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【⚽️日本サッカーを愛そう】【雑感】それでもシーズン移行は実施される。その②

さて、
前回のnote(その①)にてそれでもシーズン移行が実施される理由として以下3つを挙げて整理してみました。

ACLの日程変更に伴いチーム構築が不可能になってしまったこと

Jリーグが正しい移籍金を得なくてはいけない時期に来ていること

シーズン中のパフォーマンス差が大きすぎて、チーム構築の妨げになっていること

上記はいずれも
シーズン移行して解決しなければ、Jリーグと日本サッカーの損益になりかねないとの見解で移行を肯定的に捉えてきたわけです。

しかし、
当然ながら弊害もあります。これについて少し自分の考えを整理してみたいと思います。



■シーズン移行の弊害① 雪の影響

まずはやはりコレ。雪の中でサッカーやるの?ってやつ。

これはとある年の選手権決勝戦。
東福岡vs帝京。東には本山選手が、帝京には中田浩二選手がいましたね。

雪の影響を気にしている人って恐らくこんなサッカーを想像しているのかもしれませんが、さすがにこれは無いんじゃないかなと思っています。


以下にJリーグが示す移行案を示します。

見てわかる通り、
シーズン移行後にはウェインターブレイクなるものがあります。つまり雪が降る間はサッカーをしないと宣言しているんですよね。
つまり選手権の決勝(1月はじめ)のような状況は基本的には無い。

ただ、これによって雪問題が回避されるかというと恐らくそんなことは無くって、以下の2つが想像されます。

影響① 降雪地方はその期間アウェイゲームが増える
影響② ウィンターブレイクが明けても突然の雪により中止する可能性が出てくる

シーズン移行の否定的な意見の中に、「雪かき」や「駐車場」の話をしている人を見かけますが、本当に憂うべきはそこではなくってウィンターブレイク前後のアウェイ集中による不公平感ではないかと思います。

ただこれについては、
・ホームゲームが減るわけでは無いこと。
・夏場にたくさん移動している今現在と比較して本当にそれは困難なのか。
というのを総合的に鑑みる必要があると思います。

また競技は変わりますが、
阪神タイガースは夏の甲子園の間、毎年アウェイゲームですけど勝ち越してますからね。

そして今年は優勝🏆


また、きっとあるだろうと想像される雪による突然の中止ですけど、これってここのところ夏場でも何度も起きているんですよ。
台風だったり、集中豪雨だったり、雷だったりで。

つまりこれについても、雪だから!と特別視するには少し違和感があるわけです。

ここのところ明らかに多い集中豪雨による影響



■シーズン移行の弊害② スタジアム利用調整

そしてもう一つはこちらの弊害も大きいと思います。

新潟の社長さんのシーズン移行への反対表明を拝見していると、雪に対する懸念より実際のところスタジアム調整に対する嫌悪感が強いように見えました。

確かに競技場ってのは多くの人が利用するわけで、
これまでカチッと収まっていた他団体とのバランスをひっくり返すのは相当骨が折れることだろうと思われます。


しかしですね、
これについても正直僕の感覚とは少しズレがあるなと、そんな印象を持ちました。
ズバッと芯食った意見を言ってくれているのがこちらのツイートです。

日本のトップカテゴリーにいる条件として観戦環境の向上は義務。専用スタジアムぐらい持ちなさいよ!という意見。

「調整がさぁ・・ブツブツ」ではなく、サッカー専用スタジアムを保有する構想ぐらい持ちなさいよ、と。
そしたらそもそも他団体との調整なんて不要じゃん!!
と、思うわけです。


同じ雪国で、専用スタジアム作ったクラブもありますし。


ただこれについてはですね。Jリーグ側にも一言いいたい。これは必ずしもクラブ側の努力不足だけではないと個人的には思っています。


今、スポーツビジネスとして大事な時期にあるBリーグは、
各クラブが公共の体育館ではなくクラブ専用のアリーナを持てるようリーグを上げて推進しています。

お金を配るとか、そんなナンセンスなやり方ではありません。なんと、昇降格の判断を成績ではなく集客数に依存させるというものです。

これによりクラブは、しっかりとスタジアム建設を含む集客に集中できるし、
何と言っても降格のリスクが無いのはお金を投資する側(スポンサー)にとって大変なメリットとなるわけです。



■シーズン移行の弊害③ ユースの日程

個人的には、実はこれが最も根が深いと思っています。
なぜなら、シーズン移行を欧州と併せることによって今度は逆に学校シーズンの逆を取ることになってしまうから。

つまり、
合わせに行った結果、合わなくなってしまうという・・・。
学校のスケジュール変えるのってもう国の問題ですからね。



これについては、
2年生の秋から始まって3年生の夏に終わるというシーズンに合わせるしかないかなぁというのが率直な感想。

高体連勢が冬の選手権をどうとらえるかは各学校の意志だと思いますが、少なくとも高円宮杯プレミアリーグはトップカテゴリーに合わせて夏に終わるべきかと。

進路に向けて「アピールの機会が減る」と憂いでいる人がいますがこれは間違いで、正確にはアピールの機会が早まるのだと思います。

高校生は成長曲線が右肩上がりですから、2年生~3年生にかけて評価されるより3年生の最後まで見て欲しいという実態はありそうですが、それも踏まえて馴染むしかないのかな、と。


逆に、
高校3年生の時点でプロの試合に出たり、大学の練習に参加したりということが自由に出来るというメリットがあります。もちろん海外のクラブ含めて。
有望な選手はいち早く環境レベルを上げるという点では、これはむしろ良い点なのかもしれません。


ちなみに、

3年前に小池都知事が学校の方のシーズン移行を提唱しましたが、今では全く聞かなくまりました。
やはり難しそうですね。



■最後に

繰り返しになりますが、
個人的にはシーズン移行は不可抗力により実施しなくてはいけないものだと思っていて、その上で残る課題をどう解決していくかというアプローチをしているんだと思います。
Jリーグははっきりとそう言いませんけど。

これは、
僕個人が「そうあって欲しい」という強い感情を持って述べているのではなく、いろいろな情報を見て聞いて自分なりに嚙み砕くとそうなるんだろうな、という純粋な考察です。


Jリーグのyoutubeからも分かるように多くの問題がまだまだありそうで一筋縄にはいきませんが、
個人的にはACLを戦う甲府がGSを突破したときにどんなチームビルディングをするのかでまた色んなものが見えてくるのではないかと思っています。

もしかしたら、課題など無かった!という結論もあるかもしれません。




ちなみにこの動画の中で元選手の皆さんが「2月開幕で8月の夏場はキツイ!!」としみじみ語っていたのが印象的でした。

選手の意見からするとシーズン移行はウェルカムなのかなと、そんな風に見て取れました。


これらすべてを踏まえて、皆さんはどうお考えでしょうか。







本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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