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中国日誌

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中国生活の記録。異国の地で構築されていく記憶の世界。
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2022年8月の記事一覧

【中国日誌】376日目 22.8.30

歳を取る、とは不思議である。誕生日を迎えなくても歳は刻々と取り続けているのに、そこにはあまり意識が行かない。誕生日を迎えるごとに、意識させられている。意識の方向が間違っているかもしれない。誕生日とは誕生した日に感謝する日であり、歳を取っていることを意識する日ではない。歳を取るとは意識の問題であり、意識しなければ不老不死にもなりうるのかもしれない。故に年齢の概念は不要である。年齢は人生経験のレベルで

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【中国日誌】375日目 22.8.29

人生が軽い。何か、入れ忘れているような、そんな軽さである。今まではもっと重たかったような気がする。人生を詰め込んだ鞄に穴が空いたのか、もしくは私の力があがったのか。前者であれば、早急に穴を塞がなければならない。そして、落とした人生を補充しなければ・・・、。年を取ったら、人生が重すぎて運びきれなくなるのではないだろうか。やはり、人生を背負う力が急速に上がったと考える方が自然である。成長に感謝を。

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【中国日誌】374日目 22.8.28

この感覚はなんだろう。小学生の時の入学式の感覚か。いや、小学生の私が梅雨の教室に一番に着いた時の、あの感覚かもしれない。懐かしくて、すこし切なくて、それでいて透きとおっていて、純粋で、そんな感覚が私の、この形容しがたい感情を呼び覚ます。少なくとも、清々しい気分である。懐かしき感覚に感謝を。

朝5時半に起き、支度と日課。ピアノを1時間ちょっと弾いて、髪を切りに出かけた。髪を切ってくれた美容師は、と

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【中国日誌】373日目 22.8.27

濃度が薄いのか。あっという間ともいえないが、かといって刺激がなかったとも言えない。しかし、印象的だったわけではない。そんな日は何といえばいいのだろうか。平和なのか、感情のスリルが無かったのか、私は不安を避けているはずなのに、不安をどこかで求めているように感じる。不安が道しるべなのかもしれない。道に迷ったとき不安の方を歩むように、そう本能が教えてくれているようである。不安に感謝を。

朝5時半に起き

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【中国日誌】372日目 22.8.26

ストレスは記憶を飛ばす。ストレスの負荷は想像以上に大きいものである。ストレスを感じた付近の記憶は、面白いぐらい希薄なものとなっている。ストレスと記憶には強い因果関係があるようである。ストレスは記憶に対して強い影響力を有する。ストレスをコントロールすれば記憶をいじれるかもしれない。そう思ったのである。

朝5時半に起き支度と日課。少し寝坊である。8時にスーツケースをもって出社し、16時半に帰宅の途に

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【中国日誌】371日目 22.8.25

新たな人が新しい風を起こす。その刺激はいつもとは異なる、そういう感覚を齎し、世界の感覚が総じて変わるのである。それはほんの少しだけれども、世界の雰囲気を変えるには十分である。そういう、新しい風に感謝を。

朝4時半に起き、支度と日課。8時に出社し、17時半に仕事を終える。来週、初めてのところに出張する為、その調整に時間をかけた。そして、新人が来たので、お昼と夜を一緒に食べた。夜は6人。20時に部屋

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【中国日誌】370日目 22.8.24

心の余裕。それは不安によって一瞬で失われる。不安の連鎖で、不安を抑制する装置がフル稼働し、他へと意識をめぐらす余裕がなくなる。それがさらなる不安を生み、感情の制御が効かなくなり、怒りが生じる。その怒りは、一種のそれ以上の情報を拒絶するもので、安全装置なのかもしれない。呼吸を思い出したいと思った。懐かしき余裕に感謝を。

朝4時半に起き支度と日課。8時に出社、18時に退社。部屋に戻り、食堂のご飯を食

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【中国日誌】356日目 22.8.10

世界は一夜にして戻る。前日までの世界のゆがみは嘘のように修復され、元に戻る。人とは、上手く創られているのである。人の創りに感謝を。

朝4時40分に起き、支度と日課。8時に出社し、18時15分に退社。食堂は終わってしまったので、仕方なく外注しご飯を食べた。何故だか夜は得も言われぬ不安と興奮に襲われ、なかなか寝付けないでいた。23時くらいには寝たのだろう。

【中国日誌】369日目 22.8.23

私は今まで何と闘ってきたのか。私は大きな勘違いをしていたのかもしれない。気分は精神的なもので、意識や思考から生じるものだと。要は頭の脳中心に考えていた。しかし、今現在、腸が第一の脳と言われている。要は食事で気分が決まっているのかもしれないということである。悪いものを食べれば、気分が落ち、体にいいものを食べれば自ずと気分がよくなる、そうなのかもしれない。すこし、食事と気分の関係性について意識しようと

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【中国日誌】368日目 22.8.22

とても満たされているこの頃は、恐怖やストレスと、無縁だからかもしれない。やはり、これは趣味の効果が大きいように感じる。精神的に健康とは心から楽しめることになるのだと思う。趣味に感謝を。継続はリスク分散である。

朝4時半に起き、支度と日課。8時に出社、17時15分に退社。部屋でご飯を食べる。アイスを食べる。ピアノを1時間半くらい。お腹を壊す。多分アイスが原因である。アイスを食べると高確率でお腹が痛

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【中国日誌】367日目 22.8.21

外の世界への興味は薄まり、内の未知に対する探求を享受するこの頃。それはとても気持ちがいいもので、自分の変化が実感できる。それと同時に自分の伸びしろも見えてくる。人は未知を見つけてはそれを自身に慣れさせている。それが勉強であり、習得である。身体に染み込ませて、無意識にできるようになってようやく次の未知を見つけることができる。それを繰り返して前人未到の高みへといたる。それが人生の道中を楽しむということ

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【中国日誌】366日目 22.8.20

私は知っている。私自身が思い付いて、すごいと自画自賛した考えが共感されないことを。故に、それは少数派ということである。だから凄いのである。しかし、それが共感されることはまだ先の話である。人の感動に至るまでのステップは3段階に分かれていると思う。1段階目はその情報に初めて触れた時。この時はそこまで感動しない。そして2段階目は、以前触れた情報に何度か触れた時。この時は、この情報が重要であると思うように

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【中国日誌】365日目 22.8.19

この日でちょうど1年。確かに1年は365日あった。日記を1年間書いて、分かったことである。どこかの1日分の日記が上書きかなんかで消えてしまっているが、気にしない。1年を振り返る気力が今日は無い。中国に住んで、中国や仕事に対する価値観が大きく変わったのは確かである。よいことである。私は楽しくできているだろうか。私は成長できているだろうか。成長はできていると思う。楽しくも、まあできていると思う。中国と

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【中国日誌】364日目 22.8.18

精神のリスク分散は重要である。精神が一つのことにしか向いていなければ、その唯一のことが上手くいかなくなった場合、一時避難場所がなく、心が疲弊し、やがてくじける。だから、複数のところで、精神的な活動をするのがよいのだと、思った。距離を置くことがそれによってできるのだから。

朝4時半に起き、支度と日課。8時に出社し、17時半に退社。部屋で食堂ご飯を食べ、18時半から20時15分くらいまで、ピアノ。そ

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