【エッセイ】メガネ生活へ切り替えたら、ストレスが減った話

私は極度の近眼だ。裸眼視力が両目で0.1あるかないか。とてもじゃないけど、矯正器具がなければ生活できない。

小学6年生でメガネを作った。その時にお医者さんから「普段からメガネをかけて下さいね。かけないとますます視力が下がりますよ」と言われた。

が、私は、授業中以外は裸眼で過ごした。
メガネがうっとうしかった。夏は汗でべたつくし、ラーメン食べてると湯気でくもるし。

今思えば、周りに常々メガネをかける人がほとんどいなかったので、一線を引かれたような気になって嫌だったのだ。

メガネゆえの不便さはその後も感じていて、大学生の頃にコンタクトを使い始めた。

コンタクトにしたことで、メガネから解放される喜びを感じた。
…が、ドライアイでコンタクトが合わない体質ということが発覚した。

涙の量が足りず、コンタクトが乾き見えずらく、しばらくすると視界がぼやけてくる。
目薬をさしても、効果がなく、アイメイクが落ちるだけ…
見えずらいものだから、気持ちが落ち着かずに、目の前のことに集中できずにいた。

ついに観念して、メガネ中心の生活に切り替えた。
すると、どうだろう。視界がクリアになり、長くものを見ていても目が乾かないのでストレスが減った気がする。

見えずらいというイライラが減り、その時にやっていることに集中できるようになった。結果、心穏やかに過ごせるように。

今年の夏、初めてメガネ中心の生活をした。暑さによるベタつきの不快感と、見えやすくなった快感を天秤にかけてみたら、後者が勝った。これからもメガネでいこうと思った(というか、いくしかない…)

正直言うと、今でも裸眼やコンタクトに対する憧れはある。(使い捨てのコンタクトは買っている)

でも、毎日をできるだけストレスなく、穏やかに過ごせる方を選んだ。
メガネ生活を始めてから半年、そろそろ2本目のメガネを買って、気分によって使い分けちゃおうかな、なんて思っている。