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今思うこと

今思うこと
私の数学遍歴でも書いたように、私は頭が良くはありません。そのことを中学1年生の時に自覚させられました。それでも数学の問題を解けるようになりたいと思いました。
 
何か解くための技術があるのではないかと思いその技術について調べました。
高校1年生の時に、G・ポリア著の ” HOW to Solve it “ 、日本語訳で『いかにして問題を解くか』と出会いました。
私はこの本を何度も読んで実行しました。この本は私の人生を変えた本です。
 
私は1浪して東京大学理科Ⅰ類に入りました。この大学の入試問題は毎年6問出題されます。私が志望校をこの大学に決めた時、私の数学力は1問又は1問半くらい解けるのがやっとでした。それから過去問を研究して、課題を決めて、それを自分に課し実行して、受験までに確実に6問中5問を解く数学力を身に付けることができようになりました。
 
残りの1問が気になりましたが、時間切れで受験日を迎えるしかありませんでした。
私にできることは自分が解けないであろう1問を短時間で見つける方法を発見することだけです。でもその方法は簡単に見つけることができました。その方法は問題文が短いことです。受験本番ではその方法を使い解けない1問を見つけ、他の5問を解くことができました。
 
大学に入学してもその1問が気になりました。通学時間が長かったのでその1問を解くための技術を研究して、制限時間内に全問正解する技術を見つけました。
 
教える立場になってからは、大学入試の問題よりも難しい国際数学オリンピックの問題に挑戦しました。初めは8問中解ける問題は2問くらいでしたが、自分の数学力を伸ばす方法は知っていましたので、その方法を用いました。問題を研究して、課題を考え、それを自分に課し実行することで制限時間内に全問正解する数学力を身に付けることができました。
 
今の私の数学力は、昔のようには速く計算することはできませんが、暗算や勘で解く力は速くなっています。
 
私はいずれ死にます。でも身に付けた技術を何かの形で後世に残すことができたならいいと考えています。
 

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