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対照的な2名の上司との思い出

先日、ふと過去に上司が伝えてくれた言葉を
思い出す機会がありました。

私が初めてお金を稼いだのは
大学生の時に行ったアルバイトです

単発ではなく、まとまった期間で携わったのは
塾講師が最初でした

大学1年生から約2年間
小学生・中学生の授業を担当していました

今では、500校以上の規模となっていますが
当時は、横浜市内に13校だけの地域密着の
小さな塾でした

各校舎では、その校舎の責任者である
「室長」の方がいらっしゃいました

私は、2年間の在籍で2名の室長の下で
アルバイトをすることができました

最初の「室長」は、こんなことを伝えてくれました

「みなさん優秀なので、自由にやってください。
何かあった時は私が責任を取りますから。」

どうでしょうか
もし、このような方が上司だったら
あなたはどんな気持ちで仕事をしますか?

そして、この方がおっしゃっていた言葉で
私が今でもよく覚えているのが次の言葉です

「僕が前職で営業をしていた時に
上司がこんなことを教えてくれたんです。

『部下の給料を上げるのが上司の役割だ』

ってね
だから、僕の仕事はみなさんの給料を
上げることなんです」

かっこいいですよね
惚れそうでした

そして、この上司は、言葉の通り
学生であった私たちに対しても
本当に自由にやらせてくれました

2年目にお世話になった「室長」は
この1年目の方とはキャラクターも違いました

ある準社員の先生が授業中に
中学生の生徒を帰らせてしまいました

おそらく、授業に集中せずに遊んでいたのでしょう

生徒が教室から出てきた時に、「室長」は
生徒に対して、「親には言わないから」と
伝えていました

授業をしていた先生は、授業を終えるとすぐに
ご家庭に電話をしていました。

この先生としては、早く帰宅した理由を
親御さんに伝えるという目的があったと思います

電話を終えて、室長が担当講師に話しかけます
「俺が、親に言わないって言ったのが嘘になる」
という内容だったと思います。

これは、上司への報告をしなかった担当講師にも
生徒に対して伝えたことを伝えなかった室長にも
コミュニケーションの点では改善点はあったと
今振り返ると思います

でも、私には違和感がありました

「室長」の発した「俺が嘘つきになる」
という言葉です

この2人目の上司は、ある場面で
「何かあったら私の責任になる」
という発言もしていました

私の違和感は、このような普段の言動とも
繋がっていたのだと思います

さて、あなたなら
どちらの上司の下で働きたいですか?

そして、あなたが上司になったら
どちらの上司のように振舞いたいですか?

この室長の変更ですが、1年目の室長が
激戦地区への新校舎開校に当たって

そこの立ち上げを任されたために
移動となったことが理由でした

この方は会社からの評価も高いのだなと
感じる出来事でもありました

でも、正直2年目もこの方の下で
働きたかった気持ちが当時はありました

別の話ですが、新卒で入社した会社で
とてもお世話になった先輩がいるのですが

その方が、こんな話をしてくれたことがあります

それは、部内で組織の再編があり
上司が変わった時の話です

当時の会社では、BAND制度という階級がありました
新しい上司は、BAND7でした
(BAND10が最高)

そのことに対して、お世話になった先輩は

「松本くん、俺たちが〇〇さん(上司)を
BAND8にするぞ」

とおっしゃったのです

この時に、塾講師時代の最初の室長の発言と
何かが繋がったのです

仕事ができる人って
他人のことを考えているんだなぁって

自分だけのために行動するのか
誰かを想って行動するのか

相手に対する影響って
このような内面が影響するのだなと
改めて思い出しています

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