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試験問題のミスに思うこと

こんにちは、これが272本目の記事となったすうじょうです。今日は共通テストの2日目ですが、入学試験に関して思っていることを書きたいと思います。

私立中学、高校、大学などの入学試験として、筆記試験が導入されている。しかし、その試験で公平性を確保するのはとても難しい。特にこの問題が顕著になるのは、入試問題にミスがあり、これが試験実施後に発覚した場合だ。

入試前にミスが分かっていた場合は、試験冒頭で問題を訂正したり、訂正箇所を記したプリントを配ればよい。しかし、これが試験後に発覚したときはどうだろうか。

近年は、インターネットが普及した影響もあり、試験問題にミスがあった場合は大きく拡散され、問題にされることが多くなっている。そのため、指摘を受けた側は、これに対応しなくてはならなくなる。

一番よくあるパターンは、該当問題とその問題の答えによって影響する問題を全員正解にするという対応だ。しかし、これはフェアなように思われるが、よく考えるとフェアじゃない。実際、試験を解く側に立って考えると分かる。その問題を解く人の中には、分からないからすぐ飛ばす人もいれば、解けそうだと思って時間をかけて解く人がいる。そして、試験後に問題にミスがあったと発表され、全員正解になった。その問題を飛ばした人にとっては、タダで点が手に入ってラッキーだが、その問題に時間をかけた人にとってはその時間が無駄であったと知らされるようなものだ。その時間、他の問題を解くのに時間を割けたかもしれない。つまり、他の問題で正解だったかもしれないという可能性をつぶされたことになる。

だから、試験結果の点数という表面上では、受験生に影響はなくなったかもしれないが、受験生全員にまったく影響がなかったと言いきるのは不可能だ。

また、ミス自体も問題視されることも多い。問題を複数の先生が解き、しっかりとチェックしていれば起こらないだろうと思われるようなミスをしている場合があるからだ。

では、問題のミスをなくすということが現実的に可能かというと、それは不可能に近い。人間はミスをしてしまう生き物なので、いくら複数人でチェックしたとしても細かいミスには気づかない可能性がある。しかし、ミスを減らし、大きく受験生に影響が及ぶことは避けることができるはずだ。

受験の公平性を保つために、チェックの甘い稚拙な試験問題がなくなってくれることを願う。そう願っても、今年の大学入試でも複数の国公立・私立大学の問題にはミスがあるのだろう。では。

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