見出し画像

上位・難関大学志望でない人向けの無料の教育コンテンツが少ないと思う

こんにちは、すうじょうです。以前から少し思っていたことですが、ぜひ書きたいと思い、個人的な考えですが書いてみることにしました。主張したいことは、タイトルにある通りですが、そう感じる理由とその原因などについても考えてみます。この記事の内容はあくまで私個人の意見であり、反論・異論はもちろんあると思っています。

今、世の中はインターネットを中心に動いている。これは、誰も否定しようがないようなまぎれもない事実であり、流行はSNSが決め、あらゆるニュースや情報はネットで検索したりすればいくらかは入手できるという時代になっている。そんな便利なこのご時世でもいまだ不便ではないかと感じることがある。それは、難関大を志望しない人つまり、中堅国公立・一般私立(その定義はさておいて)を志望する人にピッタリとターゲットが定まった教育系のサイトや動画の中で無料のものが非常に少ないということだ。今、ネットで高校生が勉強していて分からないことがでてきたときに調べると、Yahoo知恵袋ですでに他の人がした質問に対する回答を見て、なるほどと思うといったことが一番多いのではないかと感じている。しかし、ここには問題点がある。よく言われることだが、知恵袋の回答は誰が答えているかわからない。具体的に言うと、高校を卒業してかなり時間がたった人が書いているかもしれないし、はたまた現役の大学生・大学院生、または現役の学校の先生かもしれない。このようなことから、情報の信頼性が不安定で、まったくのウソから極めて正しいものまである。また、個人的に知恵袋の抱える問題点として、回答者が専門分野に詳しすぎるために、小難しい表現で書かれ、かえって混乱を生んでしまうことである。これは、一部の数学系の質問で見受けられ、大学生以上の人がその知識や情報をもって、高校生の疑問に答えているがために言わなくてもいいことまで、まるでそれが常識であるかのように言っているものがある。このようなものは難関大を目指すようなレベルの人にとっては、極めて助かる情報かもしれないが、それ以外の人にとっては、「意味が分からない」とあきらめてしまい、その教科が嫌いになってしまう可能性さえあると思っています。ここまで、ボロクソに書いていますが、私は別に知恵袋は嫌いではありません。さすがに、調べたらすぐわかるような質問はどうかと思いますが、調べても分からなかった人がその内容を質問して、その回答によって悩みを解決するというのは勉強において重要だと思っています。

さて、本題に入りますが、ネットで調べると、難関大を志望する人が合格するための参考書や勉強法、講義形式などのサイト・動画はネット上に数多くあります。しかし、一方でそれらではない人、つまり普通の国公立(どこからが普通かはここではおいておいて)や私立大学を志望する人のレベルに向けたサイト・動画となる数がグンと減ります。さらに、それが高校を無事卒業できればOK、つまり教科書のレベルだけでいいという人向けとなると、これがさらに減ります。教育系がいまだに好きな私はここに問題点を感じるのです。もちろん、反論する人の中には私が難関大向きと考えているコンテンツは、そこまで難しくないと主張する人もいるでしょう。しかし、私はその内容の一部は本当にわからない人の悩みを解決できず、かえって?を生んでしまうだけだと思います。それは、一部の高校生を馬鹿にしすぎだと思われる方もいるかもしれませんが、私はそのくらいのレベルの人でも理解できるコンテンツが少ないと主張しているのです。例えば、数学で言うならば普通の人や難関大志望の人は公式とその証明、使い方、例題とその別解と多くの情報を見て、理解します。しかし、数学が嫌い、本当に苦手という人は情報が多いのを嫌うでしょう。そういう人にはむしろ必殺技的に問題に対して、時間がかかってもいいから一つの解法をしっかりとおさえ、公式については証明はせず、これだけ覚えろ!というのを教えた方がよいと思うのです。また、数学用語を多少意味が変わってもいいから、くだけた言葉で説明した方がいいと思いますが、そのようなサイト・動画を私は一度も見たことがありません。(調べたらあるかもしれませんが、少ないことには違いないはずです)もちろん、そのようなコンテンツには「間違っている!」というような批判が、よくわかっている人から寄せられるでしょう。しかし、正確性を捨てる代わりに分かりやすさが保証されるなら、間違えていたとしても私はいいと思います。大学に入ってから各々で修正すればいいのです。無責任だと思う人もいると思いますが、そもそもそのようなコンテンツの対象は正確性を気にする人ではなく、問題を解け目標(難関や上位の大学ではない)の大学に合格できるのを目指す人あるいは高校さえ卒業できればいい人です。もちろん、有料ならスタディサプリという有名なサービスがありますが、無料なら有名なものなら葉一さんのYoutubeチャンネル「とある男が授業してみた」程度しか知りません。あとは有名なものは大体上位向けのサイト・動画が多いはずです。

さて、ここまでいろいろ言ってきましたがこのように上位・難関大志望以外向けの無料教育コンテンツが少ないというのはある意味当たり前だと思います。擁護の意味を込めてそれについても話したいと思います。

①需要がそもそも少ない

難関大志望の方などは意識が高い人がほとんどですから、ネットからも教育系の情報を仕入れようという方が多いと思います。しかし、一方で普通の高校生はわざわざネットやYoutubeで教育系のコンテンツを見ようなんていう方は少ないです。そんな時間があるなら、エンタメ系の動画やゲーム実況の動画を見ていた方が楽しいと考える人が多いでしょう。つまり、さきほど話したような教育コンテンツを必要なレベルの人は多くいますが、求めている・探している人は少ないということです。

②教育系コンテンツをやる人がわざわざターゲットに選ばない

教育系のコンテンツを始まる人は意識が高く、数学科卒や有名大学卒の方が多いですから、そのような方は自分のコンテンツを使って自分と同じようにして合格する人を生み出そうとします。つまり、それより下のレベルの人を対象者にしないのです。もしターゲットにそのレベルの人を選べば、準備にさらに時間がかかり負担が増えます。また、情報の正確性などの問題から批判にさらされる可能性があります。これらのことから、普通ターゲットを中堅国公立志望・一般私立志望または定期テスト対策レベルに設定するような人は極めて少ないと思います。

このように擁護をしたあとに改めて言わせてください。そうだとしても、この状況はよくないと思います。中堅国公立志望・一般私立志望または定期テスト対策レベルの勉強をしている人にピッタリな教育コンテンツは必要です。現在需要がなくても、何かのきっかけでSNSで広まれば一気に閲覧数・視聴回数が増える可能性だってあります。個人的に思うのは、難関大向きをやりたければ、同時にレベルを下げたものもやるというような人が現れてほしいと思っています。このようなことは言い出しっぺの法則で私がやればいいのでは?というのは確かにそうですが、私は数学に詳しいわけでもなくかつそんなに時間もないので無理です。せいぜいが、普通の高校生と大学生、大人向けに数学系の解説記事をたまにnoteに投稿するくらいです。いまのところは、あまり他の教育系コンテンツとあまり変わりませんが、私はできるだけ体系的に分かりやすく解説することを心掛けています。

ここまで私の長いひとりごとを読んでくれた方はありがとうございます。ただ、私が個人的にどこかで言っておきたかっただけのことなので、聞き流す方はそれでも結構です。しかし、いつか将来現状がいい方向に変わることを願っています。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?