【vol.1】忠恵さんの想いをカタチにしてみた(後編)
「人の想いをカタチにしてみた」
第1回は忠恵さんにお話を伺いました✨
忠恵さんのインタビュー【前編】はコチラから。
【後編】ではボッチャに対する今の想いについてお聞きしました!
皆様にボッチャを知っていただくきっかけとなれば幸いです。
以下:(す)=すーみん (忠)=忠恵さん
ボッチャが広がることで健常者と障がい者が共に生きる、本当の意味でのバリアフリーの実現を。
Q.ボッチャをどんな人に知ってほしいですか?
A. (忠)障がいを持っている人にはもちろん知ってほしい!
自分が障がいを持ってから分かったけど、外に出る機会がない人って多い。出て行かなくなるじゃん。だから出て行く機会にはなるかなって。
――(す)まさにクラブチームの目的の1つです。
外出する機会を作って、人と会ってコミュニケ―ションをとるのっていいよねって話してたんです(^^)
(忠)ボッチャだったら健常者でもできるじゃん。だから健常者にも知ってほしい!一緒にできるし。
ボッチャって健常者と障がい者の壁が取りこわされると思う。
(練習中に)私が転びそうになったとき、健常者のチームの人たちが助けてくれたの。
「大丈夫?」って来てくれて、ボールを運んでくれて、椅子を出してくれた。
普段からこういうことが出来る人もいると思うけど、障がい者と健常者の関りが少ないと、どうしたらいいか分からないっていう人もいると思う。
一緒に練習をしていれば、何かあったときに助けを頼んで、どうしてほしいか伝える。
そうしていると「こうしたらいいんだ」って自然と理解してくれるようになるじゃない。
なかなか普通にしてるとその機会がないよね。
一緒にやっていくことで、自分も頼みやすくなっていくしお互いが過ごしやすくなっていく。
健常者と障がい者の壁がなくなる気がするんだよね。
それがボッチャきっかけだと尚更嬉しい。
ボッチャは何でパラリンピックの種目なの?
(忠)「ボッチャって健常者でも同じように出来るのに何でパラスポーツなんだろう」って不思議なんだよね。
オリンピック種目に入れてもいいと思うんだ。
オリンピックは見るけど、パラリンピック見る人ってどれくらいいる?
パラリンピックでしかやらないから余計に知られなくなっちゃう。
日本代表がメダル獲ったり、頑張ってるのに「知られないのは何で?」って思っちゃう。
ボッチャは障がい者でも健常者でもできると謳いながらも、限られてるんだと思う。
私のブログを見てくれてる人は私と同じ障害(脊髄損傷)の人が多いんだよね。
その人たちってサッカーとか車いすバスケとかやるんだよ、特に若い人たちは。
ボッチャなんて1回も聞かない。私もYさんに聞くまでは詳しくは知らなかった。
だから、そこを普及するにはどうしたらいいの?って考えてる。
―(す)ボッチャを普及したいっていう想いは私もクラブチームスタッフも皆あるけど、発信する場所がないんですよね。
発信をしても実際にボッチャをやってみようという人も少ないですし。
(忠)興味をもってくれるだけでも違うんだろうけど、次どこでやる?っていう問題があるよね。
体験会から始まるけど、体験会をして終わり。
次にやる場所がないんだよね。
次につながることをしないからそれで終わる。
私も何人かでやれるならやりたいんだけど、体育館借りるのも1人じゃできないんだよね。
若い人からお年寄り、健常者でもできるし、自分たちの自治体のなかで体育館を借りたりとかできるのかなと思うけど、今はそこまで動けない。
行ってやったら面白いのになあとは思うから、ボッチャの練習場所が近くにあるといいんだけどね。
ボッチャに対する想い
(忠)ボッチャは今の私の楽しみかもしれない。
…それはある、絶対にある。
私、365日24時間すごいしびれと痛みがあるのだけど、あそこ(クラブチームの練習会)に行くと忘れるんだよね。
気が紛れるというか…。
だからこそ楽しみを入れたい。
家族の都合もあるけど、行ける時は行こうと思ってる(^^)だから次の予定はいつなの?って。
障がい者って出かけにくいっていうのがある。
出かける機会が少なくなっているところに、
「あ、クラブチームの練習会がある」っていう楽しみと、「そのためにあと何日?」ってカレンダーを見ては頑張れるんだよね。
それはYさんに
「ボッチャのクラブチームに誘ってくれてありがとう」
って思ってる。
本当だったら私をスタッフに入れてほしいと思っている。
毎回行けるわけじゃないんだけど。
本当はこういうの好きなんだよ。
大変なんだけど楽しいじゃん(^^)✨
終わりに
【前編】【後編】にわたり
忠恵さんにボッチャに対する想いをお聞きしました。
ボッチャは健常者でも障がい者でも誰でもできるスポーツですし、日本代表はパラリンピックや世界選手権でメダルを取っているくらい強いチームです。
練習場所の確保や認知度の普及など様々な課題もありますが、障がい者と健常者が一緒になって創るボッチャの楽しみを皆様にも経験してほしいなと思います。
ぜひ私達と一緒にボッチャをやりましょう(^^)!
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後記①
・ボッチャは健常者でもできるのに、なぜパラスポーツなのか
・パラスポーツだからこそ知られていないのではないか
このように言われた時、ハッとした。考えたこともなかった。
多くの人にボッチャを知ってほしいと思いながら、自分たちで狭くしている一面もあるのかもしれない…
後記②
「私、365日24時間すごいしびれと痛みがあるのだけど、あそこ(クラブチームの練習会)に行くと忘れるんだよね。」
チームスタッフとして、凄く嬉しかった言葉。
辛いことを忘れて、楽しんでもらえる場が作れている、スタッフ同士で話し合ってきたことが実現できているんだと初めて実感できた。
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~想いをカタチに 想いよ届け~
すーみん
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