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年代別にやるべき予防とお口のケアを紹介。歯と口の健康が生活の質を爆上げする

「自分の好きなものを食べる」「家族や友達と会話を楽しむ」――。歯と口の健康は、全身の症状・疾患や要支援・要介護度などにかかわり、健康長寿を実現するうえで欠かせない生活の質を大きく上げるものです。本特集では、年代別の歯・口の健康に関する問題や国の対策、歯・口の健康と生活の質との関連性、口腔ケアの重要性、歯を守るための予防方法などを紹介します。 むし歯 歯に歯垢(プラーク)がたまると、細菌が増殖します。細菌は砂糖などの甘味料を分解して酸をつくり、この酸によって歯の表面からカルシ

歯学の行方:経口摂取の重要性

月刊『日本歯科評論』では歯科界のオピニオンリーダーに時評をご執筆いただく「HYORON FORUM」というコーナーを設け,「臨床の行方」「歯学の行方」という2本のコラムを掲載しています. 本記事では6月号に掲載した「歯学の行方:経口摂取の重要性」を全文公開いたします(編集部) 片桐さやか(1)・戸原 玄(2)/ 東京医科歯科大学(TMDU)大学院 医歯学総合研究科医歯学系専攻 1 生体支持組織学講座歯周病学分野 講師 2 老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授

歯科が「食」に関わる意義と管理栄養士との協働

月刊『日本歯科評論』では歯科界のオピニオンリーダーに時評をご執筆いただく「HYORON FORUM」というコーナーを設け,コラムを掲載しています. 本記事では2月号に掲載した「歯科が「食」に関わる意義と管理栄養士との協働」を全文公開いたします(編集部) 齋藤貴之 医療法人社団淼 ごはんがたべたい歯科クリニック はじめに私は現在,チームブルーという医療グループで活動している.チームブルーは在宅看取りに特化し,年間500件以上の看取りを行う在宅医療機関である「やまと診療所」を

平成31年の摂食嚥下障害のある高齢者数は、830,838人!

皆さん、いかがお過ごしですか? 言語聴覚士の八田です。 私は、在宅療養されている方のお家に訪問して、リハビリテーションを提供しています。 さて、今回は、「摂食嚥下障害のある高齢者の方は、世の中にどれ位いるの?」というお話です。 興味深い内容を示している方がいました。 数年前の集計にはなりますが、厚生労働省 平成31年度介護保険事業報告 都道府県別要介護(要支援)認定者数 第1号被保険者によると 【65歳以上の要介護者数】 4,615,766人 ↓ その中で摂食嚥下障害

たくさんの応援の声に後押しされて、自分の研究に没頭できる。医療研究クラウドファンディングの魅力とは

2018年頃から、医療系クラウドファンディングのプロジェクトが世に出始めて早4年。その勢いは、年を追うごとに加速しています。 これまで、約20億円を超える「想いが乗ったお金」が、医療分野に流れています。 街の病院などの医療機関が改修費や運営費等を募るプロジェクトに加え、大学による医療研究クラウドファンディングの総額も5億円を超えました。 なぜ、これほどまでに医療研究のクラウドファンディングが盛り上がりを見せているのか。 2021年にREADYFORで、プロジェクトを実