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プラネットアース 〜イラストで学ぶ生態系のしくみ〜 ① (読書記録)

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♦︎北アメリカ大陸

植民地を建設するヨーロッパ人たちは「古い世界」の厳しい階級制度から離れて、新世界でチャンスを手にいれました。彼らは侵略的な種を持ちこんだだけではなく、その土地の農業生産にも大胆な変化をもたらしました。

新しい野生生物の導入は生態系の損傷やアンバランスを引き起こしましたが、時には新しい種が大きな問題の解決になることもありました。

たとえばウマとコムギはヨーロッパとアジアからアメリカに入ってきました。これらの動植物は交通手段となり、農業生産物となって北アメリカのさまざまな地域で国土、文化、経済に不可欠なものとなりました。

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ユニークで画期的なアステカ族のチナンパ農法

アステカ人は『チナンパ』と呼ばれる農法をもちいたが、そのユニークさは際立っている。湖上に人工の浮島をつくり、耕地としたのである。まず、湖の岸近くに、アシやイグサで組み上げたイカダを湖上に浮かべる。つぎに、湖底からくみあげた泥を、イカダの上に積み重ね、周囲に樹木を植える。最初は、湖上を漂うだけだが、月日がたつにつれ、樹木の根っこが湖底とリンクし、浮島全体が固定される。


セイコアの森

アメリカ合衆国カルフォルニア州の海辺の濃い霧におおわれたセイコアの森。

世界で最も背の高い木々がそびえ、樹齢2000年を超えるセイコアは90m以上にも成長しています。1億6000万年前のジュラ紀に生えていた木々と同類のものです。

セイコアは地球上で最も回復力のある種で洪水にも火災にももちこたえることができます。幹に水を多く含んでいるので燃えても枯れることがないのです。

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♦︎南アメリカ大陸

世界で最も乾燥した砂漠も最大の雨林も南アメリカ大陸にあります。この大陸の特徴は、背骨のような世界最長のアンデス山脈です。

自然の恵みによってアンデスは世界の6つの古代文明発祥地の一つとなり、環境がよく資源があったので、古代の遊牧民が定住して農業を始め、都市を建設しました。

南アメリカの資源、鉱物、食物は世界中に輸出され歓迎されていますが、そのために土地が酷使され荒れてしまうという問題に直面しています。世界最大の熱帯雨林は今、縮小しつつあります。

生態学の知識と、新旧の技術を使えば、健全な生態系を維持しながら土地を利用することができるはずです。

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パンパ

見渡す限り続く平原をガウチョ(カウボーイ)たちが馬を走らせています。南アメリカのガウチョはパンパで200年以上も全く同じ伝統的な方法でヒツジやウシ、ウマを飼っています。
パンパのなだらかな丘には「パンペロ」と呼ばれる激しい嵐によって草が育っています。

フレキラー(矢形の穂をつける牧草)のような固有の牧草や木は、その地域にウシが連れて来られるよりずっと前からグアナコ(野生のラマ)やパンパスジカの食料となっていました。

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熱帯アンデス

南北7000kmにも及ぶこの地域は南アメリカ大陸の西側全体に広がり、西半球の最高峰を含む6000mを超える山々があります。

アンデス山脈の主要な3つの気候の特徴は乾燥、湿潤、熱帯です。熱帯アンデスはベネズエラからボリビアにかけての5300kmの山岳に沿った地域で、生物多様性に富んだホットスポットです。

アンデスの気温は、山に登ることにつれて下がり、気候は不安定になります。高度によって異なる気候が多様な動植物に適したさまざまな環境になっています。

標高4800mでは、熱帯アンデスは草原と雪におおわれています。それより下の3500m付近までは世界最大の雲霧林で、そのあたりの植物は霧に包まれています。さらに1500mまで下がると十分暖かくなって熱帯雨林の生き物たちが森を歩き回っています。

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メガネグマは金切り声とゴロゴロと喉を鳴らすのが特徴らしい。
クマだけどネコみたいだなと思った。

文章を読んで想像することがある。
今回でいえば「メガネグマ」。
イラストをヒントにかわいいメガネグマを想像した。

しかし、現実はちがっていた。
想像は現実のとおりではない、むしろちがうことの方が多いのだ。
初老のおじいちゃんにしかみえないメガネグマを自分の解釈で曲げてしまわないこと。
勝手な解釈を入れずにそのままを受け取る、そんな練習の必要がありそうだ。



図書館で借りて読み始めたのですが、手元に置いておきたいと思うほど気に入ったので買うことにしました♪
次回はヨーロッパ地域の生態系についてまとめる予定です。



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