まれ、最悪の場合は特定のメンバーに対してパワハラの原因になったりします。

これに対し、リーダーは耐えなくてはいけないのか。自分の信念を曲げてまで完璧を追い求めないようにしなくてはいけないのか。

それもまた不健康で不自然です。


これといった答えは私も見つかっていませんが、もっとも有効なのは仮想空間を作ってでも余裕を持つ。ということかなと思っています。


ちょっとぐらい理想から外れても良いじゃないか。
まぁその時はその時。ケセラセラ~。

ぐらいの空間を自らの懐に作ります。


ちょっとぐらい良いよね、ぐらいの感覚がメンバーをストレスフリーにして、最も良いパフォーマンスを引き出すのかもしれません。


仮想空間でも構いません。リーダーは自分の中に、本来の理想とは違ってもそれを受け入れる余裕を持つことが大切です。




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


ちょっとぐらい緩い方が、人望は得られるのかと。

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