賃貸の書斎にツールキャビネットを設置する
動機
インテリアを整えようとすると、工具や配線、部品・金具などが結構手元に必要になりますよね。箱は捨てるようにしているのですが、ガジェットの部品もけっこうな量になってきました。
これまで、工具や部品・金具などは、物置的な場所にしまい込んでいました。普段過ごすスペースが広がって、すっきりするのは良いですが、しまい込んだものを使おうとすると、奥から引っ張り出す必要があるので、行動を起こす敷居が高くなっていました。
引越しで書斎のレイアウトを考え直すことができるタイミングだったので、今回は、工具や部品・金具、掃除グッズなどをきれいに整理しつつ、すぐに取り出せる環境を考えます。
前提
DIYのスキルはない。できるだけ市販のものを組み合わせて実現したい。
賃貸なので、何をするにも原状回復できる範囲まで。
部屋の天井が高い。3.6mあるので、縦に突っ張るものは使いにくい。
構想
すぐに連想したのはツールキャビネットでした。ガレージとツールキャビネットは男の憧れですね!
ツールキャビネットを探してみると、良い感じのものはかなり重量があるので、法人だけに販売していて、個人で買うには敷居が高い印象でした。しばらく悩みましたが、突き詰めると、大きな浅い引き出しと、大きな深い引き出しがたくさん欲しいということなのだと気づきました。
身近な家具で、近い構造なのはキッチンカウンターです。
吊り戸棚まで含めた、市販の後付けキッチンカウンターを探してみましたが、いまいちしっくり来る機能とデザインのものが見つかりませんでした。賃貸なので、次の引越し先でも流用することを考えると、吊り戸棚が一体のものだと、天井高次第で使えなくなってしまうかもしれません。作業台までのカウンターと吊り戸棚、間の壁のタイルを分けて考えることにしました。
カウンター
書斎は6畳くらいの縦長のつくりです。カウンターの横幅は2m〜3mくらいがちょうど良さそうでした。サイズ感の合う、引き出しだけのタイプで、デザインがしっくり来るものはなかったので、よくある120cm幅のキッチンカウンターを2台並べることにしました。
引き出しだけのタイプだと選択肢が少なかったので、使い方は考えないといけませんが、炊飯器の引き出しが含まれるものにしました。
吊り戸棚
賃貸の石膏ボードに設置する、原状回復できる吊り戸棚を探すと、ちょうど良い商品がありました。カウンターを120cm幅 x 2台にしたので、吊り戸棚も120cm幅で合わせました。けっこう重いので、設置には2人必要です。
壁のタイル
賃貸の石膏ボードに設置する、原状回復できるタイル壁紙は、以前からSSVMクロスが気になっていたので、試してみることにしました。石膏ボードにマジックテープをホチキス止めして、薄くスライスした天然石のタイルを貼り付けるスタイルです。
照明
仕上げは照明です。カウンターの上は作業台として使いたいですが、吊り戸棚を設置するので、手元が暗くなることを心配していました。しばらく対策を考えていると、押村さんの動画でコーニス照明を知りました。
市販の吊り戸棚を加工するDIYスキルはないので、どうにか近い状況を再現しようと探していると、斜めに光を当てるLEDテープライトのフレームを見つけました。光の粒感を消してくれる乳白色のシリコンは、すぐに抜け落ちてしまいました。LEDテープライト自体を、粒感の少ないCOBタイプにしたので自然な光のあたり具合にできています。
仕上がり
というわけで仕上がりです。
引き出しに、工具や配線、部品・金具などをまとめられたので、ドライバーやメジャーを使う作業の敷居がぐっと下がりました。
黒の割合が多くなったので、SSVMクロスをベージュ系に貼り替えましたが、マジックテープなので簡単でした。
吊り戸棚の高さは 下端 = 身長-20cm を参考に設置しました。
照明は、両面テープとマスキングテープで貼り付けています。LEDテープライトの電源ケーブルは、SSVMクロスと壁の間にはさみ込んでいます。
SSVMクロスの見切り材は、フロアタイルの見切り材が残っていたので流用しました。
細かいですが、デスク(PREDUCTS METRO)の配色に合わせて、天板側面はウォルナット 柾目のシールを貼っています。
使ったもの
キッチンカウンター
吊り戸棚
SSVMクロス
照明
載せているもの
デスクまわりのやりくりをマガジンにまとめています。何かの参考になれば幸いです。
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