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おばあちゃんの話

御年94歳のおばあちゃんの話をしたい。76年前の話を聴けるの祖母1人になってしまった。戦争の話というよりは家族の話を聴く方が多かったかな。兄弟が多く長女だったのでいつも妹弟達の面倒を見ていた。今でも姉ちゃん姉ちゃんと慕われているので相当な肝っ玉姉ちゃんだったんだろうな。自分も辛いはずなのに皆のお世話して仕事にも行って今の私だったらどうなっちゃうだろうと想像したりした。
そんな肝っ玉ばあちゃんは、私と違って非常に社交的。いつの間にか知らない人と仲良くお喋りしてる人。お三味線の先生。着物をビシッと着こなす。たまに口調がきつい😑世話焼き。煮物が美味しい。お裁縫が上手。
去年、大腿骨を骨折した時はもう歩けなくなるのではと思ったけど持ち前のガッツでリハビリを続けた。このご時世なので病院の面会はできなかったけど、退院して杖を持って歩けるようになったと聞き、会いに行った。そうしたら杖をつくのではなくて、文字通り杖を"(手に)持って"歩いていた。すごいのとちょっと笑っちゃった。杖の意味とは?

そんな風に戦争や怪我など色んなことを乗り越えて来た祖母。
ある雨の日に電話したら「コロナと大雨で暗いし、人には会えない。寂しくてなんだか怖いって。生きるのが怖い」と言っていた。
あんなに強いと思っていた人が生きるのが怖いとは。衝撃。


「苦しかったこと楽しかったこと。
喋りたくて人に会いたくて仕方がない。
話を聴いてくれる人がいないことがこんなにも孤独だなんて。」そこから色々ノンストップで話し続け「電話してくれて良かったよ、ありがとう。」と。いつもよりやさしい口調だった。「元気でにこにこと生きてくほかないね」という結論に至り、落ち着いたら温泉に行く約束をしました。
電話して良かった。たまには私も役に立つじゃん!
大人でも子供でもどんな人でも。一人で辛くなったら誰かを頼っていいよね。頼れるところは頼っていいよね〜
いつもありがとう。

(写真はおばあちゃんお手製のワンピースです!)

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