力を抜くとは?力みとは?
合気道を始めたときから辞めた今もずっと「力を抜くこと」「力みが出てないか」が頭の片隅にある気がする。
整骨院に行くと施術に入るときに「力を抜いてゆったりしてくださいね」と言われるけれど、「力を抜く」って簡単そうで実は難しいことではないだろうか。
「力を抜くことができますか?」
合気道のおかげで少しは「力を抜く」がどんなものか分かってきた気がするけれど、そういうことを知らなければ力を抜いてと言われても、その抜き方が分からず2割程度しか抜けてなかったのでは…と思うのだ。
スポーツや武道などで知り得ることがなければ、筋肉をメインで使うことは当たり前なのかもしれない。
でも、筋肉だけに頼ると動きが遅くなったり、身体を痛めやすくなる。
何より体力を消耗しやすい。
身体の特徴をとらえて使いこなせるようになりたい。
肩の力を抜くと、自分の腕がどれほど重いものなのかに気がつく。
その重さを効果的に使うとするならば、力を込めて殴りに行こうとするよりも、腕と肩の力を抜いて数kgあるであろう腕の重みごと相手に投げつけた方が威力がでる。
力まないと身体が連動していくし、なにより体力を消耗しない。
「消耗せずに動き続けられる」って、やろうと思ってもなかなか出来ないすごいこと。
でも、便利すぎる時代には「体力を消耗させる」ことの方が価値があるのかもしれないな。
ランニングしたり、ジムに行くとか。
「自分の重さを体感していますか?」
ハンモックヨガでコウモリみたいに逆さまになると、自分の重みにびっくりする。
ハンモックに身体がくい込み痛みが走る。
そのあとには両肩にハンモックを引っ掛けて前方に斜めになって休むポーズをする。
しかしそれが、コウモリのポーズとは比べものにならないほど、わたしには痛かった。
それが回数を重ねるうちに痛みを感じなくなってきた。
自分の重みによって自分の身体が矯正されたのだ。
合気道でだいぶ改善されたはずの巻き肩が、予想外の方法でにさらに良い状態になった。
重要なのは、痛みを感じたら呼吸によってそこを意識してほぐしていくこと。痛みを感じたら緩めること。力まないこと。頑張らないこと。
「がんばること好きですか?」
生きていると「がんばれ」とか「がんばる」って言葉をたびたび耳にする。
でも「がんばる」って無理なのにそれを認めない強張りのような気がしてしまう。
がんばっていい結果が出たとしてもそれは長くは続かなくて、気分良くできることの方が長く続き、結果もあとからおまけとして付いてくるような気がする。
痛みに耐えてグイグイとストレッチをするよりも、手で優しく撫でてあげるほうが不思議とほぐれてくるものだ。
弱い部分を無理やり鍛えるよりも、弱い部分を認めて全体でカバーする方がわたしは好きだ。
身体に対する向き合い方も、物事に対する向き合い方もけっきょくは同じなんだろうな…そんなことを思ったりした。
心の中にある強張り
最近は人の中にある強張り(頑な考え)に注目することが多くなってきた。
人の強張りを見て、自分をふりかえる。
そこから自分の強張りが見えてきたりする。
人の中にも、自分の中にも、より良くしたいと思ってもなかなかうまくいかないことがある。
筋肉を使ってそれを排除するのではなくて、力まずにそれらとどう付き合って行くのかが大切なんだろうな。
そんなことを思っていたら、なんだか太極拳に興味が出てきた。
まずはどんな先生が教えているのか見学しに行ってみようかな。。。
今日もあなたが安らぎと幸福感を感じることができますように♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?