葉脈をじっと見つめてみてほしい。
書くことがないので、えいやと話を作りますた。ますた。
じっと座って何かをみていると、
観察力が敏感になって
普段気づかないようなものに気づくことがある。
「こんなところにこんな看板あったっけ?」
「あ、あの人ズボンのポケットからレシートがはみ出てる」
といった具合に。
感染病が世界を襲う前。
僕はせわしなく走り続け(歩いたりもしたけれど)、止まることなく
毎日を送っていたような気がする。
なぜなら僕には、社会から与えられた守らないといけない時刻表があって、遅刻は絶対に許されないし、また絶対に遅刻したくないと思っていたから。
変な表現だと思うかもしれないけれど、「時刻表」って言葉が一番しっくりくるのだ。
そんな風に毎日過ごしていたので、聞こえたはずの音に全く気がつかなかった。
馴染みだった喫茶店は知らない間に店をたたんでいたし、仲の良かった友人はいつの間にか海外へ留学してしまったし、好きだったあの人にはもう恋人ができていた。
突然、感染病が世界を襲った。
その病気はじわりじわりと広がっていったので、正確には突然ではなかったのだけど、一点だけを見つめて走り(歩き)続けてきた僕にとっては突然だった。
眠い!寝る!また明日!
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