田中さくら

映画と写真|長野県塩尻市在住|来年までインドネシアにいます🇮🇩|短編映画『夢見るペトロ』…

田中さくら

映画と写真|長野県塩尻市在住|来年までインドネシアにいます🇮🇩|短編映画『夢見るペトロ』『いつもうしろに』@シアターイメージフォーラム|sakurat1647@gmail.com🍉

最近の記事

ボゴール植物園から|インドネシアのほほん滞在記

インドネシアは350年もの間オランダの植民地だった*。 ここにはその痕跡が色々なかたちでのこっている。 その一つにボゴール植物園がある。 ここはかつてオンランダ官邸の庭園であり、植物研究所であった。 今では地元の人たちも多く利用する植物園となった。芝生広場もあり、シートを敷いて談笑したり、昼寝をしたり、平和な空間。 散歩道が整備されていて、歩く人もいれば自転車やバイクで走る人もいる。 80ヘクタール以上もあるといい、 歩いて周りきるにはあまりに広いので電動バイクをレンタル

    • 肌荒れから人類の歴史に想いを馳せる|インドネシアのほほん滞在記

      肌が荒れた。 原因はおそらく紫外線。 肌が荒れて気付いたけど、 インドネシアは熱帯なので当然紫外線は日本よりも強い。 インドネシア人の肌は褐色だ。 肌の色が濃いということは周知の通りメラニンを多くすることで紫外線から皮膚を守ろうとした進化の賜物だと言われている。 ここにいるとみんなの顔つきは日本人にも近いものを感じるのだけど、 ふと自分の腕を見ると肌の色が全然違う。 私が私としてそこにいるのではなく、 「東南アジアの中の日本(人)」 という存在として居た。 彼らと自

      • 森が風をつくる|インドネシアのほほん滞在記

        いよいよ8月。夏本番。 日本にいる母と電話をしたら「これからこんなに暑い日が毎日が続くかと思うと恐ろしいー」と言っていた。第二の故郷である京都では最高気温39度予想だというニュースも。 インドネシアも最高33〜34度くらいには上がるし、日差しは日本より強い。しかし、決定的に違うことがある。 それは、風が熱くないこと。 コンクリートからジリジリのぼってくる熱気と肺の中まであったまってしまいそうな風。救いようがないというか逃れようがないというか...日本の夏ってそんな感じ。

        • 昼すぎの風景|インドネシアのほほん滞在記

          お昼ごろ道を歩いていると、 かなりの確率ですやすや眠る人に遭遇する。 市場でも眠れるインドネシア人に遭遇した。仕事中であろうが関係ない。 起こすのも悪い気がしたので、買い物は諦めてそっと立ち去った。 ビニールシートを敷いてしっかり寝る人もいれば、そのまま草の上にごろんと寝そべり、スマホで音楽をかけながらうたた寝する人もいる。 店先で、空き地で、木陰で、バス停で、配達途中のバイクの上で 思い思いの場所で眠る人々。 うたた寝。 進み続ける時間の中で一瞬この世から離れる瞬間

        ボゴール植物園から|インドネシアのほほん滞在記

          びゅうっとインドネシア|インドネシアのほほん滞在記

          「これからインドネシアにゆくのだ」 というよりは 「これから私は日本を去るのだ」 という緊張感と清々しさ。 ぎゅうぎゅうに混雑した待合所でも、紙切れが置かれた椅子には誰も座ろうとしない。 紙切れ一枚の力を目の当たりにする。 飛行機の中では食事の時間以外ほぼ寝。 いつの間にか 日は暮れて いつの間にか 空港に到着して、 いつの間にか 手荷物を受け取り、 いつの間にか 建物の外に出ていた。 びゅうと熱風が吹いて 目が覚めた。 植物園の温室のように水分が肌にまとわりつく感

          びゅうっとインドネシア|インドネシアのほほん滞在記