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まずは自分の気持ちを大切にする。


自分にとって大切なこと。
それは自分の気持ちを大切にすることです。

人に優しくするとか、未来のことを考えるとか。そういうこともとても大切だと思うけれど、その前にまず自分の気持ちを知って大切にすることが、遠回りのようで近道なんじゃないかなと思っています。


私は子供時代、好きなように生きていました。
習い事に行きたくないと泣き、お菓子を買って欲しいと駄々をこねました。
着たい服を着て、気の合う友達と遊びました。

そんな私でしたが、結婚してから周りを見るようになりました。

義理の両親から見た「よい」嫁に見える行動。
夫の職場の人から見た「よい」妻のふるまい。
子供の同級生の親たちから見た「よい」お母さんに見える雰囲気。

そうやって外側から見える私を意識している時、わたしの気持ちはそこにはありませんでした。

でも、それが普通だし、正しいし、大人になるってことだと思っていました。
自分の気持ちは「嫌だ。」と言っていても、笑顔で対応するくらい難なくできます。変だなって思われるくらいなら、普通で無難な服装で、面白くない話を笑うことだってできちゃう。

そうやって何年も過ごしていたら、自分の気持ちがわからなくった。

何が好きで、何が食べたくて、どこへ行きたいのかも。びっくりするくらい出てこなくて。忘れてしまった。
だって、私の好きなことより、家族の好きなことを。
私の食べたいものより、子どもの食べたいものを。
私の行きたいところより、みんなが行きたいところを。

そうやって自分はどうかなと考えることもなく、反射的に他人を優先することを、当たり前だと思ってしまったからです。
それが、自分の喜びだという人もいるのだと思います。
でも、私はそうではありませんでした。

そして、私は自分の気持ちを大切にすることをはじめました。
今、どんな気持ちなのか?
しんどいけれど、無理をしてお弁当を作ろうとしている?ほんとうはもう少し横になって休んでいたい?だけど、作ってあげたい。

何を食べたいのか?
ほんとうに本当に、子どもも夫もいなかったら、それを食べる?お金も時間も十分にあるなら、何を食べたい?

そうやって少しずつ聴き続けて、また自分の気持ちがわかるようになってきました。

そして、自分の気持ちがわかると「こうしたい!」がでてくるようになりました。
あれがしたい!これがしたい!あれが食べたい!あそこに行きたい!

それは一見わがままに見えるかもしれません。
大人なのに、子どもの好きなものより自分の好きなものを主張するなんて。
私もそう思っていました。

でも、実際は子どもを押しのけて、自分を優先させることはなかったのです。
自分のやりたい!食べたい!がわかると、他人のやりたい!食べたい!も理解することができます。

「わかるよ。やりたいよね。」
そうなると、可能なら両方をする。無理なら話し合って決める。それだけでした。

そこにあるのは、ただ人として対等な関係でした。
自分の意見を言う。相手の意見を聞く。必要ならすり合わせる。納得がいかなければ、また話し合う。
そうする事で、最初には思いつかなかったようなアイデアや解決策が出てくることもある。

人として当たり前のようでいて、出来ていなかったと知りました。
親だから子どもをコントロールしていい、年上の人の言うことは聞かなきゃいけない。
そういうのは、対等じゃないと思う。

なにかを決める時も、まずは自分の心に聞いてみます。

小さな事も大きな事も。
たった数百円のお買い物でも、それが好きか嫌いか。安いからとか、お得だからとか、流行りだからとか、そんなの抜きでどうなんだ?って自分に問います。

子どもは無意識でこれができています。
この服いいんじゃない?ってすすめて、ピンときてない感じなのに安売りしてたから、お得だからって買っても全然着ない。
自分だってそう。
無難な服より「わー、これ好き!」って買った服は、高くてもいっぱい着るし、気分がいいし、結局コスパがいい。

普通だとか。無難だとか。妥当だとか。
そういうことよりも、まずは自分の気持ちを大切にしたい。
そして、そのあとどうするか考える。

自分の気持ちを知ったうえで、また今度にしてもいいし、相手に合わせたっていい。
やりたいことをやるのが重要なんじゃなくて、やりたいことをわかった上でどうするのかが大事なんだと思う。

自分の思ったことや感じたことを無視して、なんとなくこっちが普通だろうって行動することは、どんどん自分の気持ちを失っていく。
自分が何を大切にして生きていくのかが、わからなくなってしまう。

そうして、自分を押さえつけるものや、自由がないことへの不満がつのる。
間違ったことをする人が許せなくなったり、反対に自由に生きている人をひどく羨ましくも感じたりする。
自分と同じ意見じゃない人は認めたくなくなる。
それは、自分の気持ちがないからこそ、大多数の意見が、正義で正しいことで、常識だと思ってしまっているから。


でも自分の気持ちを大切にしたら、同じように他人の気持ちも大切にできると思う。
何を思うかなんて自由なんだ。
おしゃれがしたい。結婚したくない。青色が好き。ラーメンが食べたい。海外に住みたい。山に登りたい。
おかしいなんて言われることなんて、絶対ないんだ。
だって、自分がそう思ったんだもん。

それが、この社会で生きて生活する中で、みんなを認め合える社会を作るちいさな一歩だと思う。
それが集まって色々な意見を受け入れて、うまく一緒に生きていくことにつながっていくんじゃないのかなって思います。


世界よりも、他人よりも、家族よりも、まず自分を整える。
好きなものを好きって言えて、嫌いなものは断れる。
嬉しいことには喜んで、悲しい時にはわんわん泣ける。
腹が立ったら怒って、間違えたら謝れる。
誰かが困っていたら声をかけて、自分に出来ることをしてあげる。
出来ないことは誰かに頼んで、ありがとうって伝えたい。

そんな人間くさい人間でいたいと思うのです。

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