見出し画像

【週刊ユース分析】磐田東高を改めて調査!!

2種サッカーを取り上げる僕のnoteではこれまで、静岡県内6つの高校を取り上げてきました。

静岡学園、藤枝明誠、浜松開誠館、藤枝東、清水桜が丘、清水東
いずれも伝統と実力ある有名校ばかり。

※下の画像をクリックするとnote記事に飛びます。

清水東以外はいずれも東海プリンス以上で戦っており、高円宮杯プレミアリーグを語るうえで避けては通れない強豪校なのですが、
現在県リーグ(3部相当)を戦う高校の中で忘れてはいけないチームがもう一つ。

それが2022年夏、群雄割拠の静岡を制し全国への切符を掴んだ磐田東高。

通称 バントー!!

先述した6校を向こうに回しての静岡制覇。これは取り上げないわけにはいかないでしょう!

てことで早速行ってみます。まずは過去の戦歴から。


■10年間の戦歴

2011年に高円宮杯プレミアリーグが始まってから参入戦以上の成績が無いためポイントはゼロとなっています。

しかしながら10~5年前は東海プリンスの常連。最近では県のAリーグで中位を保っています。もう少しでプリンス復帰といったところ。

県リーグと言っても静岡はレベル高いですからね。


僕はタイトルの画像に「元祖 西部の雄」と書いたわけですけど、ちょっと前まで静岡県西部のサッカー強豪校と言えば磐東でした。
浜名という古豪、それから浜松開誠館という新興勢力。歴史的にはその間に位置し、長らく西部のサッカーをけん引していたのが磐田東でしたね。

それだけに、
今回静岡を制してインターハイの切符を掴んだことは相当嬉しかったのではないでしょうか!



■ユース台頭とのバランス

これは以前からずっと気になっていたことなんですけど…

磐田東がここのところ少し低迷していた理由って、ジュビロ磐田U-18の躍進と少なからず関係があるのではないかと思ってるんですよね。

ジュビロ磐田U-18の勢いと、磐田東の勢いが反比例しているように見えるのは単なる偶然ではないのかな、と。

理由はシンプルで、人材がどこに溜まるか、の差。

これまでは(得体のしれない)ユースより選手権がある高体連が人気。
しかし今では環境の良いユースを選んで磐田東高校に通う。そんな流れが主になったのだと思います。

このことはユースの進化を通じてトップチームの繁栄を望む自分としてはポジティブな流れなのですが、往年のバント―ファンは少し寂しかったかもしれません。

しかし!

僕はこれって少なからずポジティブな要素もあると思っています。というのも、今のジュビロ磐田のユースって実に半分が地元外からの選手なんです。

そしてそれらの選手は大久保(ゆめりあ)のアスリートセンターの寮に入って、磐田東高校に通っているはず。

つまり磐田東高サッカー部の選手たちは、県外の素晴らしい才能を持った選手と共に高校生活送っているんですね。

多感な高校年代。
これだけでもプラスになっている部分はとても多いのではないかと思うわけです。

その一つの成果が、今回の静岡制覇。

強いジュビロ磐田ユースとの相乗効果で、「アイツが出来るならオレたちも出来るはず」と、勝ち癖がついたことは間違いないでしょう。

こういうのって数字には表れませんがとても大事だと思うのです。



■注目選手!!

さてここからはインターハイに向けて注目選手をおさらいしておきましょう。

何と言ってもまずはこの選手から!

DF 鈴木 彩斗(3年)

ジュビロ磐田の黄金期、それから2021年のJ1昇格を率いた政ボスこと鈴木政一さんのお孫さんである鈴木選手。

もともと中盤(SH)の選手でありながらキック精度を活かしてのSB転向とのことで、つい最近まで磐田を支えた伊藤洋輝を彷彿とさせますね。
もしかしたらジュビロ磐田の成功体験によって引き出されたコンバートだったのかもしれません。

いずれにせよ、勝利のDNAを持った一族の系譜であることは間違いないわけでして😎
インターハイでも強豪相手に粘り強く戦って欲しいぞ!


DF 森 蓮太(3年)

今回の磐田東の戦い方を象徴する準決勝(静岡学園戦)、決勝(藤枝明誠戦)のクリーンシート
その立役者がキャプテンマークを巻いていた森選手。

全国に行けば静学のように強烈な攻撃力を持ったチームはたくさんあります。その中で県予選のような堅守速攻を貫くならば、必然的に森選手に課せられた使命は大きくなります。

言い換えれば、
森選手の”跳ね返す”パフォーマンスが勝利のカギを握っていると言えますね。

期待しましょう!


FW 港 聖頼(3年)

磐田東の生命線が堅守速攻であるならば、攻の部分でキーになるであろう選手が港主将。

2回戦でじん帯を痛めてしまい、予選の出場はほとんど出来ませんでしたが、50メートル6秒0を誇るスピードスター
チームメイトの作ってくれた復活の舞台(全国)で相手のスペースを快走できればこの上ない脅威となるはず。

写真のテーピングは未だ痛々しいですが・・・全国大会までにコンディションは戻るか。
期待して待ちたいと思います!


■ジュビロ磐田JYの意地

磐田東高の選手紹介ページをのぞくと出身3種の記載があるのですが、非常に多くの選手がジュビロ磐田JYの出身なんですよね。

言い方は悪いですけど、多くが(ユースに)上がれなかった選手。なのかもしれません。

磐田ユースの選手たちとの高校生活の共存を、”いい刺激”などと書きましたが実のところそんな奇麗な話でもないのかもしれません。
そりゃ悔しいですよ。

しかし、

JY出身で高体連に進み、その後プロになった選手はたくさんいます。今の磐田だと、山田大記選手(藤枝東)、伊藤槇人選手(浜名)、袴田裕太郎選手(浜松開誠館)がそうですね。
つまり、まだまだ未来はわからないわけです。

そんな反骨心でプレミア、プリンス勢を4連続撃破して静岡を勝ち抜いたわけですから、単なる県制覇ではないということがヒシヒシと伝わってきますね。

気持ちはかなり強いはず!!

そんな背景込みで見ると実に痺れる集合写真。

それもヤマハスタジアムというのが熱い!!



■最後に、

磐田東の初戦は、前橋育英と長崎総大附の勝者ということになりました。

むむむ。どちらが来ても超強いぞ!
特に前橋育英は今シーズンのプレミアEASTでも絶好調。県リーグを3部相当と捉えると2カテゴリー格上ということになります。

しかし、
同じく2カテ上の静学を破った磐田東はそんなことに怯んでいてはいけません!静学に報いるためにも絶対に勝たなくては!!

そして県予選のように粘り強く戦えば、必ず全国の上位も見えてくるでしょう。そんなワクワクが見たい!
いや、必ず見せてくれるに違いありません!!



静岡を制するものは全国を制す。

これは過去の言葉となってしまったかもしれませんが、静岡予選が全国屈指の難関であることは今なお間違いないと思っています。

それだけ土壌が違うんです。

そんな土地を制した磐田東。全国で堂々と暴れてください!




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

全国でもこれを見せてくれ!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?