見出し画像

子どもと防災

東日本大震災から10年。
今、小学3年生の長男をちょうど妊娠中のことでした。

当時、埼玉県南部に住んでいて、ちょうど地震があった時は、たまたま私も夫も仕事が休みでお散歩をしている時でした。
風もないのに、急に看板が揺れるのを見て「なんだろう?」と思った時には、2人で歩道に座り込んでいました。
外で立っていられなくなるくらいの地震を経験したのは初めてでした。周りの民家から大勢の人達が外に出て携帯電話をかけていました。
何かが起きたと思った瞬間でした。

夫婦2人暮らし。
防災用品は何も用意していませんでした。
地震直後は、懐中電灯も電池もラジオもレトルト食品も、水も、パンも、何も手に入れることは出来ませんでした。
スーパーにただ行って、帰ってきただけ。

本当に何も用意していなかった自分達が情けなかったし、その時に子どもが生まれていたらどうしていただろうと思います。

その後、落ち着きはじめた頃から、少しずつ防災用品を集めて、今では大丈夫だと思えています。たぶん。

防災グッズの情報はネットや本にも、たくさんありますので、今回は私が子ども達が赤ちゃん時代〜今に至るまでに思ったことを書いてみたいと思います。

オムツはワンサイズ上を備蓄する

赤ちゃんのオムツを備蓄するのに、無駄にはしたくないですよね。
ワンサイズ上を余分に1パック買っておくと、備蓄になるし、サイズが上がった時は使って、またワンサイズ上を備蓄します。
トイレトレーニング中とか、大体は大丈夫という時期でも、少数パックのものを防災バックに入れていました。

母乳育児でもミルクを常備

母乳育児をしている方でも、緊急の時はホルモンバランスが崩れたりして普段通りに授乳できなくなってしまうかもしれません。
なので、ミルクは少しでも備蓄しておくといいかなと思います。

子どもが食べられるレトルト食品を開拓する

手作りにこだわっている方ほど、レトルト食品がお家になかったりします。防災用として別に買ってあるならいいのですが、子どもの成長に合わせて備蓄する食品も変えていかないといけないのが大変な所。

うちも、手作りが多かったですが、防災用に食べられるご飯を開拓しなければと思いました。
レトルト食品も沢山あるので、まずはいくつか買って家族みんなで食べてみて、備蓄するものを決める方がいいと思います。

それを定期的に買って食べるのがローリングストック方式といわれていますが、まずは何をローリングするのか決めるのが大変ですよね。

とりあえず、レトルトカレーやインスタントスープを試して食べられるものは防災候補としてメモしてみるといいかもしれませんし、普段食べているものを少し余分に買うクセをつけるだけで、ローリングストックになると思います。

また、子どもが好きなお菓子も備蓄しています。長期保存のビスコや棒付きの飴などです。
普通のご飯以外の、小さな甘いものは元気が出ると思っています。
他には海苔などの乾物も、意識して常にストックがあるようにしています。

防災バッグをコンパクトにする

小さい子どもを抱えて、大きいカバンを持つのって無理ですよね。
わが家では、コンパクトな防災バッグは逃げる時に持つ用に。
玄関土間の大きいスーツケースに、落ち着いてから持ち出す用に。
非常食はパントリーに。
車の中には寝袋とかテントとか食品の一部。
などなど分けて用意しています。

恐らく、緊急事態で冷静に逃げれる自信はないです。基本は、家に戻ってきた時に探しやすい用にという気持ちです。
夫は庭の物置に置く方がよくない?と最近提案してくれました。

防災グッズの場所を共有しておく

幼稚園に入ったくらいから、防災グッズの場所と日用品の場所を教えていました。
もし、自分に何かあった時に、思い出せたらいいなと思うし、頼めばとってくることが出来ます。
玄関の子どもでも手の届く、下段位置に置いています。

ウォーターサーバーを設置

これはもともとは里帰り出産をするので、夫が困らないように設置しました。
しかし、水の備蓄にもなるし、子ども達も自分で水を飲めるので、今もお世話になっています。
ペットボトルの水も備蓄しています。
備蓄の水は大体2Lペットボトルなので、小さな子ども達はそれを自分で注いで飲む事ができません。小さなサイズを備蓄するのもアリだと思います。

余談ですが、子どもがストローからしか水を飲めないと、非常時に困ると思い、次男はストロー飲みをとばしてコップ飲みから教えました。
結果、自分からウォーターサーバーに水をいれて飲むのが早かったので、余計なお世話がなくなり楽でした。

子ども達の自転車用ヘルメットを玄関におく

自転車は物置ですが、いざという時用にヘルメットは玄関に置くようにしています。
大人は、夫のバイクのヘルメットがあるからそれでいいかと言っていますが、最近は折りたたみヘルメットもあるので、そういうものを寝室に置くのもいいかもしれません。

時々、防災ごっこをする

年1回くらいなのですが、ちょっとキャンドルナイトしようかーと言って、電気を消して、家電もオフにしてキャンドルの灯りや懐中電灯で過ごします。
やっぱり怖くて10分も持たなかったりするのですが、普段どれだけの電気に生活を支えられているのか実感できます。
次男ももう少し大きくなったら、非常食パーティーをしてみるのもいいかなと思います。

ポケモン防災クラブ

NHKにポケモン防災クラブというものがあります。
うちの子ども達はポケモンが好きなので、ポケモンになぞらえて防災のことを理解してくれた…かなと思っています。
ただ、怖いよ!気をつけよう!と言うよりも、こういう風に、子どもの興味と結びつけるとわかりやすいかなと思います。

以上です。
他にも思いついたら追記したいと思います。

私は宮城県に友達が住んでいました。
地震の後、彼女に電話をかけるのが怖くて怖くて、出来なかった。
通じなくても嫌だし、もし身内に何かあったら、どんな言葉をかければいいのかわからない。テレビには、ずーっと流れる津波の映像。
彼女の家が、どこかにあるのかと怖かった。

無事がわかった時は、涙が止まらなかった。
それでも、それを「よかったね。」と言える空気ではなかった。
沢山の方が亡くなられて、家もなくして、本当にかける言葉がなかった。

きっと、こういう風に災害は、私達の普通の日常に訪れる。
わが家は防災バッグを用意しているけど、夫と出来るなら使いたくないし、備蓄したご飯を買いすぎちゃったねー心配し過ぎちゃったねーって笑って食べれるのが1番だねって話してる。

夫は災害の時に、働く仕事だ。
家族よりも、一般市民を助ける仕事をしなければいけないからです。
3.11の日も、地震を知った後に仕事へ行った。
私は1人で待っていたけど、その時に小さな子どもがいたら、どうやってなだめたらいいのかはわからなかったと思う。


もし、防災バッグを用意していない方がいたら、ちょっとずつでも自分が出来ることを意識して欲しいなと思います。
それが、未来の自分と家族の為になると思って欲しいです。


この記事が参加している募集

みんなの防災ガイド

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 とっても嬉しいです!! 他の記事はこちらにまとめてます↓↓↓ https://note.com/suzu710/n/n1c65747c24cb いただいたサポートはお菓子の試作などに使わせていただきます!!