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読書メモ#1 最軽量のマネジメント

「最軽量のマネジメント」 著者 サイボウズ取締役 山田理氏
この本にたくさん教えていただいた箇所はあるが、特に2つのもやもやの解消について感想を含めメモ。

読むきっかけは2つのもやもや

1つめのもやもや。
下っ端が肝心な情報を得るまでの道のりが長い
情報がないことで正しい数字が出せず、業務に影響が出たことがあった。
なんでさっと教えてくれないのかと思っていた。

2つめのもやもや。
マネジャーは、自分の苦手分野を見せてはいけないのか?
苦手分野に取り組まなければならなくなった。頑張って取り組んだ所でうまくいかなければ物事が進まないし、苦情が出ることもある。
今まで出会った私の上司もそうだったのかな。と今更思う。
私よりだいぶ先にマネジャーになっている夫に聞いてみたら「見せちゃダメでしょ」との答え。辛くないのか?私は辛い。


2019年11月7日、CybozuDays東京へ向かう新幹線。
Twitterを見ると、会場で販売する本の「はじめに」を惜しげもなく全文公開していた。
https://twitter.com/cybozu/status/1192210709414727680
その中で、最も目を引いた言葉。

偉い人って一度で全部を伝えてくれない アレはなぜだったのか


私が知りたかったことが分かるかもしれない。会場に着いて早速購入。

偉い人って一度で全部を伝えてくれない アレはなぜだったのか

これまでと今の差は、情報収集・情報伝達の今昔。
インターネット普及の前後でこんなに変わるものなのね。
これがとても分かりやすく整理されていた。そしてアレは、当時最も効率的だったとも書かれている。

これまで
・情報収集にコストがかかっていた。
・情報を得るのは大変なので階層型の情報収集・共有。
・ホウレンソウ
・隠そうと思えば隠せた。
・自分だけの情報を持つことで権威。


・情報収集のコストが下がり情報を得るのが簡単になった。
・フラット型で情報共有。
・ザツダン
・隠せない。
・皆が同じ情報を持ってるので権威を振るえない。

情報を持ち意思決定をするのが、マネジャーの仕事だとしたら、
皆が情報を持っている今、意思決定はマネジャーだけの仕事じゃなくなる。そしたら少しだけマネジャーの負担は減るのかもしれない。



マネージャーは、自分の苦手分野を見せてはいけないのか?

他のマネジャーを見ていて、これ苦手でしょ。と感じることがある。
助け船を出したいけど、気を悪くするんじゃないか。と思い、出せない出さない。
反対に、私を見て同じことを感じている人もいると思う。苦手なんだって言ってもいいんかな?

そんなもやもやに、この一文。

マネジャーに必要なのは、「清水の舞台から飛び降りる」勇気ではなく、「清水の舞台から飛び降りるのは怖いと言える」勇気。

こんなこと書いてあるビジネス本ある?弱い所出すんだけど?
驚いたけど気持ちが軽くなった。

私がメンバーならば教えてほしいし、助け合いすればいいと思っている。
それで仕事がうまく回るなら、良いじゃないか。

さいごに

マネジャーはこうするべき、という押しつけっぽい所がない本だった。
マネジャーの概念が変わる一冊だと思う。
最軽量、まではいかなくても軽量にはなりたい。

#note書き初め

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