木
こんにちは、京都市北区の占いの館 薄焼きみこです。
小さな柳の"木"が目印の喫茶店【喫茶恋話】に遊びに来た。
ママは私の旧友だ。
同じ病院で生まれ誕生日も同じ。
同じ団地内で育ちまるで双子のように育ってきた。
カラン
~っ山がぁぁっ燃えぇぇえるーーーーー🎵
すごい大音量だ。
そうだった。喫茶店と言っても今日は純喫茶ではなくママの趣味で週一度はカラオケ喫茶をしていて今日はその日だった。
常連の石川茶百合が自分の歌声に酔いしれていた。
「あっれーーーー?もしかして薄皮先生?あっちがっ薄『焼』先生だったねー。私何回聞いても忘れちゃうのー。私もう帰るから~。ダーーーーリンがねぇ、今日早く帰ってくるからー急がなくちゃダメなのー。だからゆっくりして行ってね~。じゃ、ママ帰るねー。」
カラン
まだ来て5分と経っていない。
いつ会っても賑やかで可愛い人だ。
「おっ!薄焼1曲歌う~?デュエットでもするかっ?」
「いや、今日は喋りに来たっ」
「どーよどーよ何かあったん?」
「いや、何もないけど顔見に来た。そっちは?」
「昨日素晴らしいサークル見つけてさー、行ってきたで」
「相変わらずアクティブやなー」
「薄焼きほどではないわー」
「ほんで?」
「うん。何から話したらえーんやろか。
一言で言うと女性である事が凄く幸せに感じた。」
「さすが恋話ママ!相変わらず性の話には敏感やな。あんたも旦那と色々大変やったもんな。」
「まあね。
自分の性に対しても、自分から湧き出る欲に対しても、女性が自分をパワフルに素直に表現していく事が自分も世界もカラフルに豊かにしていくんやなって感じたの。
もっとシンプルでいいんかなって。
自分の湧き出る欲に対して抑えようとコントロールするより、もっと女性的な感情を使ってそこに素直に従って出していく。
その性エネルギーを使って生きていくって意識かな。」
「うんうん、素直に出していくはうちも悩める婚活女子たちに何度も言うてきた」
「やんなーーー!
ほんでな、性エネルギーってさ、命まで出来るすっごく尊くて素晴らしいエネルギーなんよね。
ダメなものとか、悪いもの、汚いものって前提で話すことじゃないの。
まぁ、性教育すらまともに出来ない国だからそう思い込んでる人が多いのは仕方ない事かもしれないんだけどさ。
大切なのは女性は皆その性エネルギーを持っているし、そのエネルギーを使って生きているって気付くこと。
よく『私には性欲がない』って言う人いるやんか?それはね、別のところに性エネルギーを使いすぎて気づいてないだけなんだって。
どんどん性エネルギーを上げて使っていってくださいって言ってた。
おもしろかったのがさ、どーやってあげるかってめっちゃシンプルなの。
簡単に言ったら美味しいものを食べておいしーーー❤️❤️❤️
って、感じるところから!
チョコレートを食べるところから始めたらいいの。
好きな事して、ワクワクして行く事で性エネルギーが上がっていくんだって。
そんな話聞いてたら私ワクワクしてきちゃって。
なんて素晴らしい世界にいきてるんだろう!って。
私みたいにエネルギー有り余り系の人はさ、
こうして【恋話】って形で時間を作って行くことに自分の性エネルギーを存分に使ってきたけど、
私はそれ"だけ"じゃダメだったんだよね。
パートナーとするセックスも勿論必要
その相手は恋人、好きな人に限定する必要も無いんだよね。
そして最強なSEXはパートナーとで作り上げていくのよね。
あー、長くなっちゃうなー。
もう今日だいぶ長文になってるし、この連載一応今日最終回だしどーしよー。
まだまだ話したい事が沢山あるのー。
その性エネルギーを使って出来るワークとかね
SEXって好きな人としかしちゃだめなの?って話とかー
薄焼、今夜空いてる?
おつまみうす焼煎餅買って行くからさ、昔みたいに語り明かそ?」
「え?長文?最終回?なんの話し?!
よく分からへんけど語り明かそ~っ!」
かわるがわる展3 短編集
2020.06.30【木】より
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