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見どころ満載!都会にたたずむ神社。

私用で、大阪・本町(船場周辺)を歩いている時だった。

周りは、数々のオフィスビルが建ち並び、自然らしきものは感じられない。
そんなコンクリートジャングルに突如現れた「坐摩(いかすり)神社」。

通称「ざまじんじゃ」。地元の人たちは、親しみを込めて”ざまさん”と呼ぶのだそう。

では、ワクワクとした期待感とともに、いざ参拝。



いかすりのいわれ。


中央の大きな鳥居の両隣に小さな鳥居が一つずつ。

こちらの正門は、3つの鳥居が組み合わさった三ツ鳥居。めずらしい!はじめて見る光景だ。

中に入り、左手に手水舎が。


近代的なデザイン。

こちらは人感センサーに反応して、自動で水が出るタイプ。めっちゃ便利。

参道はそれほど長くはなく、もう目の前に拝殿が見えている。


美しい造り。

主祭神は「坐摩大神(いかすりのおおかみ)」。
坐摩大神は、生井神(いくいのかみ)、福井神(さくいのかみ)、綱長井神(つながいのかみ)、阿須波神(あすはのかみ)、波比岐神(はひきのかみ)の5柱の神様の総称。

ところで気になるのは、坐摩(いかすり)の語源。

坐摩の語源は諸説ありますが、土地又は居住地を守り給う意味の居所知が転じた名称といわれています。

出展:坐摩神社 公式ホームページ


なるほど!居所知(いかしり)から来ていると。
実際、こちらは<住居守護、または旅行安全・安産の神>として信仰されている。


見どころ満載。

本殿で祈りを終え、境内をウロウロ散策していると、たくさんの社が建ち並ぶことに気づいた。

本殿むかって右側に、似たようなサイズの5つの社。(大江神社だけちょっと大きめ。)


プチ豪華な大江神社。


繊維神社。繊維問屋の守り神。


大黒さまではなく"大国さま"。


道真さま。


”相殿”とは、同じ社殿に2柱以上の神様を合わせて祀ること。



本殿むかって左側には、稲荷神社と陶器神社が。

稲荷神社。


陶器神社。正式名は「火防陶器神社」。陶器問屋の守護神。


オシャレな清水焼の灯籠。

繊維神社や陶器神社など、あまり聞き慣れない名前だけど。
周辺には繊維や陶器の問屋が多く、そんな商人の街らしい神社が見れるのは坐摩神社ならでは。見ごたえ充分!

そして、こちらの石碑は、1798年坐摩神社にて、初代桂文治が常打ち(一定の場所で興行されること)の寄席の看板をはじめてあげたことにちなんだもの。


社務所がそんなところに。

境内散策が終わり、御朱印をいただくことに。



なんと、社務所があるこちらは「大阪府神社庁」の建物。大阪府内の神社を包括しているところだ。
”庁”といっても国の行政機関ではなく宗教法人だけど。
中はどうなってるのか入ってみたところ、受付とトイレがあるくらい。


閉門ぎりぎり5分前!
「もう終了の時間なんだけどね~」と、大慌てで書いていただいた御朱印。(職員さん、お忙しい中ありがとうございます!)

あちこち見まくって、ついつい長居をしてしまった・・・。
場所こそ都会のど真ん中だけど、境内に一歩入れば中は広々としていて、ピシッとした神聖さの中にもほっと一息つけるような空気感がただよう。
やはり、ビルばかりの都会には、ほっとできる場所が必要だよ。

これで、座ってのんびりくつろげるスペースがあれば、なお最高!


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