歯が抜けたけど、歯がない息子の話。やるせなさを微分する。
歯が抜けた。
6歳の年長さんの息子の歯が抜けた。
しばらくグラグラしてて
まだかな、まだかなって
そろそろとれるかなって
鏡に向かって口を開けて
頼りなくも、まだしがみつこうとする下の前歯の様子を
毎日毎日眺めてたのに
あんなにワクワク、心待ちにしてたのに
トイレから戻ってきた息子の一言に驚愕。
「歯がない」
…は???
***
飲んでしまったのかと聞いても
わからない。
もしやトイレに流した?と聞いても
わからない。
(迷子の子猫ちゃんかい!!)
いやいやいやいや
自分の口の中にあったのにないってことは
飲んじゃったか
ペッって口から出して、トイレに流したしかないんじゃないの??
んー、わからない。
…。
脱力感とはこのことか。
悲しいとも、怒りとも、違う。
なんだろうこの感じ。
もやもやの感情をどこに持っていったらいいのか、わからない。
「やるせない」ってこういうことか。
その後は、わたしがものすごく落ち込んだ。
子供たちとお風呂に入りながら
なんでこんなに落ち込んでるんだろうと、考えてみることにした。
(考え事や書きたいことを整理するのは、たいてい湯船の中)
気持ちを整理しようと思って
もやもやを「微分」する。
理由は大きく2つ。
まず、歯が抜けたら、それをきっかけに、カラダの話を息子にしてあげたかった。
歯は骨でね、こうちゃんのカラダを作ってくれる、大事な部分なんだよ、とか。
カラダが大きくなると、歯も大きくなるために、子供の歯が抜けて、大人の歯が生えてくるんだよ、とか。
噛むってことは、とっても大事でね、早く食べるのは、かっこいいことではないよ、とか。
(給食のおかわりのために、早く食べてるみたい。THE男子)
しかも、タイムリーにこんないい本(#歯がぬけた )なんて借りてくるもんだから
余計に、母はどんな話をしようかなぁって、ワクワクと考えてたわけで。
さらに
#愛おしいカラダになる2weeks
のワーク中なこともあって
カラダが土台ということを、痛感してる真っ最中だから
なおさら伝えたかったんだと思う。
つまり
「○○してあげたい、でもそれが叶わなかった」という「軽い喪失感」のようなものが
もやもやの原因の1つ。
もう一つは、本人があまり気にしてないこと。
あんなに楽しみにしてたのに
ないという状況に対して
悲しむわけでも
一所懸命探すわけでもなく…
ないねー、あれー?みたいな感じ。
なぜ自分の口の中の出来事なのに、その行き先を知らないのか。
というか、この状態を理解してるのか。
私が怒ると思って、ほんとは飲んだか流したのに隠してるのか。
落ち込んでる母とは対照的に、普通に妹と遊び出す始末。
「理解できない」という事柄への「居心地の悪さ」がもう一つの原因みたい。
秩序だってないというか、カオスな状態が、実はすごくイヤなタイプで。(月星座 山羊座)
整理整頓が得意なわけではないけど、ある程度の清潔さというか、秩序は保ちたい。
だから、理解不能なことに対して
なんで?なんで?って問い詰めてしまう。
#マンダラート のワークでも実感したけど、ほんとに、頭固いというか、視野が狭い。
一旦スイッチ入ると、それしか見えなくなる。
こうなるってことは
こうしなきゃ、ああしなきゃ、ってhow toを求めてしまう。
***
そんな私のとっておきの処方箋を
マンダラート書いてる時に思いついた。
how toじゃなくて、妄想オッケーって言われて、あ、それでいいのかって思ったら、スラスラ書けた。
言葉の言い換えって大事だ。
スイッチの切り替え、視点の変化をもらたしてくれる。
私の処方箋は
「ま、いいか」って声に出すこと。
歯はまだこれから抜けるのだ。
その時に話せばいい。
飲みこんだとしても、自分の歯だし
害はない。
むしろ、自分がこんな気持ちになるっていう観察もできたし
さっそく「ま、いいか」を使えたし
エッセイのネタにもなったし
息子の困ったエピソードとして、将来話してあげればいい。
理解不能なことなんて、これからたーくさんあるだろうし
歯が抜けて、なくなったくらい
大したことじゃないわ!
一晩寝て冷静になったら、気持ちも落ち着いたし
なによりも
自分で気持ちを切り替えられた。
という、ことを褒めてあげたらいいんじゃない☺︎って思えた。
***
自分の一生のパートナーであるカラダを好きになると
いい循環が生まれるって言ってた。
それはいっつもハッピーな状態でいられる、というわけではなく
落ち込んだり
かなしくなったり
気持ちの置き場がない
やるせない状況になったときに
どうやって、自分をリカバリーできるかってことだと思う。
自分で自分を治せる
癒せる
立ち直らせる
そんな一生モノになりそうな
ワークを受講中です♡
この記事が参加している募集
ありがとうございます! サポートいただけましたら、より良い文章を書くために、書く以外の余白の時間の充実に使わせていただきます◎