すーざん

「浪漫人を増やし、にぎわいを創出する」をミッションに地域や企業、大学等の未来創造を伴走…

すーざん

「浪漫人を増やし、にぎわいを創出する」をミッションに地域や企業、大学等の未来創造を伴走するにぎわいデザイナー。「浪漫」「違和感」「未知化」「音」「美意識」「抽象」等のテーマで日々夢想中。オリジナルバンド「カミフラ」のリーダー、作曲&作詞担当。焼きスパ大好き。

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はじめに

はじめまして。 「すーざん」こと、洲崎です。 まずは簡単に自己紹介をさせてください。 私は、二児の子を持つ48歳のデザイナーです。 デザインと聞くとデザイン◯◯とかデザイナーズ◯◯とか、なにか大袈裟に形容するための飾り言葉にも聞こえてきますが、その捉え方は本質ではありませんし、現在のデザイナーの守備範囲は10数年前と比べて遥かに広がってきている状況であります。 私は広告の世界から入りましたが、ブランドデザイン、ソーシャルデザイン、地域活性デザイン、コミュニティデザイン、そし

    • 四角と曲線の行き来から目覚めた感覚

      都会は四角い。 デザイナーとして、四角という完成されたカタチに対し美しさを感じつつも、なにか違和感を感じています。 都会で暮らすということは「四角と暮らす」といった感覚を持っているからでしょうか。 私が好きなデザイナーの原研哉さんが講演でこのようなことを言っていました。 人間は生きる環境を四角くデザインしてきた、と。 街を四角く整備して、そこに四角い建造物を建てて住み、そこから四角い電車で移動し、四角いビルを見上げ、四角い自動ドアをくぐり、四角いエレベーターに乗って、四角

      • 東日本大震災が私に与えた変化

        2011年3月11日、悪夢が起きました。皆さんご存知の東日本大震災です。私が生きているうちでたぶん1位2位を争うインパクトのある出来事だと確信しています。 その日、私は渋谷のデザイン事務所で打ち合わせをしていました。14時46分、大きな揺れとともに、大きな津波が東北の海岸線を襲いました。テレビの画面越しに、その状況をまるで映画のワンシーンのように見ました。次の日も、またその次の日も、繰り返し見ました。 当時の私の仕事は広告をつくる仕事でした。1996年から広告業界にいたので

        • まだ存在しない音の世界を考える

          理想の世界を覗き見るための存在しない音と過ごす人たちの24時間 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 午前6時、目覚めの音 重いまぶたが開いては閉じる音 午前7時、朝食の音 フレッシュなオレンジが朝陽を妬む音 午前8時、身だしなみの音 アイシャドーで視界を彩る音 午前9時、車窓の音 徐々に景色がずれはじめる音 午前10時、創造の音 左脳が右脳に問いかける音 午前11時、開放の音 高原の草木が南の空を指し示す音 正午、昼休みの音 サンドイッチを頬ばる

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        はじめに

          アートか?デザインか?論争

          私はデザインの仕事に携わって30年近くになります。つい先日まで通っていた事業構想大学院の講義やゼミの中でも、「アートとデザインの違い」について議論したことが何度かありました。 僕の中でのひとつの解として「デザインは答えに向かい、アートは問いに向かう」と考えています。 先日、興味深い記事を見ました。その記事がコチラです。 国際的写真コンテストでAI画像が優勝 「主催側にAIを受け入れる準備があるか試した」 作者は受賞拒否 https://www.itmedia.co.jp

          アートか?デザインか?論争

          問)「ロマン」とは一体なにか?

          問)「ロマン」とは一体なにか? この問いは、私にとって「死ぬまで追い求める価値のあるテーマ」として捉えています。 俗に言う「ロマン」とは、「感情的、理想的に物事をとらえること。夢や冒険などへの強いあこがれをもつこと。」と記されている。 あわせて「ロマンチスト」という存在もいる。「現実を離れた、甘美な空想などを好む人。夢想家。空想家。」という風に、浮世離れした思想を持つ人を指す印象を受ける。私の敬愛するジョンレノンも、イマジンにおいて「You may say I'm a d

          問)「ロマン」とは一体なにか?

