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【日本サッカーを愛そう⚽】【雑感】応援しません(キリッ)。の違和感

ガンバのゴール裏さんが応援拒否のお気持ち表明をして少なくない批判を受けています。

個人的にもこれについては違和感を感じておりまして。
今回はこの正体について(余計なお世話と思いつつも)自分なりに整理してみたいと思います。


■そもそも

スポーツ観戦という興業は、試合を開催してそれに対する勝った負けたのドラマを付けて売り出すという商売です。

これに対して、
金を払った人が応援するかどうかは、各々の判断に依存するというのはしごく当たり前の話です。

まずはこの超当たり前の大前提を忘れてはいけません。


しかしですね、
ここがスポーツ観戦の面白いところなんですけど、例えば浦和のコレオなんかを見ていると大いに感じますがどうせ応援するなら一致団結して一枚岩になったほうが盛り上がるんです。

せっかく同じ結果を求める人たちが集ったんですから。そのベクトルはきれいに揃っていた方がより多くの力を発揮する。これは真実です。

でもこうなると誰かが仕切ってくれた方が都合がいい。
そんな時、「じゃぁ私やりましょうか?」と手を挙げたのがいわゆる団体さんなんですね。
つまりそもそもは非常にありがたい存在なのです。



■偉くなった気がしてしまう

しかしですね、面白いもんで、代表者ってのはチヤホヤされると調子に乗っちゃうんです。
自分が支配者になったような気がして。

一番わかりやすい例が上司のパワハラです。
上司部下の関係というのは、たまたま他人同士が出会ってできた状態なのであって、そもそもどちらが偉いとか、そんなものはありません。
でもですね、一部の勘違いした人は偉くなったと思っちゃうんですよ。
その最たる例が金〇恩とプー〇ンです。冗談抜きでパワハラ上司ってのはこれらと同列です。

そしてそれは、高圧的な団体さんも同じ。


ここで話を戻してみます。
ガンバの「応援しない」に関するお気持ち表明は、さほど高圧的ではないにせよこの代表者としてすっかり気持ちよくなっちゃってる様がギンギンに見えて、なんか違和感を感じるわけです。

スポーツ観戦なんだから、応援したくなければ勝手にすればいい。それをいちいち支配者然としてお知らせしなくていい。
これがおそらく多くの人が感じている違和感の正体です。



■ガンバ側の対応の違和感

これに対してですね、ガンバ側が試合後にゴール裏に行って直接会話したそうです。

これにも個人的にはかなりの違和感を感じました。


というのもですね、
お金を払って応援している人って他にもたくさんいるんです。前にも述べたようにですね、団体さんってのは応援を仕切るために手を挙げてくれた有志団体なのであって(これについては心から感謝しますが)、絶対にサポーター代表ではないわけです。

はっきり言いますと、
試合前に「応援しません」とお気持ち表明した人たちよりも、こんな状況だけど応援するぞ!とスタジアムに駆け付けた人、あるいはテレビの前で声を送り続けた人、まずはこちらに礼を伝えるべきではないかと。

団体さんってのをカスハラ候補生と認識し、そこを抑えに行く意味であればガンバの対応というのはアリだったとは思うんですけど、
それで事済んだと思ってはいけない。ガンバが本当に目を見て話すべきは、今日も変わらず声援を送ってくれた人たちだと思うんですよね。

それを忘れちゃってる気がする。
これが二つ目の違和感です。



■絶妙なバランス

とまぁいろいろ書きましたけど、
僕は個人的に、誰かがやった方がいいであろう代表的な行為に対して自ら手を挙げてくれた団体さんに対して敬意を持っています。


だって嫌なら自分がやればって話でしょ。
それを代わりにしてくれるなら、まずはありがたいという気持ちが強い。

でもですね、
もともと赤の他人同士が主従の関係になるんですから、そりゃそのバランス感覚ってのは非常に難しいですよ。
どんなに頑張ったって批判は出ます。偉そうにしたらご厚意でも叩かれる。これはしょうがない。

ではどうすればよいか、
それに対する自分なりの考えは先日こちらのnoteに記したわけですけど、

まぁ難しいですよ。
もの凄く絶妙なバランスで成り立っている。

各サポーターのゴール裏で色んな揉め事が起こる。これって普通のことなんだと思います。
それはまたガンバさんも然り。


でもですね、今回のお気持ち表明が
「いつもありがとうございます。でも今回ばっかりはみんなで決めてチャントしないことにしました。ごめんね」

みたいなニュアンスだったらよかったんだと思います。

だって応援するかどうかはお金を払ってスタジアムに来た各人の自由なんだから。そりゃ団体さんだって応援したくない日があったって当然。これは決して批判されることじゃない。

でもなんかそうじゃなかった。上から目線だった。そういう事なんだろうな、と。


ちなみに、
今回パナスタで自然発生的にチャントが歌われたそうですね。これって凄いことだと思うんです!!というのも、もともと日本人って欧米に比べてとてもシャイで誰かが仕切ってくれないと一枚岩になれない。

それは日本のプロ野球とメジャーリーグの観戦模様を比較すればよく分かります。どっちが良いというわけじゃないですけど、とにかく日本人には”団体さん”が必要なんです。

でもパナスタは違った。これは本当に凄い。


今回お気持ちを表明した団体さんや、ガンバ大阪が、
これについて触れて感謝の意を表明するのならば、雨降って地固まるじゃないですけど、すごく理想的な信頼関係が出来るのではないでしょうか。

個人的には選手とゴール裏との会話より、もっとポジティブな要素をパナスタは残したんだと思っています。

健闘を祈ります。




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。




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