【横浜ビーコル🏀】【雑感】心地よきR&B。
よーく考えよー 流れは大事だよー
そう。「流れ」は大事である。
どんなスポーツにも存在するこれ。野球で言えばピンチの後にチャンスはあるし、サッカーで言えば流れを失ったチームはリードしていてもだいたいアディショナルタイムで失点する。
当然ながらバスケにもこの流れはある。この流れを切りたくて、コーチはタイムアウトを要求する。
しかし、
バスケの場合にはこれに加えてもう一つ大事な要素があるように思う。
それが「リズム」だ。
■タッチが良い
サッカーを観ていてゴールキーパーが異様に調子が良い時、「今日は当たっている」と実況が言うけど、これに対してゴールキーパーはしばしば怒ったりする。
どうやらこの言葉はプレーヤーにとっては良しとされていないらしい🤔
ボールへの反応の良さは日々の鍛錬の賜物なのであって、まるで運が良いように「当たっている」と言われるのが嫌だという。
なるほどそれはごもっともな意見だけど、これがバスケの世界になると少し様子が違ってくる。
バスケの世界では
「当たってる」「タッチが良い」とは公然と使用される賛辞なのであって、決してネガティブに捉えられることは無い。
それどころかプレイヤー自身が「タッチが良いからヨシ!!」と、軽快にゴールを外したにも関わらず自らを慰めたりもする。
なぜこのような差があるのか。
実はこれこそがバスケにおける「リズム」の大切さを示しているんじゃないかと思っていて、
つまり勝てるチームとはこのリズムの生成含めて秀逸で、まさしく「当たっている」状態を選手とチームの実力でもって創り出しているのである、と。
■ビーコルと、リズム①
12/13の天皇杯渋谷戦からチームは4連勝。
何がチームを変えたのさ!と考察してみると、それは紛れもなくリバウンドへの意識なんだけど、それはつまりリズム生成の勝利ではなかろうかと、そんな風に思う。
こちらのnoteにて当時のビーコルのリバウンドへの意識の低さを嘆き、かつジョス子さんが一人でその役を担うのには無理があるんじゃね?ってのを紐解いてみた。
そしてユトフ、オリバーのPF勢はもちろん、須藤、曜サンのSF勢も積極的にゴール下に入って欲しいよねーってのを望んだわけだけども。
(そしてアウェイ秋田戦あたりから実際に好転した!)
しかし実はこれ、
個人的には喉から手が出るほど欲しかった展開であったものの、実のところ少し心配もしていた。それは他でもありません。選手への負担増である。
こんなこと言うのは所詮老練のアマチュアプレイヤーだからなのかもしれないけれど、リバウンドって疲れるのよ。マジで。
遠くに跳ねてどっか行っちゃうと疲れるし、リングに入っても疲れちゃう。この行為を無駄と思わず続けられるかってのはある種の修行であって、海賊にそんな修行が出来るのかと。
結論から言うと杞憂でした。
海賊だって修行は出来る。それどころか、外角に張って足がコートにピッタリくっついてた選手たちが攻から守、守から攻へと躍動しだしたわけです。
つまりリバウンドに入るという行為は失点機会を減らし、得点機会を増やすだけでなく、バスケに最も重要なリズムを生成するのに一役買っていたんじゃないかな、と。
実際にリバウンドの数が増えて選手たちはむしろ躍動した。シュート確率が良くなったのはもちろん、スカッとするようなアシストも増えた。
その証拠にこの頃から河村くんがアシストランクでもトップに立つわけです。
■ビーコルと、リズム②
僕がこのことを強く認識した場面がもう一つありまして。それがOTまでもつれた12/17の名古屋D戦です。
この日は杉浦選手が26得点とスパークして前半から絶好調。リバウンドも積極的に入って3つを記録。
森井キャプテンのおしゃパスがバンバン決まったあの試合。これもまたビーコルのリズムの良さを象徴していたわけですけども・・・
しかし、
4Qに突如失速してOTに突入。なぜこんなことになったのか?と、苛立ちを隠せないブースターさんもたくさん見受けられました。
僕はこの原因を、河村依存によるリズムの喪失だと見ました。
決して河村くんを批判しているわけではありません。むしろ河村不在のセカンドユニットの心強さを象徴する場面だったと思っています。
少し詳しく。
3Qを終えて11点差。
ビーコルはいつものように4Q前半を河村に託します。チームは24秒のショットクロックをいっぱい使って時間消費を試み、基本的に河村1on1の体制を取ります。
これ自体は良いんです。
しかし、この日は名古屋のディフェンスが上回りました。ノーファウルで河村封じに成功。ショットチャートにあるようにお得意のエンドワンはゼロ。
他の選手もキックアウト狙いで外に張ることが多く、リバウンドへの意識も減って完全にリズムが崩れました。
須藤選手が体幹バキバキのスリーを決めてなんとか踏みとどまりましたが、シュート確率は悪化。オフェンスリバウンドは皆無で相手の速攻を許し、あっという間に同点に追いつかれてしまったのです。
結果論ですけど、
リズムを大事にするのであればこの日は4Qも森井ユニットで引っ張っても良かったかもしれない。そんな展開でした。
それだけ彼の創り出す「リズム」は良かったし、心地よかった。まさしくここのところの絶好調の要因だったわけです。
■自らリズムを崩した佐賀戦
12/23のアウェイ佐賀戦は大敗でした。
もともとビッグマンが複数いるチームには分が悪いんですけどそれにしても・・・、という。
この試合の佐賀は積極的でしたね。
入場者数最高記録を達成してイッケイケのノリッノリで自分たちのやりたいことをやってました。
対するビーコルは完全に後手に。悔しいけれど40分間ずっと飲まれていたと思います。
ジョス子さんのスクリーンでスイッチを徹底。河村くんにビッグマンを敢えて当ててスリー封じ。ビーコル有利の高さミスマッチを狙えばあっという間に密集を作って下でもボールを狙う。
曜サンが焦ってミスマッチ活かせずにオフェンスファウルを貰ったシーンなんかは象徴的でした。完全に相手の思うつぼだったわけです。
受けるか、受けずに攻めるかってのは事前の準備とチームの完成度に依存するので一筋縄にはいきませんけど、
少なくとも自分たちのリズムでゲームしようぜ!!ってのは大事かな、と。改めて実感しましたね。
本質的には、調子のよかったこれまでと変える必要はないです。
パスを回して、外から中へ、中から外へ自分たちのリズムでシュートを打って忍耐強くリバウンドに入る。
河村勇輝がスリーにエンドワンを決めまくって心折る。
普通にやれば絶対に勝てるんですよ!!
心地よいR&Bで、リベンジに期待しましょう🔥🔥
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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