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【週刊ユース分析】本当に強いユース世代はどこだ!?  ③

さて、個人的な興味の可視化で始めたこの検証。これまで1~10位 および 11~20位 について整理してきましたが、今回は第三弾!ということで21~30位までの分析です。

※採点方式はこちらから

過去2回の分析では、評判通り育成が強いチーム。その中でも右肩上がりのチームとそうでないチーム。トップチームの成績とリンクしているチーム、していないチーム。また、ユースレベルでのダービーの争い。などいろいろ見えてきましたが、今回も面白いです。

では、結果から。

トップ30

21位に高体連の雄、大津高校が入りました。大津といえば川崎の谷口選手、元鹿島の植田選手、元熊本の巻選手など、武骨で勇敢な九州男児のイメージそのままなのですが、プレミア目線で見てもその存在感は屈指です。

そして22位にJFAアカデミー福島が入りました。このチームの詳細についてはサッカーファンには説明不要だと思うのですが、実は現在、所属地域が静岡県になっています。理由は当然震災で、活動環境を静岡の御殿場(時の栖)に移しています。震災が起きてしまったのが2011年。このプレミアリーグが発足したのも2011年ということでこの検証上では静岡所属としています。

他のチームでも言えることですが、所属選手が必ずしも地元出身とは限りません。なので、ここの分析では、うまい選手がどこの出身か、というよりも今現在、どこに居て、どこに集まっていて、どこで研鑽しているか。ということに注目していきたいと思います。

そして24位に選手権を制覇した静岡学園が入りました。選手権の戦いぶりを見ていて無敵に見えた静学も、プレミア9年間の歴史では、まだまだ。といった立ち位置になります。

それではいつものように推移をみていきましょう。

■21~25位まで

トップ30推移

まず言えるのは、三菱養和、静岡学園、愛媛の3チームがプレミア初期の勢いを失っている。ということです。

先に述べた静岡学園は2013年に降格してしまうと、そこから昇格を果たせずにいます。今年のチームは選手権を見ているととても強かったのですが東海のプリンスリーグでJFA福島アカデミーに次いで2位となり、参入戦に駒を進めることができませんでした。

名古屋の相馬選手を輩出した名門養和も2014年に降格し、そこから昇格できずにいます。

愛媛は2012年に降格。2018年に念願の昇格を果たし昨年プレミアで戦いましたが10位で再び降格してしまいました。


ユースを強化するという希望

一方で、復活ののろしを上げているのがマリノスと磐田です。

マリノスユースは、2017年に降格。ここでの凹みがポイント獲得に大きく影響を及ぼしていますが、今年、選手権で強さを発揮していた帝京長岡相手に参入戦にて4-1撃破。トップチームの勢いそのままに再びプレミアリーグに殴り込みをかけます。

記憶に新しいのは、このチームが高校選抜をまくったゼロックススーパーカップの前座試合ですね。

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今年のマリノスユースは強そうだ。と全国のプレミアファンは思ったのではないでしょうか。


そして、ここ数年ユース強化への取り組みがしっかり実績に結びついているのがジュビロ磐田ユースです。

これまでプレミアには無縁(というかクラブとして興味あったの?ぐらい)だった磐田ですが、2017年クラブハウス(寮)を新設するとそこからチームの実績も上昇。2017年に昇格すると、まだまだ常連チームとは言えませんが3年連続でプレミアを戦うまでに進化を遂げています。

このクラブハウス(寮)、他のクラブを参考にして作られたというのですが、一番の売りは、ロビーからトップチームが練習する大久保グラウンドが一望できる。という点ではないかと思います。

ただでさえスポンジのように吸収する年代。プロ意識を身近に感じることでそのリアリティと高いモチベーションを日常的に保持し続けることは、ただ毎日ボールを蹴るだけよりも大きな効果を生むはずです。


ユースを強化するという希望(強調)

私がこのプレミアリーグに興味を持ったもう一つの大きな理由が、ジュビロ磐田のユース強化の成功事例を目の当たりにした、というのが大きいです。

トップチームは昨年J2降格し、レジェンド名波が解任。それはもう残念な一年だったわけですが、私の肌感覚でいえば、そこまで落ち込んでいるジュビロファンはいません!(言い切る!)

なぜなら、ユースが調子いいからです!

書き始めると長くなるので、ここの分析はまた機会を設けますが、この中断期間に磐田ファンとしてはうれしいニュースが飛び交っています。

✔ ユース出身 伊藤洋輝選手のこんな記事
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もうね。夢と希望ですよ。

ここに、同世代の桐光学園の小川選手、東福岡の藤川選手、昌平の針谷選手なんかがいるわけです。

夢と希望。


では、私たちの贔屓にするチームのユースはどうなってるの?

次回、31~40位までのチーム分析を行います。これにて順位付けはいったん完了します。

ここまでできましたら、ここから先は、順位付けをしていて気になったチームを時間の許す限り、さらに深堀していこうと思います!


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