          継続からの洗脳からの安堵

          先日、私の通っている社会人大学の教授から「とにかくアウトプットを継続させろ」との熱弁をいただき、早速noteの更新を再開するすーざんであります。 「精度はそこまで気にしない事。それより継続だ」と。たしかに。自分の中で、テーマ厳選や文章の添削などしてる間にホットな思いはクールダウンし本質を見失う。大事なのは「そのタイミングでの自分の思いの本質を残すこと」とそれを「継続することに意味がある」と改めて気づかせてくれた。 大抵の場合、本質は「その時湧き出てきた瞬発的感情」に宿って

          継続からの洗脳からの安堵

          創造の源泉

          「社会はフールで溢れている。」 これは私の社会への提言であり、信念でもあります。 フールとは、「愚か者」「バカ者」という意味ですが、私はもっとポジティブに捉えており、「夢や理想に対し純粋な心でぶつかっていくバカ者たち」と敬意を表しています。ジョンレノンやオノヨーコ、スティーブ・ジョブズ、細野晴臣、みうらじゅんなどが、私の中では愛すべきフールにあたります。 いまの日本の社会には「フールが足りていない」と私は思います。大人も若者も、東京も日本も、なんだか退屈で窮屈に感じるの

          創造の源泉

          進化するノスタルジー

          先日、大学のゼミで銀座ルノアールの話になりました。ルノアールは大正ロマンや昭和モダンなど、ノスタルジックな喫茶店であり、スタバやドトールなどとの大きな違いは「大抵、空いている」といった点です。しかも歴史が長いため駅近の好立地を抑えているという強みも持っています。 ちなみに私は「ノスタルジー」という言葉が大好きです。似たような言葉で「レトロ」という言葉もあるが、私は全く違う性質のものと捉えています。「レトロ」は過去のある一点を指し示すものであって、人として物心がついて、青春を

          進化するノスタルジー

          偶然に潜む幸福

          5年くらい前の夏の昼下がりのこと、旅先の軽井沢で親戚とバッタリ会ったのです。私は千葉から来て親戚は香川から来て、何の因果か軽井沢の道の駅で起こった偶然。お互い「まさかね〜」のご様子でしばしご歓談の後、近くの観光スポットを一緒に巡りました。こういった予期せぬ時間はなんだか嬉しいもので、「偶然の価値」をもっと最大化したいなぁ、なんて考えるようになりました。 いま現在通っている事業構想大学院大学の先輩で、「偶然」を構想テーマにした方と話す機会があったのですが、その方の「偶然」の捉

          偶然に潜む幸福

          距離の価値

          今日は「距離」について考えてみたいと思います。 いま私の生活は、「仕事(デザイン)、家庭、大学院、音楽、地域、友人、自分」という大きくだいたいこんな感じに分類、構成され生きています。この2、3年でオンライン環境もどんどん整備され、便利が故に距離の価値が昔よりいい加減になりつつあるように感じています。 先日友人仲間と「音との距離」について議論しました。その中で面白い発見があったのが「音の距離が昔に比べて極端に近くなった」という点です。それこそ狩猟の時代は何キロ先もの動物たち

          距離の価値

          仁王と笑いシワ

          仁王ってカッコいい。 今日は、とある地方の温泉に来ています。 のんきに朝風呂なんぞしていると、そこで全身入れ墨の“あちらの業界の方”が入ってきました。 地方の温泉は“あちらの業界の方”にも寛容で、そういう方と同じ湯につかって「あ〜」なんてドスの効いてないソプラノ声を聞けるところが地方の魅力でもあります。 あちらの業界の方の背中に仁王。う〜む、カッコいい。私の背中なんて、単なる猫背である。にゃ〜 私と同世代くらいと思われるが、体を覆ったアートもさながら、肉体づくりも完璧で

          仁王と笑いシワ

          寝湯と脳

          疲れが溜まってくると必ず行きたくなるのが近所にある温泉です。時間帯は午前中がベストなのですが、夕方までの陽の出ている時間の方がなぜか有意義に感じるのは私だけでしょうか? 私が最近良く通っているのが、地元千葉幕張の海っぺりにある温泉で、広がる内房の凪とポツリポツリと浮かぶ波乗りたちを眺めながらゆったりとした時間を楽しめます。その中でも特にお気に入りなのが「寝湯」です。浸かるタイプではなく、浅いタイプが好ましく、仰向けになって空を眺めながら背中をお湯がチョロチョロと撫でてくれて

          寝湯と脳