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【11/27まで開催中】宮城県美術館で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を鑑賞。見ごたえのある企画展!

こんにちは。
東北・宮城県在住ライターのすずき・ちえです。
先日、地元・仙台で開催中の企画展「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。

会場は宮城県美術館です。

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行ったのは平日の11時過ぎ。
写真だと一見閑散としているかのように見えますが、美術館前の駐車場もほぼ満車、残り数台のところにぎりぎり停められたという混雑状況でした。
地元メディアでも話題になっていたので、楽しみにしていた人も多かったのでしょう。

入り口には、企画展の看板が。

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絵の中の女性と向かい合ったポジションで写真撮影する人も

早速、中でチケットを購入し、階段を上って2階の展示室に向かいました。

展示室の入り口です。

展示入り口は撮影可(展示室内は不可)

一番の見どころは、フェルメール作品

今回の企画展はヨーロッパ有数のコレクションを誇る「ドレスデン国立古典絵画館」の所蔵品です。

中でも一番の見どころは、ヨハネス・フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』という作品。何と、修復後は所蔵館以外で初公開となっているのです!

こちらの作品です。

修復後の作品。展示室の外で撮影

さらに驚くことに、修復前と修復後にある変化があります。
どこだと思いますか?
上と下の写真を見比べてみて下さい。

上のポスターを正面から見ると、あら不思議。修復前の画中画がない見え方に変わる

修復前は、手紙を読む女性の右後ろは壁でしたが、修復後は天使が描かれた絵画があります。
もともとは、背景には天使の絵画が描かれていたのです。

調査の結果、フェルメール以外の何者かによって背景が塗りつぶされていたことが判明。
しかし、誰が何の目的で塗りつぶしたのか、はっきりとしたことはわかっていないという、謎に包まれた作品なのです。

展示では、修復の過程の映像を観た後に『窓辺で手紙を読む女』を鑑賞するという流れです。

私は今まで、絵画修復の過程を見たことがなかったので見られて良かったです。丁寧で繊細な仕事だと感じました。また、画中画の色やひび割れ具合から作者以外の何者かが塗りつぶしたという事実が判明した、という技術力に驚きました。

17世紀オランダを代表する画家たちの作品

企画展では、レンブラントなど17世紀オランダを代表する画家たちの作品を見ることができます。

私が印象に残ったのは、ヤン・ファン・ホイエン『冬の川景色』という作品です。

凍った川の上で魚釣りをする人、滑って転んでいる人などが描かれています。当時の人々の暮らしを垣間見れるような、興味深い作品と感じました。

そして、『冬の川景色』にまつわるエピソードで思わず笑ってしまったものがあったのでご紹介します。

この作品は、第2次世界大戦後1974年まで行方不明になっていたそうです。その間の所有者は、価値がある作品と知らずに何と、「浴槽の蓋」として使っていたとか!
歴史的価値がある作品と知った時の、所有者の驚く様子を見てみたかったと思いました。

まとめ

今回の企画展は、フェルメール作品はもちろんのこと、絵画修復の過程がわかり、約70点ほどの17世紀オランダ画家の作品を見られるなどとても見ごたえのあるものでした。

宮城県美術館での会期は11月27日(日)まで。
まだ見られていない方はぜひ、行ってみてはいかがでしょうか。


企画展について詳細は、以下URLをご覧ください。

◆宮城県美術館HP


◆企画展公式HP







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