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バタバタ続く日常に、心地よさを足しながら。

先日、自宅の洗面所の水道で水漏れが起きた。

気づいたのは日付が変わろうとする真夜中だった。歯ブラシをしようと洗面所に行くと、洗面台の下のシャンプーやら洗剤の買い置きを入れてあるスペースから水が滴っているのを発見した。

慌ててそのスペースの戸を開けたら、一面が水浸しになっていた。すぐさま夫を洗面所に呼び出し、とりあえず二人で買い置きアイテムたちをすべて取り除いて、濡れた場所を雑巾で拭く。ひとまず洗面所の水を使わない分にはそれ以上水漏れは起きないようだったので、この日は歯ブラシはキッチンの洗い場で済ませて、翌日朝一番にマンションの管理会社に連絡をした。

管理会社の人はさすがに問い合わせ当日に来るのは難しかったらしく、その翌日にやってきた。配管の様子を一通り確認して、水漏れの原因はわかったのだけど、修理に必要な部品をメーカーから取り寄せなければらなくなり、その場で今度は洗面所の器具メーカーに直接連絡を入れた。

さらに翌日に、今度はメーカー業者の人がまずは状況を見にきてくれたのだけど、結果、一部器具を取り寄せて入れ替えることになり、取り寄せまでには少し時間がかかりそうで、これまたまだ解決には至らない。

けれどありがたいことに、器具を発注している間の応急処置はしてくれたので(素人目からは何をしてくれたのかよくわからない。少なくとも私はわからない。でも説明を受けている夫は状況を把握してくれたようなのでありがたい)、とりあえず洗面所の水道自体は使えるようになった。

洗面所の水道を使えない、というのは、実際にその状況を経験してみると、想像以上にストレスフルだった。

朝起きてから顔を洗うとき、歯ブラシをするとき、外から帰ってきて手洗いするとき。日常の中で普段は意識せずとも毎日繰り広げられている何気ない動作がすべて不自然にストップされてしまう。もちろん家全体が断水しているわけではないので、代わりにキッチンの水道などを使うことはできるのだけれど、それでもいつもの日常の中の動線が切れてしまうことが、なんとも不便で面倒くさいのだ。

ましてや我が家には小学生男子が二人もいる。

大人だけならまだイレギュラーの事態にも対応しやすいのだけれど、やんちゃ男子二人ともなると、悪気はないけど間違って洗面所を使いそうになるので、一応見張っておいて「使っちゃダメよ」と声をかけたり、それでも間違って使いそうになる二人を止めてキッチンに誘導したり。

洗面所で普段使うタオル、ハンドソープ、歯磨きセット一式をキッチンの隅っこに仮設置する必要もあり(これがまた邪魔)、イレギュラーなフォローも必要になり、とにかく色々面倒が増えていて心地が悪かった。

なので、メーカーさんの応急処置はとにかくとてもありがたかった。

ところで、イレギュラーなハプニングやちょっとしたトラブルというのは、なぜかタイミングが重なったりする。

水漏れ問題が起きていた我が家も、まさに色々とハプニングや用事が重なった。

水漏れが起きた次の日の朝、マンションの管理会社に連絡を入れる一方で、小2次次男の足の爪の付け根が突然腫れ出して、本人も多少痛みがあるというので、急遽皮膚科に連れていくことになったり(バイ菌が入ったらしく、大事には至らず)。

子どもたちの髪がだいぶ伸びてきていて、新学期前に切ろうともともと美容院に予約を入れていたので、それにも連れていかなければならず。

さらには子どもたちの学用品の買い足しも予定していたので、それも合間に買いにいかなければならず。

水漏れ問題に対応すると同時に、なんだか細々細々と、やらなければいけないことが多くて、それぞれをなんとか夫とも協力して分担しながらやりくりをしていくことになった。

…という感じで、日々生活していると、日常の中でこういうちょっとしたハプニングが起きたり(重なったり)、細々と予定や出来事が、不意に目の前に現れて、急遽対処しないといけなくなったり、なんだかんだいろいろある。 

