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『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄
2021年12月14日
タイトルがいい。
『ふがいない僕は空を見た』
どうしようもないことがたくさんある。
もっと自分に力があれば、お金があれば、才能があれば・・・
でも、今の自分にはどうしようもできない。
そんなどうしようもない想いをどうしようもできなくて、
ただ空を見る。
本の構成は、高校生と主婦のちょっと変わった不倫、という出来事を中心にした短編集。
こうやって書くといかに
『読書について』小林秀雄
愛聴している『超相対性理論』というラジオで紹介されていたので図書館で借りて読んでみた。
エッセイ集で、私にはちょっと難しく、所々眠くなってしまいよくわからないところもあったが、「読書について」や「作家志願者への助言」「美を求める心」についてはとても興味深く読めた。
特に「美を求める心」に書いてあった、
「絵や音楽を、解るとか解らないとかいうのが、もう間違っているのです。」
というのが心に残