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【エッセイ】蒸し暑い夏のスープかけごはん

最近、蒸し暑い日々が続き、食欲がわかない。
冷たい飲み物やアイスは体にするすると入っていくのだが、食事──主に主食を食べられなかった。

そんな私とは対照的に、一緒に暮らす夫の食欲は衰えることがない。
夏以外の時期と変わらず、食べる食べる。

彼の食事は、ごはんと味噌汁、おかずが必須(料理をしっかりと作る、姑の影響と思われる)。
ごはんを作る私は、食欲がないものだから、メニューが思い浮かばない。その上、日々の暑さで体が疲れ切っており、「もう食べ物のこと考えたくない」と思っていた。

そんな時、スープかけごはんを知った。
何気なくつけていたテレビの料理コーナーで、紹介されていたのだ。
個人的に大好きな鶏出汁のスープだというので、作り方をメモしてみた。

材料は、鶏ひき肉、卵、豆腐、梅干し、ショウガ、ミョウガ、ネギ。
鶏ひき肉と刻んだショウガと熱湯を鍋に入れ、沸騰したら灰汁をとり、こしてスープと肉に分ける。
スープは塩コショウと醤油で薄く味を付け、豆腐と卵を入れ、鶏ひき肉は、刻んだ梅干しと味噌、砂糖で味付ける。

ごはんに味付けした鶏ひき肉と、ミョウガ、ネギをのせてスープをかけて完成。

スープかけごはんが出来上がった後、出演者が試食するシーンを見ていたら急に、「これ食べたい!」と思った。

早速、作って食べてみた。
鶏味のスープに、梅の味が付いたひき肉がサッパリとしていて美味しい。
あれほど食べられなかったご飯が、次々に体に入ってきて驚いた。

夜遅くに仕事から帰宅した夫用には、梅ひき肉をいれたスープのみ。
ご飯の有無を選べるのもスープかけごはんのいいところだ。

これならば、ご飯も汁もとれるので、二人とも食べられる。
この夏はスープかけごはんを食事に取り入れてみよう。