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800ねんすきだよ


子ども達は毎日まいにち
「まますきだよ。」と言ってくれる。


長男は私がちょっと疲れた気分の時にすすっと近寄ってきて「いつもありがとう。」なんて言葉をかけてくれる。
自分の子供だろうかと思うくらい優しい心を持っているなあと感心してしまう。

次男はお腹すいたーと同じレベルで言ってくるので、慣れてしまったのか「ありがとう。」とか「はーい。」とか「わかってるよー。」って返すことが多くなってしまった。

だから、次男なりにとてもいっぱいだよ。
とてもとても大きい気持ちだよ、というのを最近あらわしてくるようになった。

「1ねんすきだよ!」
「5ねんすきだよ!」
そんな風に言われると、おかしくって笑ってしまう。
横で長男もくすくす笑っていた。


どんどんどんどん数字が大きくなって、ついに
「800ねんすきだよ!」と言いだした。


「800年は、さすがにまま死んでると思うよ。」と答えると。
「じゃあ、しぬまですきだよ!」と次男は言った。


「そういう時は、一生好きだよって言うんだよ!」
すかさず長男が教えてくれる。


そういう言葉をどこかで覚えてくるのか、いつの間にか教えなくても知っていることが増えていく。
心が荒んでいる時は「好きっていうなら静かにしてよ。」とか。
「好きっていうなら困らせないで。幼稚園に行ってくれ。」とか。


普通に贈られた「すきだよ。」の言葉を受け取れなくて、辛かった。
こんなダメな母親のどこが?そう思っていたからこそ、子どもへの愛もどこかで条件付きになっていた気がする。
いい子だから好きになれる。ちゃんとできたから好きになれる。
可愛いから好きっていう。
でも、そうじゃないって気づけて良かった。


今その言葉をそのまま受け取ると、ありがとうしかない。
存在してくれていること、それだけでありがとうしかない。


うん、ありがとう。
いつか君たちが、私にくれた言葉を伝えたくなる人に出会えるといいなと思う。



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子どもに教えられたこと

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