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【中国日誌】16日目 21.9.3

天候、うん、曇り。心身ともに良好。

前置き

この日、前日のPCR検査で問題なければ、無事2週間隔離は解除され、1週間隔離のために別のホテルに移動する。そのホテルは上司が住んでいるホテルなので、今以上のクオリティであることは期待できるが、この時はそんなこと何も考えていなかった。

隔離解除可否の行く末

朝、勉強会など最低限の習慣を一通り終わらせた時にフロントから電話がかかってきた。隔離解除ということである。嬉しいような寂しいような。寂しいというのは、次のステップに行くということは今のこと生活の終わりが少しずつ近づいていることを意味する。正直、今の生活も結構、自分の好きなことができて楽しい。仕事のこともある程度、忘れていられるし。まあ、嬉しい面はまた未知の世界の空白を埋めることができるといことである。

ホテル脱出

そして午前10時の終わりも見えてきたころにフロントから電話がかかってきて、迎えの車が到着しましたと連絡を受けた。ようやく、この部屋から外へと脱出できる。感慨深い。2週間ぶりの部屋の外である。大海を知る井の中の蛙の気分であった。外に出ると、塩素水で廊下のそこらじゅうが濡れていた。塩素水の湿度を感じながらエレベーターを探し廊下をさまよっていると、各部屋の扉は空いていた。清掃されずに放置されている。机の上にはリンゴが山積みにされていたり、床はゴミであふれていた。この時、文化の違いというものを感じた。それと同時に、優越感に似た感情が芽生えた。私の部屋が一番きれいであると。飛ぶ鳥跡を濁さずという言葉に敬礼(`・ω・´)ゞ。このように頭の中はいろいろな思考で賑やかであったが廊下はしーんとしていた。どうやらこの会では私が最後だったようだ。案内もなく、初めて来たときの記憶を逆にたどりながら一階を目指した。そうして、ようやく裏口の出口に到着した。

外の世界

しかし、そこにはそこら辺の民家から不法侵入したのではないかと思うぐらいのラフな格好をしたおばちゃんがなんか叫んでいた。何言っているかわからないのでジェスチャーでここかと聞いたら、そうだと答えたので少し外のテントで待機した。そこで防護服を着た人がさっそうと現れ、体温測定をして書類へのサインの指示があったので、それに従って適当にサインしておいた。連帯保証人の書類だったらアウトなやつである。それで一通り手続きが終わったので領収書と明細書が欲しいと中国語で言ったら、ないと言われたので、何度か欲しいほしいと言っていたら、別の人がロビーで発行するからそっちに回ってくれとジェスチャーで示してくれた。この人は、日本語のあいさつはできるらしい。さようならと言ってくれた。そしてロビーに向かうため歩き出した。その時に外に久しぶり出られたことで体がざわついているのを感じた。少し自然のありがたみを感じながら高揚した気持ちで駐車場をぐるっと回って玄関に向かった。5分ぐらい待っても領収書が出そうになかった。そして会社の人と領収書は調整するので、もう行ってもよいと言われた。会社からもそのような連絡が入ったので、迎えの車の中に乗り込んだ。

別のホテルへ移動

前調べでは目的地まで3kmぐらいであったのでそこまで時間はかからないことを知っていた。車の中で何を考えていたのか、あまり覚えていないが。おそらく外の風景を眺めていたのであろう。そしてようやくホテルについて運転手にありがとうと言って、私のお世話係の人の指示で裏口からロビーに向かった。

新たなホテルに到着

この日、ホテルの従業員とは接触しなかった。私のお世話係に、部屋がまだ清掃中なので少し待つことになると翻訳機を通して言われたので少し一階で待っているとまた別の二人組が現れた。一人は気の強そうな中年のボーイッシュおばさん、もう一人は気の弱そうな息子ではないかと思われる高校くらいの男の人。カルトの勧誘する人たちもこのような組み合わせではないか。ということで、何か資料を渡された。一つの手のひらサイズの小さな紙には日本語で一週間隔離の検査を担当するサービススタッフと書かれていた。なるほど、正体がここで判明した。そして、紙にサインしろということだったので、書類を一通り目を通しているふりをしてサインした。この時は中国語だったのでそこまで内容は理解していなかったが、後の部屋の清掃が終わるまでの待ち時間でおおよその内容は理解した。そして、サインが終わると2人組は帰っていった。

自分の部屋への移動

その後、4階くらいに移動して清掃が終わるまで、別の部屋の中で待っていた。多分30分くらい待っていたのではないだろうか。その間に、係の人にパスポートやPCR検査書などを提出して、チェックインを済ませていただけた。中年のおじさんで優しそうな人である。対応が柔らかく、低姿勢である。そして掃除が終わったのか移動することになった。エレベーターはカードキーが必要らしい。そして私の部屋の階は17階。やけに月に近い距離にあるものだと感心して、部屋の中に入った。

新たな部屋との出会い

部屋は非常に広く、雰囲気がよい。生活空間としては申し分ない広さである。においは、あまり好きではないニオイである。テレビは日本のテレビが見れるらしい。係の人が教えてくれた。係の人にありがとうのお別れをすませて、部屋の中をじっくり見学して回った。ちょうど12時くらいである。戸を開け換気をしたかいがあったのか、鼻が慣れたのかは知らないが、夜ぐらいになるとニオイが気にならなくなった。机の上には果物やお菓子が置かれていた。会社の人が用意してくれてた様である。どれもおいしそうでセンスが感じられる。感謝!

新たな夕食

そして夕方6時ごろ、係の人が夜ご飯を届けてくれた。野菜炒めとサラダの中間と野菜牛丼と味噌汁であった。お昼過ぎに会社の人にご飯のこと聞かれたので野菜が大好きですと答えたかいがあった。野菜はいいものである。お腹にも、お肌にも。牛丼も普通においしかった。味噌汁も全然おいしかった。野菜もおいしかった。よって、美味しかった。なにか、生活のグレードが上がった気分である。

上司のやさしさと心の迷走

その後、上司が会社用PCとお菓子と飲み物を届けてくれた。そして、わからないことがないか、いろいろ聞いてくれた。とても面倒見のいい、いい人である。感謝感謝。私は面倒をかけないように、できるだけ人のお世話にならないようにするが、こういう場合、何か頼みごとをしておいた方がいいのだろうかと、少しだけ疑問になる。でも、ある程度の準備はしてここにいるので、今のところ不足しているものはない。不足しているものはコミュ力と最初あいさつの言葉と中国語と人前でしゃべる場数である。第一印象からするとやや致命的である。それでもいいのである。なぜなら第一印象を下げることが私の戦略だからである。ハードルを下げ失うものを最大限に無くせば、あとは心置きなくいろんなことに挑戦ができるというわけである。

就寝

夜の町並みはとても明るく、カーテンを開けた状態だとまぶしすぎて熟睡に響く。といことでカーテンを閉め一日を終えたのであった。

VPN通信量

UCSSの通信量は1.17GB。Amazan動画を結構見たと思ったが、思ったより少なかった。

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