状況は常に動いているし、私たち人間も日々いろんな体験をして変化しているし、毎日がまったく同じようには進まないということは、ある意味当たり前ではあるのだろうけれど。もちろんその中には驚いたり悩む出来事だけでなく、楽しかったり嬉しいこともあるのだけれど。

とはいえトラブルの渦中にいるときは、なかなか大変だ。

生活していると、生きていると、本当にいろいろある。

それで目まぐるしくて、疲れてしまうときもあるし、しんどくなるときもある。

私も夫も、今週末はなんだかバタバタして、だいぶお疲れモードになってしまった。

なので、そんな疲れを癒すべく、水漏れ問題に対応中だったある日、家族でファミレスモーニングへと繰り出した。

家族で朝の早い時間にファミレスに行って、モーニングメニューをいただく、ということが、最近我が家のちょっとした習慣になっている。オープンとほぼ同時に訪れる早朝のファミレスは、日中のファミレスと違ってほとんど人がいなくて、すごく静かだ。ゆっくりご飯を食べられるし、ファミレスという身近な場所でもちょっとした非日常感を味わえるモーニングタイムを気に入っている。

毎回頼むメニューはその日の気分で違うのだけれど、今回私がいただいたのは、コーンスープとトーストセット。トーストのパンは、よくある普通の平たい食パンか、山型食パンを選べる。この日の私は山型食パンのほうを選んだ。ちょっとしたことだけれど、パンを選べるというのは、なんだか楽しくていい。

柔らかい黄色のコーンスープと山型パン
なんとも幸せな光景


この日はサラダも食べたくて、サイドサラダを追加した。普段はあまりジュースを飲まない私だけれど、早朝のファミレスで窓から差し込む朝日に照らされていたら、この日は爽やかにオレンジジュースでも飲もうかという気分になり、ドリンクバーから持ってきた。

子どもたちも夫も各々の食べたいものをモーニングメニューの中から選んだ。食事と味わった後は、毎度ファミレスモーニングで楽しみにしている食後のカフェラテをゆっくりといただいた。以前、子どもたちがもっと小さかった頃は、ご飯を食べるとすぐに飽きて帰りたがるので、食後のコーヒーを飲むの余裕などなかった。

今は小学生になった子どもたちは、食べ終わった後も持参した本を読みながら、私と夫が食後のコーヒーを飲むのを待っていていくれる。食後のカフェラテを飲んでいると、子育てもここまできたかぁ、と勝手に感慨深くなったりする。

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生活していると、生きていると、本当にいろいろある。

大変なときもあるし、慌てるときもあるし、疲れるときもある。

それでも、日々目の前のことになんだかんだで対応していく私たち、みんなエライ。本当に、日々生きているだけで、一日一日を乗り越えるだけで、みんなエライ。

物事が起きてしまうのはどうしようもないことだし、目の前で起きたらそれは放っておくわけにはいかないから、それはそれで、試行錯誤しながら、できる範囲で対処していく。

でもときに、あまりに疲れたりしんどくなったときは、やっぱりあえて意識して休憩したり、気分転換になることをしたり、自分が心地よく感じる時間をつくってあげることも、大事なことだ。

特別なことじゃなくて、本当に小さなことでよくて。
私たちのファミレスモーニングみたいに。

わざわざ外出しなくても、家で5分ゆっくりとコーヒーを飲む、おいしいご飯を味わって食べる、夜ゆっくり風呂に入る、大好きなドラマを見る。

日常の中に、少しずつ、小さな心地よさを足していきながら。自分のケアもしながら、目の前のことを、やっていけたらいいなと思う。そうすれば、人生、結構いい感じになったりする。

私たち、今日も本当にお疲れ様です…!

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