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蚊帳の外。

今日は、我らが銀色夏生先生の詩を紹介する。

胸を打つ静寂というものがあります。
たとえばさようならの時、
恋人が恋人でなくなる時、
誰かを愛しはじめた時、
大切なものを見つけた時……。

なんとたくさんの音がこの世に存在し、
なんとたくさんの静寂がこの世をみたしていることか。

あらためて感動することがあります。

僕ならば君をあらためて確信する時。

夜ならば波が、
よいのではないでしょうか。

耳に聞こえないものを音で表現する。
銀色夏生さんの心の豊かさに、
いつだってうっとりしてしまう。

静寂だって音なのだ、と思う。
ほんとうに静かだけれど、無音ではない。
ただその音は、ほんとうに静かだから、ほんとうに耳を澄ませないと
絶対に聞くことはできない。

何かが変化してゆくとき、
変化するのは目に見えるものだけではない。
というかむしろ
目に見えないものこそ知らない間に変わっていく。

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